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今月下旬はハリケーン.カトリーナから 10年記念を迎える。カトリーナは米国史上ほぼ最大規模の壊滅的災害であった為、当時対応の拙さで批判された前大統領ジョージW.ブッシュはオバマ大統領が27日にニュー.オリンズを訪問した翌日に同市の高校を訪れた。オバマ氏は、過去数年間で経済は著しく改善した事を報告し、現在融資停止および政府閉鎖を脅している複数の共和党の緊縮政策を警告した。また、ブッシュの災害対策は失敗したことに触れ、現在も続いているこの都市の復興で、様々な施設および公共設備の再構築とインフラ整備が進み、教育システムの改善、雇用と機会向上、地方、州および連邦政府の連帯により、災害対策の改善があったことを語った。しかし、約1時間の最後のスピーチで、子供及び黒人の貧困はまだ未解決であり、残された仕事を終える時であると指摘した。

2005年8月29日にルイジアナ州を襲ったハリケーン.カトリーナは1928年のハリケーン.オキーチョビー以来、最悪の壊滅的被害をもたらした。3年後に複数の学者が研究した資料によると、公式に確認された同州での死者数は971人である。被害総額は推定最小1,000億から最大2,000億ドルであると言われている。当時カトリーナに対する政府の対応がお粗末であると批判された前大統領ジョージW.ブッシュは28日、ローラ夫人と共にニューオーリンズで最も古い公立学校の一つであるウォーレン.イーストン.チャーター高校を訪問した。ワシントン.ポストによると、ブッシュは「十年前からの闇は取り除かれた。三日月の町は再び上昇し、その最高の日が待ち受けている」と述べた。カトリーナ後、チャーター.スクールの教育システムを促進したブッシュ氏は共和党に賞賛されたが民主党は教育システムを崩壊したと批判した。ブッシュ氏は「カトリーナ後の暗い時間に行われた決定は、十年間の改革を起こし、今日はニュー.オリンズの学校の復活を祝福します」と語った。

前大統領ブッシュの訪問は、当時、政府のカトリーナ対処が失敗したことを強調したオバマ大統領が27日に最悪の被害を受けたロウワー.ナインス.ワード地域を訪問した翌日の事である。オバマ氏は約1時間のカトリーナ記念スピーチの冒頭で米国の経済成長について語り、5年半で1,300万の雇用を拡大し、最新の情報では3.7%の経済成長率を達していると報告した。失業率は引き続き低下している為、その状況を抹殺するのではなく保護しなくてはならないとし、大半のアメリカ人は、削減より経済成長および安全保障に投資することを支持していると述べた。また、「愚かな緊縮財政および近視眼的削減で政府を閉鎖するような危機に追いやってはならない」と警告した。これは、右翼派活動家が中絶医療機関である非営利団体プランズ.ペーレンフッズに対する誤情報を広め、攻撃し続けている状況を利用し、融資停止及び政府閉鎖を脅している複数の共和党大統領候補者に対する警告であると思われる。

このスピーチで、オバマ氏は、何千人もの人々は彼らの家が破壊され、夢と希望は打ち砕かれた。多くの人々は都市に流出し、まだ多くの人達は戻っていない。災害の葛藤を乗り越えたがまだトラウマを感じている。これはここで決して起きるべき事ではなかった。多分どこかで、起きたとしてもアメリカで起きるべきではない 。「我々は自然災害で始まったが、政府が自国の市民を世話することに失敗し、人工的災害となっていることを認識するようになった」と述べた。 10年前、ブッシュ氏は ハリケーン.カトリーナの被災地を空上から視察しただけで対応が非常に形式的であり、救済が遅れた為、非常に悪評を買った。しかし、オバマ氏は「ニュー.オリンズの人々は一緒に働き、この都市は正しい方向に動いている」為、著しい進歩を遂げたことを伝えるためここに来たとし、「あなたは私を激ましてくれます」と語った。

更に、カトリーナは政府が援助に失敗した時に起きた最初の例であるなら、州および地方、地域社会が連携し、みんなが「真のパートナー」として一緒に働くことで回復を可能にした最初の例であると述べた。連邦政府は学校、病院、道路、警察、消防署、美術館、及び歴史的建造物を再構築するため、ルイジアナ、ミシシッピー、アラバマ、フロリダなど複数の州に資源を配給したと述べ、地域社会が次の嵐のためにもっと改善した準備が出来るよう、もっと賢い建物構造、建物の改修、排水性の向上などあらゆる事に対処していると語った。

また、 ニュー.オリンズでは教育改革にも一緒に取り組んだとし、カトリーナ前の公立学校では、主に低所得の子供たちはまともな教育を受ける機会がほとんどなく、世代的に取り残され、教育システムは破壊していたと語った。今日、両親および教育者、学校の指導者、非営利団体のおかげで、新しい学校教育の維持および開発のため、もっと多くの資源を提供し、偉大な教師と校長を援助し、実質的成果を達成していると述べた。又、データーに基づき、災害前の高校卒業率は54%であったが、今日73%まで増加し、大学入学率は37%であったが、今日約60%に上昇したと報告した。オバマ氏は「まだ長い道のりがあるが、それは実質的な進展です。ニュー.オリンズはもっと向上し、もっと強くなって回復しています」と語った。

オバマ氏によると、ニュー.オリンズは災害前に比較し、今日もっと多くの家族に住宅支援を提供し、米国のどの地域より雇用機会を拡大し、多くの人々が経済成長の恩恵を受ける事に集中し、より多くの起業家が育つ都市として再構築している。また、都市の交通インフラを再構築するため、ハイテク産業の研修プログラムを拡大し、幾つかの良い水管理が構築されている為、水管理業務を含め、高収入の良い仕事に多数の人々がアクセスできる事を明確にしたい為、雇用を創出している。また、新たな雇用と投資を引きつけるバイオサイエンス、新しい退役軍人医療センター、市内各地及び全国に精神衛生施設を建設する事、および多くの人々が質の高い手頃な価格の医療保険を保持することにも取り組んでいる。

オバマ氏は、事実カトリーナ後、ニュー.オリンズは「都市イノベーション研究室」になったとし、 貧困との戦い、ホームレスの退役軍人を支援することなど、主要な課題に取り組んでいると語った。結果的に、ニュー.オリンズは退役軍人のホームレスを終えた最初の主な都市として米国のモデルになった驚くべき成果があると伝えた。また、米国陸軍工兵隊は堤防の厳しい基準及びより高度な技術を開発し、この都市は災害対応と回復力の点でも米国のモデルになったと述べた。また「我々は、カトリーナの教訓を学んだ」と述べ、ルイジアナ州ではハリケーン.アイザックの試練に立って、140億ドルの堤防、ポンプ場、ゲートの改善システムを構築した。また、クレッグ.ヒューゲイトのリーダーシップ下で、我々は米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)をより強く、より効率的な機関に改良したとし、事実総体的に連邦政府は災害を予防する事及び回復すること、地方および州政府へのより良いパートナーとして奉仕する事にもっと賢くなったとオバマ氏は伝えた。

しかし、最後のスピーチで、この都市での子供の貧困は約40%であるため仕事はまだ終っていないとし、「それは完全な回復ではない」と指摘した。この都市の典型的な黒人所帯の収入は白人所帯の半分であるため、「我々の仕事は終っていない」と語った。また、多くの人はまだ手頃な価格の良い家を探すことが出来ず、特に黒人男性は仕事を探すことが出来ないと述べ、人種による貧困の差があることを強調した。しかし、袖を捲り、栄光、名声も何も望まずこの国を変えるため、正しい事をするため、毎日自分の時間を他人の援助のため過ごす人々がいるとし、若い男性だけではなく、アメリカの全ての子供は、彼らが成功するために必要な組織と支持および愛と育成する類いのものがあることを我々は明確にすると語った。オマバ氏は「我々は次世代に価値あるもの(復興の誇り)を都市と国に残します。それは貴方が開始したものです。今、その仕事を終えなくてはなりません」との表現でカトリーナ10年記念スピーチを閉じた

オバマ氏はこのスピーチでニュー.オリンズは災害復興のモデルになった事を繰り返し強調した。しかし、海岸沿いであるため圧倒的に多数の住民が壊滅的な被害を受け、津波と洪水により多数の人々が死亡した。自然および人工的災害であるカトリーナは、その後地盤沈下などを研究する動機を多数の学者に与えた。10年後の今日も様々な後遺症は残っている為、科学的および地学的な研究のモデルになっている。現実的には、湾岸域に属するこの都市も2010年4月に起きたBPの大規模な原油漏れの影響を受けている事や、海水レベルは上がっている事、及び気候変動を信じない共和党リーダー達が更なる前進を阻止しているなどの問題がある。共和党大統領候補者の一人である同州知事のボビー.ジンダルはオバマ氏の訪問にあたり、気候変動の話をしないでほしいと伝える手紙を送ったと言われている。その要請に従った為であるかどうかは不明であるが、オバマ氏のスピーチはほぼ並々ならぬ復興の努力とその著しい成果に集中した。

 

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