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米国に住んでいる外国生まれの人口は記録的に増えていることが判明した。米国の移民人口数、人種別の割合、移民の国籍、教育水準などの人口動態的状況は過去50年間で著しく変化した。今後50年間でどのように変化するか専門家は注目している。この調査は1965年の移民法が米国の人口動態的変化に重要な役割を果たしたことを示唆している。

20世紀の初頭まで米国の移民はヨーロッパ系の白人が圧倒的に多かった。しかし、1965年に移民国籍法の制定以来移民のパターンは著しく変化した。 28日に公表されたピュー.リサーチの研究は幾つかの重要な要点を報告している。その要点は(1)1965年以来、約5,900万人の移民が米国に到着した。現在、米国に住んでいる移民は4,300万人であるが、彼等の子供および孫を含めると、更にこれら7,200万人の移民が米国人口に追加されるため、1965年から2015年の人口増加の55%を占めている。2065年までには移民および彼等の子孫が投影される人口増加は88%を占めると予測されている。(2)米国人口の13.9%は外国生まれである。これは移民法が変わった1965年の5%に比較すると50年間で大幅に増大した。米国移民人口は成長し続けている為、2065年には17.7%に上昇すると予測されている。

(3)1965年以来、米国人口の人種別比率も大幅に変化した。下記表参照。

人種別 1965年 2015年
白人 84% 62%
黒人 11% 12%
ヒスパニック 4% 18%
アジア人 1% 6%

(4)米国民は、移民がアメリカ社会に及ぼすインパクトに関して混合した見解がある。成人約45%の国民は、米国の移民は長期的には良いアメリカ社会を形成すると述べているが、37%は悪化させると述べている。また、幾つかの主な側面で、善し悪しの評価が異なっている。例えば、米国民の最も否定的な見解として移民の経済状況と犯罪を挙げ、50%の国民はそのような観点で悪化すると懸念している。一方、食べ物、音楽、芸術などの文化的側面では約50%が米国社会を豊にすると述べている。

(5)ヨーロッパから米国、メキシコ、アジアに移民を送り出す一部の国は1970年以来変化がある。1970年、過去5年以内に到着した最大の移民グループは、以前の移民の波動傾向が続きヨーロッパからであった。2000年までには、新たに到着した移民のほぼ半分は中央および南アメリカからであり、メキシコだけで34% が含まれている。2000年代にはメキシコからの移民は著しく減少し、 2011年頃から、米国に到着した最大の新移民グループはアジア人であり、2065年もまだそのような傾向が続くと予測されている。

(6)移民の到着地も1970年には限られた州に集中する傾向があったが、20年後には変化があり、米国の多くの州や地域に分散されるようになった。例えば、1965年の移民法制定後、新しく到着した移民はカリフォルニア、ニューヨーク、テキサス、フロリダ州に定住した。しかし、1990年代初期からの移民は、伝統的な移民州以外の州に定住し始め、2013年までに新しく到着した移民の50%はこの4つの大きな州以外の地域での居住を選択するようになった。

(7)近年の移民は50年前より教育水準が高くなっている。2013年の 移民は50年前と比較して、高校卒業、大学の学位または高度教育の学位取得者が増大した。また、米国生まれの成人と比較して、最近の移民は高校卒業率、大学または高度な学位を保持する可能性が高くなっている。下記表 (別資料)は移民の移住時点での教育水準率を50年前と比較している。

移民の教育水準 1970年 1213年
9年レベル 61% 85%
高卒 50% 77%
短大 30% 57%
大学(学士号) 20% 41%

これに加えて、大学院の高度教育を受けた移民は1990年には 11%であったが、2013年には 18%に増加した。

リンドン.ジョンソンが1965年に署名した移民国籍法は主にヨーロッパからの国籍に基づく割当制度を廃止し、ラテン.アメリカ、アジア、アフリカからの移民数を拡大した。また、家族との結合を重視したため、これらの国から既に米国に移住している家族と一緒に生活する目的で移住する移民も増え、米国移民の人口動態的要素を変える結果になった。50年後、白人人口は22%ポイントも減少し、一方、ヒスパニック系は4.5倍、アジア系は6倍増大した。これらの数値はこの移民法のインパクトが多大であることを示唆している。また、2013年の移民の教育水準は米国生まれの成人に比較して、高度教育を受けている移民が増加している。 この調査は、このような現実に反し、国民の50%は、移民には経済力がなく犯罪者が多いとのイメージを抱いており、移民に対する見解は数十年前から進歩がないことを示唆している。

 

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