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15日、共和党グループはアイオワ州のキャンペーンで反ドナルド.トランプのプロパガンダ広告を公開した。彼等は、トランプをキャンペーンから引きずり下ろすつもりである。トランプを攻撃する宣伝は圧倒的に多数の共和党に支持され、近日中にテレビ放映が開始される。今日公表された最新の2つの世論調査でわずか4%から11%ポイントの差で、人気上昇中のベン.カーソンは多方面から攻撃を受けているトランプに急速に近づいている。また、フロリダ州の有権者は、地元の大統領候補者であるジェブ.ブッシュとマルコ.ルビオが選挙から辞退することを望んでいる。

15日のニューヨーク.タイムスによると、同紙とCBSの合同による世論調査結果は、トランプが最早ダントツと言える状況ではなくなったことを示唆した。一ヶ月前の同機関の調査ではトランプの24%に対してカーソンはわずか6%であった。しかし、今日公表された最新の調査でトランプは27%で僅かながら上昇しただけである。一方、カーソンは先月の6%から著しく支持率が上昇し、23%を獲得した。フロリダ州の元知事ジェブ.ブッシュは先月の13%から6%まで減少し、スコット.ウォーカーも10%から2%に減少した。他の共和党候補者でこの二人ほど極端に支持率が下がった候補者はいない。カーソンの支持者は圧倒的に大卒が多く、トランプを好んでいる支持者は大卒ではない。総体的に37%の共和党有権者は、大統領に指名する候補者を決定しているが、63%はまだ早すぎると述べている。しかし、下記表が示すとおり別の調査ではトランプはまだ11%ポイントもカーソンをリードしているが、総体的にカーソンが徐々に近づいていることだけは確かである。

カーソンの台頭に加えて、保守派グループはフロント.ランナー(最前線の立候補者)の立場からトランプを落第させる作戦として、100万ドルを投資したテレビ広告キャンペーンを実施する。このスポンサーは全米組織のクラブ.フォー.グロース(成長クラブ)であり、広告の内容はトランプが共和党候補者というより、もっとリベラルで民主党に近いイメージーをアピールする為である。15日のワシントン.ポストによると、この保守派組織は数ヶ月前トランプを攻撃するため共和党からの寄付金集めを開始した。この計画はトランプがキャンペーンから下りることを願っている共和党に支持され、かなり資金面で協力を得たものである。しかし、「幾人かの共和党の寄付者は、トランプの部外者にアピールする可能性がある事を恐れ、計画に懐疑的である」という。この組織の社長デビッド.マッキントッシュは、総体的に寄付者は「非常に支持しています」と語った。また、その広告はこの組織のスーパー.パックである成長クラブ.アクションが今週後半にテレビで放送すると語り、「彼は有権者を馬鹿にしています」と語った。

マッキントッシュは、15日ワシントンでの記者会見でそのビデオを記者団に紹介した。その内容は、最初にヒラリー.クリントンとバーニー.サンダースの顔写真を表示し、ナレーターは「どちらの大統領候補者が高税、全国医療保険制度、ウォール街の救済を支持していますか?それはドナルド.トランプです」と語っている。次に、2004年3月21日に放送されたCNNのインタビューで、トランプは「多くの場合、おそらく私はもっと民主党であると見られています」と語っている場面が描写されている。ナレーターは「彼は記録があります。とてもリベラルです」と述べている。また、トランプは彼の二回目の結婚式にクリントン夫妻を招待したことは既に知られているが、彼の新妻を含む4人が一緒に笑顔で映っている写真も広告に表示されている。最後のナレーターの解説は「彼は私達を馬鹿にしているだけです。トランプはそこらにいる政治家と何も変わりません」と述べている。

トランプはこの事を素早く察知し、ダラスでの集会で「彼等は私を狙うと聞きました。どうでもいいです。どうでもいいです」と何も恐れていない様子で語った。トランプは「かなりリベラルである」と主張しているこの攻撃ビデオにどれほど影響力があるかは不明であるが、民主党寄りの無党派の支持を獲得する可能性もあり、その場合、民主党のキャンペーンにも有利な広告ではないと思われる。必ずしもマッキントッシュや他の共和党の思うような結果にはならない可能性もある。トランプに関して今後注目される点は、カーソンの台頭がどのように影響を与えるかである。

別の側面で注目される事は誰が選挙を辞退するかである。テキサス州の元知事であったリック.ペリーは先週、キャンペーンを保留すると公表した。これは完全に辞退するという意味ではないが、フロリダ州大半の有権者は、ブッシュ及び同州の上院議員であるルビオは選挙の競争から完全に引き下がるべきであると主張している。15日に公表された公共政策世論調査(PPP )によると、ブッシュはこの選挙で戦い続けるべきだと考えている有権者はわずか40%であり、47%はキャンペーンから下りるべきだと考えている。同州の有権者はルビオに対しても同じような感情があり、42%は引き続き戦うことを支持しているが、48%の有権者はキャンペーンを止めるべきだと思っている。

15日公表された2つの機関の調査結果は、今後カーソンはトランプに益々接近する可能性があることを示唆している。今後トランプの支持率が落ちるかどうかに加えて、最近まで注目されていたブッシュとルビオの2人は地元有権者の支持さえ失いつつある。支持率は「候補者の熱意が反映する」側面もある為、彼等のキャンペーンの運命も注目される。

共和党候補者 NYT/CBS PPP
ドナルド.トランプ 27 % 28%
ベン.カーソン 23 % 17%
ジェブ.ブッシュ 6% 13%
マルコ.ルビオ 6% 10%
テッド.クルーズ 5%    9%
カーリー.フィオリーナ 4%    7%

 

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