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米国の移民人口は1970年の950万から2002年には3,200万と約30年間で著しく増大した。 白人、黒人、日本人や中国人を含むアジア系、ヒスパニック系の人口層の健康、寿命、及び自殺と殺害を含む死亡パターンの違いを研究した複数の学者の報告によると、癌や他の慢性疾患(胃癌、肺癌、肝臓癌、子宮頸癌、前立腺癌、乳癌、心血管疾患(CDV)、肝硬変、糖尿病、呼吸器疾患、結核、ウィルス性肝炎及びその他の感染症、HIVによる死亡パターンは移民とネイティブ(米国で生まれた人)との間にかなりの差がある。また、ほとんどの移民グループの乳児死亡率と低出生体重(LBW)は米国生まれの乳児よりリスクが低い。更に、出生時平均年余命は米国生まれのアジア系男女が同人種の移民より長く生きる傾向がある。別の研究によると、女性の健康には人種、民族、国籍、年齢によって大幅な変化がある。

2004年5月/6月、公衆衛生カナダ.ジャーナルに掲載された複数の学者による健康、寿命、及び死亡率の比較研究によると、移民の癌および他の慢性疾患による死亡パターンは米国生まれの人々に比較してかなり変化がある。総体的な癌の死亡率は、黒人男性及び女性の移民が米国生まれの黒人より少なくとも35%低い。しかし、中国人男性移民及び日本人女性の移民は米国生まれの同人種に比較して、癌の死亡率はそれぞれ35%及び25%高い。黒人移民は米国生まれの黒人より肺がんの死亡率は69%低い。一方、中国人男性移民及び日本人女性移民は、米国生まれの同人種より肺がんによる死亡率がそれぞれ51%および42%と高い。肺癌による移民の死亡率は高く、特に中国人移民は米国生まれの中国人の2倍高い。移民の肝臓癌の死亡率は 実質上高く、特に中国移民の男性および日本人移民女性は米国生まれの同人種より3倍高い。

一般的に移民の前立腺癌の死亡率は低いが、フィリピン移民は米国生まれのフィリピン人より 3.1倍高い。乳癌の死亡率は中国人、日本人、及び黒人の移民女性が実質的に米国で生まれた同人種より、35%、34%、30%とそれぞれ低かった。米国生まれの女性に比較して、子宮頸癌の死亡率は、アジア/太平洋諸国(API)の移民、特に日本人移民の女性は米国生まれの日本人より146%と非常に高かった。米国生まれに比較して、CDVによる死亡率は日本人及びフィリピン移民の間で著しく高い。CDVの死亡率では、黒人移民は少なくとも34%低く、ヒスパニック系移民は少なくとも12%低い。

総体的に移民の肝硬変、糖尿病、呼吸器系疾患の死亡率は低い。 黒人およびヒスパニック系移民の自殺率はそれぞれ59%および44%低いのに対し、日本人及び中国人の男性及び女性は米国生まれの同人種より、それぞれ125%および95%と高かった。総体的に殺人による死亡率は米国生まれの男性より、移民男性が65%も高く、API移民は12%、ヒスパニック系移民男性は38%とそれぞれ高い。結核、ウィルス性肝炎、その他の感染症の死亡率は、米国生まれの人口層に比較して、APIの間で高い。HIVの死亡率は全ての移民人口で少なくとも11%低く、API移民は少なくとも48%低い。

また、 移民および米国生まれの黒人、アジア人、およびヒスパニックの出生時平均余命を比較した場合、移民の男性及び女性は平均的に米国生まれの男女より長い。黒人及びヒスパニック系移民の男性および女性は、米国生まれの同人種よりそれぞれ約9年から3年平均余命が長いことを示唆した。しかし、中国人、日本人およびフィリピン人移民の男女は米国で生まれた男女より余命が短いことが判明した。 1998 年から2000年のデーターに基づき、中国人および韓国人移民のLBWは米国生まれの同人種に比較して、それぞれ18%および27%低く、乳児死亡リスクは米国生まれの同人種より、それぞれ30%及び52%低かった。

様々な人種グループの民族性及び社会的地位による平均余命を計算する為、合計死亡者を基に計算した 1986 年から1994年までの出生時平均年余命は次の通りである。米国で生まれた黒人男性の余命は64.0であるが、移民の黒人男性は73.4 である。また、米国生まれの黒人女性の余命は73.5 であるが移民は81.3 である。APIの米国生まれの男性は78.6 、移民男性は79.5 、女性はそれぞれ85.7 と85.2 である。米国生まれの中国人男性の余命は81.6 、移民中国人男性は80.6 である。女性中国人の場合、それぞれ87.1 と85.9 である。次に米国生まれの日本人男性の余命は80.6 、移民の日本男性は79.9 でさほど違いはない。米国生まれの日本人女性は89.2 で、移民日本人女性の84.5 より長い。フィリピンの米国生まれの男性は82.2 、移民は80.6 、女性の場合それぞれ90.0 および88.9 である。米国生まれのヒスパニック系男性は72.8 、移民は77.1%である。米国生まれのヒスパニック系女性は81.1 、移民女性は84.1 である。

上記の多様人種グループで、ネイティブ男性の平均年余命は76.6年であるのに対して、移民男性の場合78.5年 である。ネイティブ女性の平均年余命は84.4年で、移民女性は84.9年でさほど変化はない。ほぼ全ての人種で国籍に関係なく女性が男性より長生きすることを示唆している。米国生まれのアジア系男女は同人種の移民より長生きする傾向があり、米国生まれと移民との差が最も低いのはAPIのグループである。

2014年3月17日に公表された人口統計学研究によると、女性の健康には人種、民族、国籍によって 大幅な変動があることを示している。この変化は、年齢によって大きく異なっている。中年女性50-64歳の全ての移民グループでは、プエル.トリコ人の例外を除いて、米国生まれの白人と比較し、機能制限(FL)、日常生活の活動制限、(ADL)および日常生活の援助活動の制限(IADL)は低いか又は同等の割合である。しかし、ほとんどの移民グループの高齢者(65-74歳、75-84歳、および85歳以上)は米国生まれの白人女性に比べて、明らかに健康状態は劣る。例えば、年齢層50-64歳のメキシコ生まれの女性は FLS、ADL、およびIADLの障害は米国生まれの女性に比較して統計的に低い。65-74歳の女性のうち、外国生まれのメキシコ系アメリカ人のFLSの割合は0.68、ADL障害は0.08、およびIADL障害は0.14であり、米国生まれの白人女性(それぞれ、FLS 0.58、ADL0.03、およびIADL0.07)より著しく高い。

これらの格差は、最年齢層で最も大きい。最も印象的な事は、米国生まれの白人よりも(キューバを除く)ほぼ全ての外国生まれのグループは( 50-64歳で)障害や機能レベルのパターンが著しく低く、一般的に65歳以上で著しく高い。米国生まれの少数民族である黒人、メキシコ系アメリカ人、 他のヒスパニック系女性は人生の中頃で米国生まれの白人と比較して、障害及びFLSレベルは実質的に高い。米国生まれのアジア系アメリカ人のみ、米国生まれの白人女性に匹敵する健康的側面がある。高齢者では、アジア系アメリカ人の例外を除き、米国生まれの少数民族の女性は引き続き米国生まれの白人よりも障害及びFLSレベルが高い。

 

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