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ロスアンゼルスで慢性的なホームレスが増えていることが問題になっている。ホームレスであるか又はホームレスの危機にある人達を含め、ロスアンゼルスの人口の約25%は、何らかの公的支援を受けていることが判明。一方、ロスアンゼルス(LA)市は公的スペースを占拠するホームレスを追い出すため、テント及び所有物を取り壊すか又は没収している。最近、個人が資金を集め、ホームレスの為に非常に小さな家を構築しているが、市議会はこれも除去できると主張している為、紛争が起きている。

LAの研究機関エコノミック.ラウンドテーブル( ER)が25日に公表した報告書によると、LAでホームレスを経験する人々の数は手頃な価格の住宅供給に追いつかない状況である。従って、大多数のホームレスは援助を受けていない状況である。ERの報告の要点は(1)2002年から2010年までの期間に、毎月ホームレスとして新たに確認された公的支援受益者は13,000以上である。 (2)これら個人の1/4、月平均3,700人は3年以内に4回またはそれ以上のホームレスを経験した結果、慢性的なホームレスになっている。(3)月平均10万人以上の子どもたちは住む家がない。(4)毎月報告されたホームレスの現金支援受益者の割合(一般的な救済59%、雇用機会プログラム22%)は他のタイプの公的支援(フード.スタンプ6%、医療援助3%)よりはるかに高い。(5)全ホームレス生活保護受給者の半分は子供である。(7)黒人の生活保護受給者の分配はLA郡のホームレス全人口の分配のほぼ6倍を占めている。(8)黒人の生活保護受給者の37%は毎月ホームレスとして認識されている。(9)夫婦は避難所を保持するのに明確な利点があり、独身の成人の12%に比較してわずか2%が毎月ホームレスとして確認されている 。

LAを含むカリフォルニア州は総体的に住宅価格が高く、近年上昇し続いている。一方、低所得または貧困者向けの住宅、およびホームレスの避難シェルターの供給は不足している。従って、LA市は増大しているホームレスが深刻な問題になっている。例えば、現在ホームレスの野営地は住宅街まで拡大している為、ホームレスの法的対応はますます複雑で紛争的問題に発展している。25日のLATimesによると、サン.ペドロでは非常に小さな木製の一部屋サイズのミニハウスが公共スペースに出現している。市議会は市の聴聞会で、小さな木製のシェルターは構造的に近隣の外観を低下し、水道設備や他の安全設備がない為、公共衛生及び安全性に問題があると指摘した。

LAの市議会は今年初期、職員が野営地を簡単に除去できるよう2つの条令を承認した。当局は歩道、公園、街路などの公共スペースからホームレスの大きなテントや所有物を没収する前にホームレスの人々に事前に警告する時間を72時間から24時間に減少した。その24日の会議で、新しい法律は、その木製の家も直ちに除去出来る事を明確にした。女性の担当者は公共スペースに無許可で建てられた安全性に欠ける構造の家で、誰かが負傷した場合、市が訴えられる結果になると主張した。

街頭に眠るホームレス援助するため、その小さな家のほとんどを建設したエルビス.サマーは、市の職員がそのシェルターを除去する場合、市と戦うとインタビューで語ったという。この男性は、必要であるなら告訴すると述べていて、告訴しないと思っているなら市の職員はバカだと語った。サマーは最近、60歳の女性ホームレスの為に小さな家を構築し、ユーチューブに投稿した。数百万人がビデオを視聴し、それ以来、ホームレスに提供する為、小さな家建設プロジェクトに85,000ドル以上の寄付金をオンラインで集めたという。彼と他の参加者は既に数十の小さな家を建設したという。

評議会のメンバーは、現行法を施行するため及び木製のシェルターを除去するための手続きに関するもっと多くの情報と指示を提供するよう弁護士事務所に要求した。市は没収した個人の所有物の引き取りに90日間の猶予を与えているが、木製の家は、通りに駐車可能な自動車とは違って、個人の所有物ではないため除去可能であると主張している。サマーは、木製の家を通りに建設することが目的ではないため、そのような住宅をまとめて建設できる場所を得るため市と協議することを繰り返し要請しているが、市当局は応答していていないと述べている。彼はホームレスの人々が歩道の上で寝ている時、市職員が配管や安全性の問題に対処していないことに不満を表明し、「しかし、私が実際に彼らのために緊急避難所を提供しているとき、彼らは起こるかどうか不明なありとあらゆる状況やシナリオを想定し、つまらないあら捜しをすることを望んでいる。その種の役人の対応は確実に問題解決にはならない。問題の一部である」と述べた。

慢性的なホームレスの増加を防ぐためには、助成金住宅の供給が急務であると思われるが、この報告は、LA市のホームレス対策が不十分であるか機能していないことを示唆している。市の状況を知るサマーのような一般市民は、ホームレスにミニ.ハウスを提供するなど慈善活動に貢献しているが、それに非協力的な市議会との紛争に直面している。住宅を建設し、それを設置する前に適切な場所を探し、複数の有力者の協力を得て土地の所有者または市と直接交渉するべきであったかも知れない。そのような点で詳細な経過は不明であるが、サマーの話から想像すると、彼が繰り返し要請している協議に応答していないLA当局のホームレス対策は問題が多いようである。多様な側面から地域の条件はそれぞれ異なるが、何よりも住宅を優先することでホームレス紛争に勝利しているユタ州のプログラムを参考にするべきである。26日のLATimesによると、同州は先月慢性的なホームレスを90%以上減少させることに成功したと公表した。

 

 

 

 

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