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フォーサム湖:2011 年(左)2014年(右)

科学者は人間が排出する温室効果ガスはカリフォルニア州の旱魃を促進していることを発見し、世界的に高温が続いている現状で、乾燥は今後も確実に悪化すると警告した。複数の研究者は全米多数の場所で調査された土の湿度データーを基に、カリフォルニア(CA)州で続いている高温が旱魃に影響を与えていることを明確にした。CA州大学の研究によると、旱魃の深刻さに比例し、経済的被害も増大することを示唆する数値的比較を提示した。

20日地球物理学研究レターに出版されたコロンビア大学及びアイダホ大学の複数の科学者は、人間の活動が原因で起きている地球温暖化は自然の乾燥及び熱を一定の率で促進していると述べている。人為的温暖化がCA州の干ばつにどのように貢献したかを把握するため1901年から2014年まで同州多数の区域で毎月実施された土壌水分データーを研究した。所定の場所に指定した月の降水量はどれくらいであるか、毎月どの地域の土壌からどのくらいの水が蒸発しているかを計算するため膨大なデーターを利用した。研究者は同州での気温変化に加えて、気候変動が要因で気温が上昇している状況は、著しい土地の水分蒸発に貢献していると述べている。

人間の活動が気候変動に貢献していると科学者が述べているのはこれが初めてではないが、CA州の旱魃が更に悪化することを警告したのは初めてである。温度上昇、降水量および山間部の降雪量の劇的な減少、およびその他の要因を含む全ての潜在的な組み合わせは、干ばつに重症度の影響を与えていると指摘している。ガス排出および温室効果ガスにより、結果的に発生している地球温暖化は旱魃の事実上の要因であると述べている科学者の発表は、壊滅的な同州の旱魃による莫大な経済的損害を裏付けている。

18日に研究結果を公表したカリフォルニア大学デービス校(UCDavis)によると、農業の失業率は30%で、最も打撃を受けているセントラル.バレーは2015年に数十億ドルの損失があり、旱魃で1万人以上の季節労働者の雇用を失うと予測している。UCDavisの研究者は、コンピュータモデル、州及びおよび連邦の水プロジェクトと地域の地表水の利用可能性に関する最新の推定値を使用し、同州の主な農業地域における幾つかの旱魃に関連する影響を予測した。

(1)干ばつが農業に直接影響を与える2015年の費用は$ 18.4億ドルである。すべての経済分野への総合的な影響は、2012年の22億ドルに比較して、推定27.4億ドルである。州の農家や牧場主は現在、年間総収入 460億ドル以上を受けている。これはカリフォルニア州の年間経済の 1.9兆ドルに比較して極一部である。

(2)2014年の失業者7,500人に比較して、直接農業生産に関連する季節雇用の喪失は2015年に推定約10,100である。他全ての経済部門の農場損失の波及効果を考慮すると、2015年の旱魃が雇用に与える影響は失業を2倍以上の21,000に増加させると予測。

テュレア湖盆地

(3)表面水の不足は870万エーカー.フィートに到達するが、600万エーカー.フィートの地下水のポンプ増加によってほとんど相殺される。270万エーカー.フィートの水の総不足は、研究者の2014年の見積より114,000以上エーカー多い約542,000エーカーが干ばつの影響で空き地になる。ほとんどの空き地はテュレア盆地である。

(4)2014年までの水供給を想定した場合、2017年まで継続する干ばつの影響は2015年に比べて更に6%悪化し、水の総不足は年間に290万エーカー.フィートに増加する。徐々に減少する地下水ポンプ能力及び地下水のレベル減少に伴い長期的干ばつのコストは更に増加する。

CA州は、世界で最も豊かな食料生産地であり、継続的な多種の果物、野菜、ナッツ類の大幅なグローバル需要と価格は農業経済の基盤である。4年間続いている旱魃は引き続き悪化しているため、全米に影響を及ぼしている。特に農家は圧倒的に地下水のポンプに依存し、井戸をもっと掘削している為、エネルギー.コストが絶えず増加し、幾つかの盆地では地下水は著しく枯渇し、さらに地盤沈下、水質問題を引き起こし、将来の旱魃に必要な保存を減少しているとUCDavisは指摘している。まさに、CA州の旱魃の影響は環境および経済の側面から悪循環の状況である 。

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