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米国では今年既に200以上の銃乱射事件が発生している。最近、連続的に発生している銃乱射事件は、お粗末なバックグランド.チェック体制および手ぬるい銃規制による抜け穴が要因である。先週インディアナ州の映画館で発生した大量殺人事件で少なくとも2人が死亡した事件を受けて、これまで銃規制に無言であった同州知事および2016年の大統領選候補者の一人であるボビー.ジンダルは厳しい銃規制を呼びかけた。

FBIディレクターのジェイムス.コミは、6月17日夜半サウス.キャロライナ州チャールストンの黒人教会で9人を殺害したディラン.ルーフは麻薬所持者だったため、本来ならバックグランド.チェツク(B.C)に通過せず、銃を購入できないはずであったと語った。つまり、B.Cで麻薬所持が判明していたら銃の購入を阻止することが出来たはずであった。FBIは大多数の州で銃販売に関与する業者のB.C情報を収集しているが、ルーフは問題なく銃を購入することに成功した。7月10日のロイターによると、ルーフは4月11日に銃を購入する気配があった為、13日B.C検査員がルーフの犯罪歴を調査した際、薬物所持の重罪があることを発見した。しかし、ルーフを逮捕する管轄としてレキシントン郡の警察署を明記したが、実際にはコロンビア警察署であるべきだった。全ての麻薬所持者が銃購入を阻止されることはないが、コロンビア警察署はルーフの銃購入を阻止するべきであった。更にFBIのファイルは場所違いの警察署に送られたため、事務的ミスのため処理が遅れ、FBIがB.Cを開始した3日後の4月16日にルーフは銃購入に成功した。

23日ルイジアナ州ラファイエットの映画館で、致命的な大量殺戮を目的とした襲撃を受け2名が死亡した。27日のCNNニュースによると、犯人のジョン.ラッセル.ハウザー59歳は「極右派で反政府主義のサイトに投稿し、常軌を逸した行動があった」が、精神異常者のB.Cが不十分だったため銃を購入することが可能であった。27日のワシントン.ポストによると、ハウザーは自発的に治療を受けた事は無かった為、郡検認裁判所は 2008年、彼を精神病院に入院させるよう命令していたにも関わらず、銃を購入することができたと同裁判所は同紙に本日報告した。 マスコギー 郡の遺言検認裁判官マルク. ダントニオは「彼が強制的治療を必要とする判決が下されていたら、私はFBIに送信することになっているジョージア州調査局にそれを報告していたでしょう。私は明白に分かっていたはずですから、それは(襲撃事件)は起きなかったでしょう」と語ったという。連邦政府の規制は強制的治療下にある精神異常者の銃購入を永久的に禁止している。しかし、ハウザーは、精神的問題に関する重要な裁判判定の段階に到っていなかった為、昨年アラバマ州フェニックス市の質屋で0.40口径の半自動拳銃を合法的に取得し、ルイジアナ州ラファイエットに旅行し、映画館での残虐な襲撃を計画した。銃規制の支持者は、合法的な銃購入を可能にする「連邦法に厄介な抜け穴」があると指摘した。

ハウザーの精神異常傾向は、彼の娘の結婚に反対するためジョージア州の小さな町キャロルトンの彼女の事務所に突然怒って現れた2008年春に始まった。後日の裁判所の請願書には 「それは不吉で脅迫的な光景であった」と家族の弁護士は語り、ハウザーの最近の例を「揮発性の精神状態」と表現した。法廷書類によると、裁判官はハウザーを逮捕するための命令に署名し、副保安官は彼をコロンバスの精神病院へ連れて行った。 連邦政府の銃規制法での精神健康に関する条項の解釈は州によって異なるという。ジョージア州ではハウザーをどうするか、その重要な意思決定をする前に、医師は一週間ハウザーを評価することが可能であった。その時点で、医師は彼を解放するか又は彼自身が治療を受ける為、地元の遺言検認裁判所に同意又は請願し、公認される事を説得するかのいずれも可能であった。

ハウザーのような異常な行動が認識された人物に対する法的対処が適切でなかったことは、マスコギー郡の遺言検認裁判官の説明が示唆している。この事件を受けて、ルイジアナ州の知事ジンダルは全米での厳しい銃規制を要請した。26日のニューヨーク.タイムスによると、同日CBS のFace the Nationのインタビューで、彼は米国の「全ての州が彼らの銃法を強化するべきです」と指摘した。また、「全ての州はこの情報がB.Cシステムに報告されている事を確認する必要があります。我々は、B.Cシステムが機能していることを確認する必要があります。この例では 、この男は銃を買うことができなかったはずです」と語った。ジンダルは「我々は数年前に私たちの法律を強化しました。彼がここで治療を受け、銃をここで購入しようとしていたら、絶対にルイジアナで彼がその購入を許可されることはありません」と述べ、ルイジアナ州の銃規制が強固であることをアピールした。更に、「このような事件が起こるたびに、その人は精神疾患の歴史があるようです。私たちは導入したシステムが機能しているかどうかを確認する必要があります」とB.Cシステムの確認を強調した。

ハウザーは家庭内暴力や放火勧誘の罪に問われたので2006年にはアラバマ州フェニックス市で、コンシール武器(隠して携帯する銃)の購入を拒否されたが、2014年には合法的に購入したと法務執行当局は述べている。彼の家族は繰り返し、彼が暴力的で精神病に冒されていたと述べていて、彼の精神的健康についての疑問は何十年も提起されていた。2008年、彼の家族は精神科医療を受けるためにジョージア州の病院に連れていくことを決意していたという。捜査官はハウザーの家族にインタビューし、犯行の意図があって滞在していた近くのホテルの部屋で発見した雑誌を調査したとジンダルは述べた。当局はハウザーがラファイエットの映画館を選ぶ前に南部ルイジアナ州内の複数の映画館に行ったと信じていると知事は語った。

チャールストンの黒人教会で起きた大量殺戮事件の犯人ルーフは麻薬所持の重罪があったにも関わらずB.Cに通過し、銃を購入することが可能であった。ラファイエットでの映画館で起きた大量殺戮事件は精神異常者に対する不手際な管理により、B.C体制が崩壊していることを示唆したケースである。7月26日までに、今年発生した銃乱射事件は207件であり、今月は合計37件の事件が発生している。毎日1件以上銃の暴力が発生している国は先進国では米国だけである。ほとんどのケースは精神異常者の犯行である為、潜在的に危険な精神異常者が野放しになっていることを示唆している。FBIは銃の購入者に犯罪記録がないか、または 不適格な人物ではないかを調査する全米即時犯罪歴チェック.システム(NICS)を30州で実施している。オバマ大統領はチャールストンでの事件後、常識的なB.C法案さえ通過させていない連邦政府の銃規制の甘さを指摘した。過去に銃規制について語っていないルイジアナ州知事のジンダルは、州外の犯人による致命的な殺害事件に遭遇し、全ての州がB.C体制が機能しているかどうかを確認するよう要請した。銃規制も 2016年大統領選の論争課題であると言われているが、これは的確な勧告である。

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