アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

数千万人の米国人は食糧安全の不安的な状況で生きている一方、大半のアメリカ人は食べ物を多量に廃棄している為、経済的および環境的側面から重大な問題が指摘されている。近年、食物のリサイクルを含む有効活用のキャンペーン及び研究開発がアピールされているが、現状では年間莫大な量の食物廃棄がある。欧州連合は2020年までに食品廃棄物を50%削減する目標を掲げているが、米国では食糧供給の30%以上の食品は全く食べていない状態で捨てられているという驚くべき現状が報告されている。

環境庁(EPA)によると、2012年にアメリカ人は約3,500万トンの無駄な食料を埋立地に送った。それは莫大な経済的損失および環境破壊を促進する要因になっている。その量は栽培し、収穫し、購入した食品の21%であり、その年の費用の13億ドルに相当する。4人家族の1所帯は、放り出す無駄な食品から毎年平均1,600ドルを失っている。食料品店、大学、スタジアム、及び他類似の事業は無駄な食品で毎年約1,650億ドルを失っている。経済的な無駄に加えて、食物の廃棄は環境問題も悪化している。米国の温室効果ガス排出量の13%は食品を栽培し、分配することにも起因している。潜在的に堆肥可能な食品廃棄物の95%以上は埋め立て地に送られる。埋立地に送られた廃棄食物は分解としてメタンを生成する。メタンは二酸化炭素より20倍強力な温室効果ガスを発生する。食品を製造する為に供給される水の25%が無駄にされている。EPAによると、2012年に米国で廃棄物が最も多いのは紙やカードボードで6,862万トン、次に多いのは食物で3,643万トンである。次にプラスチックで3,175万トン、メタルが2,238万トン、木材が1,582万トン、ガラスが1,157万トン、ゴムや皮類は753万トンである。

ニューヨークにある非営利団体の天然資源防衛協議会(NRDC)によると、食品の分類で最も廃棄されているものは野菜及び果物である。以下の表は5つの分類の廃棄および消費率の対比である。

食品分類 廃棄率 消費率
穀類 38 % 62 %
魚介類 50 % 50 %
果物と野菜 52 % 48 %
肉類 22 % 78 %
牛乳 20 % 80 %

今日、米国が廃棄している食品の40%は食べられていないものである。これは毎月1人当たり20パウンド(約9Kg)以上の食べ物を捨てていることに同等する。6人に1人のアメリカ人はテーブルへの食料の安定供給が不足している時、食品の無駄を15%減少することで毎年2,500万人以上のアメリカ人を養うことが可能である。アメリカの平均的消費者は東南アジアの個人より10倍食べ物を無駄にし、1970年にはアメリカ人は最大50%無駄にした。

英国および欧州連合(EU)は問題をより良く理解し、潜在的な解決策を特定するための研究を実施した。2012年1月、欧州議会は2020年までに食品廃棄物を50%削減する決議を採択し、「食品廃棄物に対する欧州の年」として2014を指定した。NRDCは米国政府がアメリカ人の食物の無駄に関する調査を包括的に実施し、食品廃棄の削減に関する国家目標を設定する必要があると提案している。主な行動は、食品に表示されている有効期限の意味を標準化し、明確にすることで、消費者が誤認識のため食品を捨てることを止めさせることである。英国の廃棄物削減組織は、このタイプの明確化は所帯で食品の無駄を約20%防ぐことができると推定している。アメリカ人は、食品の廃棄物を削減する目標を掲げ、食物は何時頃の時点から腐食し始めるのかを学び、不完全な食材を購入し、食べ物を適切に保存し、料理することで無駄を削減する事が可能であると指摘している。

もちろん、米国が何も対策を講じていない訳ではない。米国農務省(USDA)によると、USDA農業リサーチ.サービスは企業および農民と提携し、食品の廃棄を減少させるだけでなく、地域社会で収入および雇用を増やすための研究開発を促進している。例えば、食品の廃棄物からプラスチックや衣類などを作ることなどの食品廃棄展示会などを主催している。初等教育機関向けの食品廃棄物を減少させるためのリサイクル、メニュー企画、マーケティング、余剰供給の食品を利用して食品資源を最大限に活用する方法を学ぶキャンペーンなども実施している。USDAのカフェテリアで食べる職員は、食べた後に廃棄するゴミ箱に、缶やボトル、紙類、堆肥、リサイクルなどに分類して処分することが要求されている。このようなシステムはまだ全ての政府関連のレストランで利用されていないが、これをモデルとして、バイキング.スタイルおよびファーストフード.レストランが採用することは可能である。ゴミの収集規定は州や地域によって異なるが、特に、1990年以降に建築された一軒家の台所のシンクには通常、水を流しながら機械的に食べ物のゴミを分解するディスポーザブル.システムが導入されている。他の主なゴミは(1)リサイクル、(2)草や枝木及び野菜、果物、肉類を一緒に入れる事が可能なグリーン、(3)その他(2)に属さない食品および一般のゴミの3種類に分類されている。

飢餓を救う目的で1960年代から始まったフード.バンクは、現在全米の地域社会に根付いている。有効期限が近いもの、大きなストアで売れ残った製品、多量収穫で余った野菜や果物、ボランティア活動家が一般の家庭から集める缶詰類などはフード.バンクに寄付されている。これらは満足に食品を購入できない約2,500万人のアメリカ人を援助している。集まった食品は分類し、質や安全性を検証した後、非営利組織、無料で食事を提供するスープ.キッチン、ホームレス施設、孤児院などに配布されている。

上記の報告は、年間に14~15%のアメリカ人は満足な食事をしていない一方で、 国民1人当たり毎月9Kg以上の食べ物を捨てているという極端な米国の一面を浮き彫りにしている。この状況はほとんど向上していない。USDAが4月22日に公表した最新の推定によると、米国で2010年に小売店および消費者レベルで利用可能な食糧供給の4,300億パウンドの31%(1,330億ポンド)は全く食べられていない。食べ物を捨てているのは消費者だけではなく、完璧な外観を欠いているため、時々収穫されていない農場で食品廃棄は始まっている。また、多くの食品店は有効期限が切れたものを販売することで病気になった場合、告訴されることを恐れて全て廃棄しているケースが多いようである。食物廃棄は腐敗や不適切な料理から発生する場合もあるが、これは飢餓人口に食物を供給していない事に加えて、食物の無駄は栽培する為のエネルギーや 水、及び処理、輸送、食品の調理など、他に必要な全ての作業が無駄になる。また、「資源を効率的に改善する事は環境に放出される窒素量を減少」させ、食べ物の無駄は経済的な損失のみでなく環境に悪影響があることを指摘している。オバマ大統領は明日、気候変動に対応するため電力発電所からの二酸化炭素を削減する大胆な規制計画を公表する予定であるが、今後の課題は直接埋立地に送られる食物の廃棄物を大幅に減少する事であるため、農家、食品ビジネス、消費者に対する食物廃棄を制限する政策をもっと強調するべきである。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。