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アメリカ人障害法(ADA) が制定されてから今日で25周年目を迎える。現在の国務長官ジョン.ケリーはADA制定の協賛者であった。ADAは世界のモデルになっている為、触発されている国が多いことから、オバマ政権は幾つかの発展途上国の障害者の権利に焦点を当てた教育および文化交流プログラムを推進している。一方、障害者を取り巻く環境は米国の理想にはほど遠く、まだスティグマ(恥辱)のため疎外または社会に取り残されている障害者が多いことも現実である。

ADAは民主党のトム.ハーキンによって1988年に米国議会に紹介され、1990年7月26日 に当時の大統領ジョージ.ハーバート.Wブッシュが署名した身体障害者に対する差別を禁止するための公民権法である。ADA下での身体障害者の定義は(1)主要な生命活動を本格的に制限する1つ以上の身体的または精神的障害を​​持っている。(2)そのような障害の記録を持っている、または(3) このような障害を持っていると見なされていることである。この法律は障害を持つ有資格の従業員または応募者に対する合理的配慮の有無にかかわらず、必要不可欠な仕事の機能を満たすことができるかどうかが問題である場合、合理的な設備を提供する必要があるが、それだけには限定されない。それが雇用主の事業運営に「不当な苦難」を課していない場合、既に障害者であると判明している有資格の従業員および応募者に合理的配慮を行う必要があることを定めている。

ジョン.ケリーは国務長官として多数の国を訪問し、身体障害者が生きていく上での困難性は社会の隅々に存在していることを目撃していると述べている。大学、ホテル、レストラン、ストアなど、公共施設のバスルームやエレベーターのアクセス、歩道および構内の急斜面、バス、電車のプラットホーム、横断不可能な歩道など、車椅子利用が困難な場合も多数あることを指摘している。米国はADAに基づき、身体障害者を保護することで世界のモデルになっている反面、まだ理想にはほど遠く、身体障害者に対するスティグマのため取り残され、学校に行かない子供達、労働市場から閉め出されている成人も多数いることを指摘している。

ケリーによると、1990年に制定された超党派の歴史的なADAは世界の政府及び、障害者が直面する差別に対処するため、米州機構および欧州連合(EU)などの国際機関に影響を与えた。米国は教育の機会、雇用、健康、輸送、公共アクセスについて、世界中に構想の為のテンプレートを提供してきた。最も注目すべき事は、ADAの基本原理は障害者の権利に関する世界初の総合的な国際条約であるRights of Persons with Disabilities(障害がある人の権利)が2006年の国連大会で注目されたことである。世界にインパクトを与えたADAには「もっと行動すべき多くの進歩がある」が、米国は国連条約を「批准する事には至っていない」と述べている。従って、オバマ政権は、障害者の権利を保護するADAを制定することに関心のある国に役立つガイドラインおよび専門的技術を得る機会を開くため援助する必要があり、批准を達成することを目指している。特に、国務省はアルメニア、ケニア、メキシコ、ベトナムの障害者の権利の実現に焦点を当てているモビリティ.インターナショナルUSAのRightsNow プロジェクトを支持している。また、 障害者の権利に焦点を当てた教育および文化交流プログラムを推進している。例えば、マンデラ.ワシントン.フェローシップ.プログラムの卒業生は、貧しい家庭の障害児のための教育、言語療法とリハビリを提供するため、ウガンダのプロジェクトに取り組んでいる。

一方、米国には現在、戦争で負傷した退役軍人および職場での負傷、障害児として誕生した子供達など5,000万人以上の身体および精神的障害者がいる。これらの障害者にとって、25年前のADAの制定は彼らの夢を叶える為の第一歩に過ぎない。ケリーも述べている通り、スティグマのため疎外されている障害者は多数存在する。全米の都市の交差点、通り、公園などで見かけるホームレスの中には戦争で不具となった人を時々見かける。国に奉仕した兵士がホームレスになる現実は何かがおかしいと思うことがある。

コーネル.ハスピタリティ.クォタリー(CHQ)によると、ニューハンプシャー大学は米国320の歓待企業の雇用者を対象にした調査で、障害者の雇用に関して同様の懸念や挑戦があることを発見した。これらの問題の幾つかは雇用主の教育が欠如していることが要因である。大企業よりも中小企業は幾つかの異なる問題を抱えているが、全ての企業は「障害者は仕事ができなかった」との信念に始まって、幾つかの共通の懸念がある。最大の懸念は、障害者のための設備には「法外な費用はかからない」との記録があるにもかかわらず、ADA規定下で特定されていない設備の潜在的コストに懸念がある。他の潜在的な懸念は、障害者は生産的になる為に必要な技術がない可能性があり、監督者は障害者を監督することに不安であり、彼等を訓練または評価する方法を知らないことである。大企業は、中小企業より積極的に障害者を雇用し、比較的に潜在的コストおよび障害労働者の安全性についてはあまり心配していない。従って、障害者の雇用に経験が乏しい企業に奨励するため経営者が引用した政策には、雇用主税額控除、他のインセンティブ、柔軟な作業スケジュール、および障害者の意識向上トレーニングなどがあると指摘している。この調査は、障害者の雇用と労働状況に知識がある経営者ほど雇用の展望が高まることを明白にしている。

 

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