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睡眠不足の代価

今年の冬は風を引かないよう注意したい人、特に通常、睡眠時間が短い傾向にある人は、意識的に睡眠時間を増やす必要があるかもしれない。複数の研究者は睡眠時間と一般的な風邪ウィルスに感染する率の相関関係を明白にした。睡眠は栄養や運動と同様、健康を維持する上で重要な基本要素であるが、研究者は科学的実証に基づき、睡眠が短いほど風邪を引きやすいと述べている。また、別の著名な大学の研究者によると、睡眠不足は風邪の他に肥満、糖尿病、心臓病、高血圧などのリスクにも関与すると指摘し、睡眠不足の代価は多大である事を示唆した 。

今週ジャーナル.スリープに公表された合同研究の報告書によると、カリフォルニア大学サンフランシスコの精神医学助教授エリック.プレイサーおよび他2名の学者は、継続的な短時間睡眠は感染性疾患に対する感受性に影響を与えるため、睡眠時間が短い人ほど風邪にかかりやすいことを明白にした。この研究の目的は睡眠を測定し、手首アクチグラフィーを使用することで、ウィルス感染の発生率を観察することである。このチームが過去に実施した最初の研究では、参加者の報告に基づいて、短時間の睡眠は普通の風邪を引く可能性が高いことを示唆した。今回の新たな研究は、実際に睡眠時間を記録し、ある一定の期間に参加者を隔離して風邪ウィルスを鼻に点滴することで比較研究した結果に基づいている為、更に正確で精度が高い。

研究者らは、主にピッツバーグに住む18歳から55歳の健康な男女164人を対象に、睡眠記録および手首アクティグラフを使用し、連続的に測定した睡眠時間と睡眠の継続性を評価した。この研究は、抗体レベル、人口統計、今年のシーズン、ボディ.マス指数、心理学的変数、および健康習慣などの情報には依存していない。参加者は毎日睡眠時間を記録し、5日間ホテルに隔離し、風邪ウィルスを含む点鼻薬を投与した。この期間モニターを実施し、参加者が風邪ウィルスに感染したかどうかを調べるため、粘液サンプルを収集した。 その結果、毎日の睡眠が5〜 6 時間の場合、7時間以上眠った人に比較して4.2 倍風邪ウィルスの感染率が高かった。毎日 5時間以下の睡眠は 4.5 倍風邪を引きやすく、6 時間から 7時間の範囲でコンスタントに眠った人はそのリスクが減少した。ウィルスを点滴する前に、非侵襲的なモニター.システムを利用し、測定された睡眠時間は、普通の風邪に対する感受性と関連性があることを発見した。

カリフォルニア大学の研究は主に風邪と睡眠の関係に集中しているが、ハーバード大学の教授ローレンス.エプスタインは「 睡眠と様々な病気の関連性について説明している。例えば、複数の研究は、肥満の人の睡眠不足と体重増加がリンクしていることを発見した。ある研究で、通常一晩に6時間以下の睡眠を取る人は過剰に体重が増え、平均的に8時間眠る人は比較的体脂肪が低いことが判明した。糖尿病の研究では、毎日5時間以下の人は、2型糖尿病になるリスクが高い。しかし、睡眠が改善されると、血糖コントロールが活性化する為、2型糖尿病の影響を減少できると述べている。

最近の心血管疾患や高血圧の研究では、控えめに減少させた睡眠(毎晩6 〜7時間)は、将来の心筋梗塞及び心臓病による死亡の予測因子である冠動脈石灰化のリスク増加に何らかの関連がある事を発見した。また、睡眠と免疫系との間には免疫機能の相互作用があることは十分文書化されていると述べ、睡眠不足は、炎症性や感染症に相互作用があり、科学者の早期研究では感染に抵抗する能力を低下させることを示唆している。

つまり、睡眠不足は生産性を減少させ、健康のリスクもコストも高くなると述べている。睡眠不足と他の疾患に関する多数の研究は既に出版されているが、風邪との関連性を実際のモニターと実験に基づいて発表されたのはほぼ初めてである。睡眠不足は、健康上に影響があるだけではなく、集中力や注意力を鈍らせる要因でもある為、自動車事故や家庭内外での予期しない事故に繋がる場合も多々あることは幾つかの研究で証明されている。従って、多忙な生活に追われる現代人は、最も重要な睡眠を他のマイナーな活動の犠牲にするべきではないと指摘している。

 

 

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