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大統領候補者のライバルを侮辱するドナルド. トランプは相変わらず、無遠慮なフリー.スタイルのスピーチを変えていないが、共和党有権者の支持率は引き続きトップである。最新の世論調査は、民主党内でヒラリー.クリントンの支持率は非常に高いが、トランプと競争した場合、 接戦する可能性が高いことを示唆している。しかし、トランプとは対照的に異なるベン.カーソンは、共和党で2番目に人気が高く、最近かなり注目されはじめた。カーソンの政治思想を含めて、3人の最新のキャンペーン状況はどうなっているだろうか?

13日ワシントン.ポストが公表した同紙とNBCニュースとの合同世論調査によると、投票登録者による支持率はクリントンとトランプはそれぞれ46%対43%である。ヒラリーはわずかながらトランプをリードしているものの、全ての成人を対象にした広範な調査では51%対39%でトランプを著しく引き離した。クリントンとトランプに対する全無党派の支持率は45%対39%であるのに対して、投票登録の無党派有権者の支持率は44%対39%である。この世論調査は、無党派の有権者は微妙な線でトランプ寄りの傾向があり、共和党内で最終的にトランプが指名された場合、クリントンと接戦する可能性があることを示唆した。しかし、ヒラリーに対する全ての民主党の支持率は83%で、投票登録している民主党有権者からの支持率は82%である。一方、トランプに対する全ての共和党の支持率は73%、投票登録者の共和党支持率は76%であった。

この調査結果は、クリントンの個人メール.アドレス使用の問題がさほど選挙に影響しない事を示唆している。約30,000 のメールを削除したとの疑惑が提起された後、国民はヒラリーの信頼性に疑惑を持ち始めた為、彼女に対する評価が落ちたと多数のメディアは報道した。しかし、12日、デンバーにあるメール技術会社のプラット.リバー.ネットワーク(PRN)は削除した形跡はないと公表した。サーバーからメールが削除または移動した場合、コンピューターのハード.ドライブには残らないと思われがちである。しかし、メールを削除しても多くの場合、基礎となるデータはディバイス上に残るため、電子メールを回復することは可能であるとPRNは述べている。12日に公表された技術会社の調査結果は、タイムラインから判断すると、7日から10日に実施され、13日に公表された世論調査で80%以上の民主党有権者がヒラリーを支持している現状とは無関係である。有権者は過去にヒラリーがどのメール.サーバーを利用していたかには無関心であることを反映し、むしろ、キャンペーンの良好性を反映している。米国人は簡単には「すみません」と言わない国民であるが、クリントンはキャンペーン先で、多数の有権者に個人的な接触があり、個人のメールを利用したことを謝罪し続けたという。彼女のキャンペーンの側近は、クリントンは有権者に対して、もっとユーモアがあり、人に心を込めて接するようになったと語った。

一方、共和党の間でトップの支持率を維持しているトランプは、次から次に共和党大統領候補者を個人的にターゲットし、侮辱し続けている。女性唯一の候補者であるカーリー.フィオリーナの顔について、9日のローリング.ストーンでのインタビューで、「あの顔を見て下さい。誰が投票しますか。あの顔が次期大統領だと想像できますか?」と述べた。10日には早速、両党から批判された。ルイジアナ州知事及び共和党候補者のボビー.ジンダルはトランプを「狂人」と呼び、ジェブ.ブッシュは「トランプの侮辱的発言は小さな事であり、不適切です」とコメントした。クリントンは「機会がある度に女性を侮辱することを楽しんでいるようです」と批判した。トランプは12日、アイオワでのキャンペーンで彼の次に支持率が高いライバルのカーソンを「私は、ベンにエネルギーがあるとは思わない」と述べ、ブッシュを批判した時と同じ侮辱的な発言をした。カーソンは、自分とトランプの違いは信仰心であるとのコメントをした事があり、カーソンは「口が滑った為、謝罪した」と述べた。トランプは他人の失言には謝罪を要求するが、本人は他人を侮辱してもほとんど謝ることはない。従って、益々敵が増えているようである。友好的なテッド.クルーズを除き、他共和党候補者はトランプと何らかの感情的対立がある為、いずれトランプが衰退することを望んでいると言われている。16 日、 CNNが主催する共和党候補者の2回目の討論会で、トランプは彼を嫌っている他のライバルにどのように対抗するのか注目される。

一方、トランプとは対照的な元脳外科医のベン.カーソンは着実に支持率が上がっている。9月 1日、公共政策世論調査の全国調査では、共和党間の支持率はトランプの29%に次いで15%で他の候補者を大きく引き離している。また、彼の好感度は68%である。彼は穏やかな表情で静かな口調で語るが、一部過激な政治思想の持ち主である。彼は、数年前、オバマ大統領が2010年3月に署名した医療改正法のアフォーダブル.ケア.アクトは米国の奴隷制度以来の最悪な政策であると批判した。また、全て最高裁が決定した中絶の合法性及び同性結婚に反対している点で他の大多数の共和党とほぼ同じ社会保守派の候補者である。経済政策として彼が強調している点はバランスの取れた予算の改革であり、現在の米国赤字は18兆ドルであり、債務の利払いは連邦政府の予算の中で3番目に大きく約2,500億ドルであると指摘している。次に社会問題では、断固としてプロライフ派であるとし、「人間の生命は受胎から始まる。罪のない命を保護しなくてはならない」と述べている。また、教育を重視し、「教育はアメリカの成功の基本的な原則である。それは私たちの国を本当に『機会の土地』にする基礎である」と述べている。

カーソンの人気が上昇している理由は、他の候補者にはない特別な才能があることで世界的な評価を得ていることである。彼は結合体双生児の頭部接合分離に成功した最初の外科医であり、 ジョンズ.ホプキンス神経外科医を引退した著者である。2008年、彼はジョージW.ブッシュ前大統領から大統領自由勲章を授与された。顕著な経歴の持ち主である黒人の彼は、どこか落ち着きと知性がある。表面の穏やかさの中に生真面目さと強さを秘め、スキャンダルを避けることを意識している正統派の候補者である。現在、ワシントンの政治に対する共和党有権者の不満に基づく期待は、これまで政治の世界には存在しなかったユニークな二人に向けられている。しかし、いずれも大統領としての資質があるかどうかについては疑問符が付いている。

 

 

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