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各方面から批判を浴びているドナルド.トランプは、支持率の側面で他の共和党候補者にとっても最強の政敵であるが、元テキサス州の知事、リック.ペリーは ドナルド.トランプがテキサス州の国境を訪問することを昨日公表した為、早速反応し、彼を「保守主義の癌」であると強い言葉で批判した。 攻撃的なトランプに対する批判も激しくなっている現状で、大統領候補者としての適正を疑問視する声も高くなっている。しかし、フォックス.ニュースが主催する討論会に閉め出される可能性は低いが、共和党全国委員会(RNC)はもはやトランプを支持していない。これは、予備選前の著しいマイナス要素であるが、数週間前から第三党の結成を考慮していたようである。彼に対する共和党の反発が強くなっている為、トランプはその可能性について複数のメディアに本心を語っている。第三党を結成した場合、他の有力候補者にどのような影響を与えるだろうか?

23日のNBCニュースによると、ペリーは昨日彼のキャンペーンを支援するワシントンの行動委員会の演説で「吠えている狂乱行為」、「意地悪な精神」、「ナンセンス」、「毒性混合の民衆扇動」など非常に過激な表現でトランプを描写し、「ドナルド·トランプの立候補は保守主義の癌であり、それは明白に診断し、切除し、廃棄されなくてはなりません」と鋭く批判した。ペリーもトランプに知性を疑う云々のコメントで侮辱を受けたと言われている為、その反動であると思われる。また、トランプがテキサスにあるメキシコの国境を23日に訪問する計画を発表した直後の反応であると言われている。彼はキャンペーンの為、テキサス州ラレードを訪問し、国境パトロールのメンバーおよび法務執行役員に会う計画があるという。

21日に立候補を公式に宣言したオハイヨ州共和党知事のジョン.ケイシックを加えると、現在16人が共和党大統領候補者としてキャンペーンを展開している。ペリーのような保守派は彼等と同じステージを共有する資格はないと宣告されたトランプと最初の共和党討論会で競うことを嫌っているが、少なくともフォックス.ニュースが主催する討論会にトランプを閉め出すことは無理である。昨夜フォックスのメモを紹介したニューヨーク.タイムスによると、8月6日に開催される討論会の選定基準は基本的に、最近の世論調査で支持率の高い10人が選定され、その規定は各候補者に通知されることになっている。(1) 8月4日の東部標準時午後5時までにフォックス.ニュースが認識した最新の5つの全国世論調査の平均に基づいてトップ10人が選定される。(2)討論中に一般の視聴者からフェイスブックに提起された全ての質問はフォックス.ニュースの編集チームがスクリーニングする。(3)クリーブランドに滞在中の10人の各候補者は必要書類の提示を含め、討論会の主催者と正式に契約する必要がある。

フォックス.ニュースは共和党に多大な影響力のある全国放送のケーブル.ニュースであるが、RNCがトランプを除外する意志があったとしても、世論調査での支持率が主な基準である為、トランプは問題なく討論会の有力候補者である。7 月 22日に公表された最新の公共政策世論調査(PPP)によると、トランプは19%、スコット.ウォーカー17%、ジェブ.ブッシュ12%、ベン.カーソン及びマルコ.ルビオ10%、マイク.ハッカビー8%、テッド.クルーズ、カーリー.フィオリーナおよびランド.ポールの3人は4%、クリス. クリスティ及びジョン.ケイシックがそれぞれ3%である。マケインに対するトランプ発言に共和党有権者の22%は同意し、50%は同意しないと答えた。多くの共和党が「マケインは戦争ヒーローではない」と発言したトランプを批判しているのも無理はない。

従って、共和党に属する資格はないとして拒絶されているトランプは第三党を結成する方向性を示唆している。昨日、マンハッタンのトランプ.タワーの事務所で40分間のインタビューに応じたトランプは、彼が寄付者だった時は常にRNC支持されていたが、現在支持されていないと語り、「RNCはとても愚かだと思う」と述べた。RNCの不支持は、ホワイトハウスへの競争に勝利する為、彼が第三党を結成する可能性が「絶対的」に増加し、RNCが「不公平な扱いをするならそれが要因である」と語った。このインタビューで、 現在支持率が共和党候補者の中でトップであることに「驚いている」と語り、不法移民に対する嫌悪およびマケインに対する「戦争ヒーロー」発言で批判を浴びていることについて、一部の献金者や利益追求のグループの為ではなく、真実を語っていると弁護した。また、「私たちの国は大きな問題を抱えているが、私はそれを好転させる方法を知っています。有権者が求めているのは能力とリーダーシップです」と語り、共和党最有力候補に指名される自信を表明した。

トランプが第三党を結成した場合、彼の支持者は彼と共にその党に属すると予測されている。トランプは今週、フォックス.ニュースに「無党派から立候補しないのかと聞く人が沢山いるので、無党派から候補すればうまくいくだろうと思うが、それは私の考えではない。私が考えている事は共和党から出馬することである」と述べ、 第三党の結成については、決定的なことを語っていない。トランプは「共和党候補者として良好な立場であるため、ヒラリー.クリントンを敗北に追い込む最高のチャンスは自分にある」と語ったという。現在、トランプは心理的にも複雑な状況に追い込まれているようである。第三党の結成は最終的にRNCおよび他の共和党の態度次第であることを暗示した。

彼が第三党を結成した場合、共和党には多大な脅しになる。なぜなら、共和党の別の最有力候補者とトランプの間で共和党有権者の票が割れる為、民主党最有力候補者であるクリントンにはかなり有利になる。いずれにしても、現状で2016年11月の大統領選に勝利する可能性がある候補者はクリントンである。シカゴ.トリビューンは「トランプが予備選で共和党として留まっていても、あるいは第三党を結成したとしても、ヒラリー.クリントンがほぼ確実に次期大統領になる」と予測している。共和党候補として、それを恐れているトランプは容易に決定できない為、複雑な心境を複数のメディアに語ったと思われる。しかし、RNCがトランプを追い出す作戦があった場合、その脅しを武器として利用する可能性もあるが、第三党を結成した場合、共和党および民主党両方の最有力候補者に対抗するはめになる為、クリントンに勝利する目標を達成する事は現実的には困難になると思われる。

 

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