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中産階級の経済向上は、2016年大統領選の重要な論争課題である。経済専門家の研究によると、米国の労働者の賃金は長年停滞している。1970年代以来、総体的な生産性の伸びと米国大半の労働者の賃金にギャップが増大していると指摘した。つまり、典型的な労働者の賃金および報酬は、生産性の伸びに反して大幅な遅れがあり、大多数の労働者は生活水準を上げる経済機能が中断している状況を反映している。従って、専門家は米国の歴史的な所得格差の原因を追求し、それに対応するため解決可能な経済政策を提案している。

2日に公表された経済政策研究所(EPI )の報告書によると、賃金と生産性とのギャップを詳細に分析した研究者の発見は幾つかの重要なポイントを提供した。(1)1973年以来、米国大半の労働者の賃金は経済全体の生産性に沿って上昇していない。事実上、ほぼ全面的に上昇は停止し、賃金の上昇は生産性増加のスピードに追いついていない。(2)第二次世界大戦後から数十年間、大半の米国労働者のインフレ調整後の時給報酬は生産性の上昇にそって増加した為、生活水準を大幅に上げることが可能であった。1948年から1972年までの純生産性は96.7%、時給報酬は91.3%でギャップがないことを示唆している。しかし、(3)1973年から2014年の期間の純生産性は72.2%で、労働者のインフレ調整後の時給報酬は8.7%増加しただけである。つまり、この期間の生産性と報酬の上昇率に多大な不釣り合いがあり、賃金および給与所得は最上部に蓄積し、労働者の賃金は不平等に分配されている構造が長年続いている。(4)2000年以来、生産性及び大半の米国労働者の賃金とのギャップは急速に拡大している経済的な証拠があるが、これは典型的な労働者個人の生産性の停滞とは何の関係もない。

この研究は、近年労働者の教育水準および技術の向上があるにも関わらず、生産性の伸び率に反して、労働者賃金報酬の上昇は 40年以上停滞していることを報告している。米国労働者の「賃金の停滞は主に、ほぼ富と権力を持つ者の交渉力を後押しするための政策を選択した結果である」ことが主な理由である。過去5年間で1,300万の雇用を拡大し、3.7%の経済成長率があり、住宅価格は上昇している現状は米国経済が健全であることを示唆している。また、大企業のCEOは彼等の利益を膨大させている一方で、一般の労働者は収入の向上が無いため、所得の格差が拡大していることを伝えている。従って、EPIは特に、教育水準と技術の上がっている労働者の賃金を上げるべきだと述べている。約50年間で、労働者の生産性は70%以上も上昇しているにも関わらず、労働者の賃金は約9%である現状では平均的労働者の生活水準を上げることは不可能である。従って、この構造には米国から中産階級が消えていると言われている根本的な要因がある。

EPIは、このようなギャップは「解決可能な問題」であるとし、労働者を犠牲にして雇用者に有利に作用する労働基準、業務慣行、および公平性を見直す為の幾つかの経済政策を提案している。例えば、最低賃金をあげる:残業規定を更新する:団体交渉権を強化する:不法移民労働者を規則化する: 病気有給休暇及び 家族休暇を提供する:人種および性別差別に繋がる慣行を停止する: 労働基準の強力な執行を支援する:金融政策を行う場合、非常に低い失業率を優先化する:目標を絞った雇用プログラムを制定し、雇用創出のため公共インフラに投資する:破壊的な通貨操作を停止することで貿易赤字を減少する:富裕者上位1%の所得を抑制する税法を使用することである。以上の提案は、2016年の大統領候補者が経済政策を掲げる上で、重要な参考になるはずであるが、殆どの共和党候補者はほぼ全ての提案を拒否する可能性が高い。

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