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アニマス川

先週水曜日から、コロラド州南西部のアニマス川に漏れた重金属混入の化学物質汚染水量は300万ガロンであると報告されている。この最悪の環境汚染は直接的および同州長年の掘削慣行の歴史的背景が要因であると思われる。コロラド州に限らず、米国にはおびただしい数の廃坑が存在する。廃坑場所の清掃には巨額の資金が調達されている為、米国環境保護庁はこれをスーパーファンド.サイトと呼んでいる。

コロラド州コロラド川での汚染水の漏れは、米国環境保護庁(EPA)の清掃チームが、人口約560人の小さな サンファン郡のシルバートン近辺にあるゴールド.キング廃坑のダムで調査活動を開始した8月5日から始まったと言われている。シルバートンの作業近辺でバックホーと呼ばれる油圧シャベルを利用し、柔らかい土や砂利を掬い出している時、不注意または事故で、重金属や汚染物質が含まれている部分を一部破壊した瞬間、汚染水が溢れ出し、小川に放出した事が直接的な原因であると言われている。EPAの契約労働者がそのような重機を使って清掃作業をしていた時の事故であると言われている。汚染水はシルバートン川に流れ始め、重金属物質に汚染された水の量は先週100万ガロンと言われていたが、EPAは9日300万ガロンであると修正した。

11日のAPによると、地元の地域社会は水供給の長期的な影響について明白にすることを要請した。コロラド州とニューメキシコ州は緊急事態宣言を発表した。160Km以上の下流に沿って、この黄色の汚染水は今週末までにはユタ州のパウエル湖に到達することが予測されている。当局は現在のところ、コロラド川低域およびパウエル湖への流れを遅らせる予定はないという。これらの水源は「カリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、ニューメキシコ、ユタ州の一部地域で不可欠な資源」である。インディアン地域社会のナバホ民族の代表者は、清掃作業に何十年もかかる可能性があると地元EPAの担当者が述べたとAPに語った。彼は、「数十年かかる事は大きな問題である。このサンファン川は私たちのライフ.ラインであり、精神的な意味があるだけでなく、川沿いに住む人々を支える経済基盤である」と語った。

コロラド州は炭坑、金、銀、または他の貴重な鉱物の穴掘りおよび堀削の歴史があり、破棄された鉱山は22,000あるという。つまり、同州には廃坑が散在していて、既にコロラド川は汚染されていたという。環境技士のロナルド.コーエンは、鉱山を掘る度に金属汚染は水に衝撃を与えると指摘している。 同州ほぼ全ての川は長年の汚染が歴史的要因であることを示唆している。なぜなら、コロラド州は「最大の未処理の鉱山排水及び亜鉛、銅、カドミウム、鉄、鉛、マンガンおよびアルミニウムの濃度が問題であり、アッパー.アニマス川の生態系を窒息させている」と科学者たちは述べている。コロラド州のゴールド.キングおよびその他の鉱山採掘現場で放棄され、露出した重金属は浸出し、数十年間の採掘作業から雨や雪解けで流出し、魚や他の生態系を殺してきた。EPAは、コロラド州のアニマス川で25年間、スーパー.ファンド.サイトを設定することを考慮している。

下記マップはスーパーファンド.サイトであり、全米に廃坑があることを示唆している。赤点で表示されている地域は、清掃の最終優先リストに上がっていることを意味し、黄色は清掃が提案されている場所であり、緑は通常清掃が完了したことを意味している。EPAによると、2015年8月4日の時点で、全国優先リスト(NPL)に上がっているスーパーファンド.サイトは1,321カ所であり、提案されている箇所は51、清掃が完了したサイトは388カ所である。このNPL1,300以上のサイトは、米国およびその領土全体に有害物質及び汚染物質の脅威がある為、更なる調査を決定する際のガイドラインになっている。

スーパーファンド.サイトは1980年に制定された包括的環境対応補償及び責任法(CERCLA)のニックネームであり、「国民の健康、福祉、または環境を危険に晒す可能性がある有害物質の脅威または流出に対応するEPAの権限を認可した」法律である。EPAは環境を汚染した当事者に清掃の責任を強制するか、又はEPAが修復費用を負債した場合、スーパーファンドを償還することが可能である。CERCLAは1986年にこの法の多数部分を改正し、スーパーファンド改正再承認法(SARA)を制定し、スーパーファンドの課税権限を拡大した。スーパーファンド.サイトの清掃資金は主に石油会社や化学産業の税金から調達されている。

 

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