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両院は政府閉鎖を避けるため、短期間政府に融資する継続(CR)法案を通過した。オバマ大統領はこのような短期融資を繰り返している議会の仕事は無意味であると指摘した。8日、上院議会では新たな銃法を制定することが提案された。下院議会では10月30日に退職する下院議長ジョン.ベイナーの後継者を決めるため今日投票を行なうと発表したが、その数時間後に最も有力であるケビン.マッカーシーが突然競争から辞退すると発表したため下院議会は混乱に陥った。投票は29日まで延期になったが、ベイナーは議長が選定されまで現職に留まると公表した。このような異常事態は何を示唆しているのか?

政府閉鎖を避けるため下院および上院は9月末にCR法案を通過したが、融資は12月11日までの極端に短い期限である。これはクリスマス前のタイミングが悪い次期に再度、プランズ.ペーレンフッズ(PP)の融資停止を巡って、政府閉鎖を脅すことを繰り返す結果になる。9月30日午前中に行なわれた上院の投票で、一時的に融資するこのCR法案は78対20票の圧倒的票差で通過した。上院リーダーのミッチ.マコーネルはオバマ大統領が拒否権を行使する可能性がある条件付(PPへの融資停止)の法案を避け、早めに投票し、その法案を下院に送った。下院は午後投票し、民主党票186を含む257対151票で通過した。

下院はPPへの融資を停止する法案を別途に設定したが、上院ではその別途法案を民主党がブロックする可能性があった。上院少数派リーダーのハリー.リードは、共和党には混乱を招く人達がいる。ベイナーは「そのような人々に対処することはできないので辞職します」と述べた。オバマ大統領は、PPへの融資停止を条件にしたCR法案ではない為署名したが、昨日 「先週議会が通過した一時的な政府融資は意義のある立法達成ではない。これは米国民が必要としている事、または国が直面している深刻な問題を表明していない。今後数週間で再び政府閉鎖に直面する可能性がある」と述べた。

上院では先週から複数の民主党議員が新たな銃規制法の制定を模索し始めた。2012年12月、コネチカット州のサンディ.フック小学校で20人の幼い子供達が殺害された4ヶ月後の2013年4月、上院は新たな銃法を導入する為、銃の安全性に関する討論を開始し、投票したが失敗に終った。今日、複数の民主党議員らは新しい銃法を提案した。彼らも銃の所持者であるが、安全な銃の法律は必要であると訴えている。基本的には、銃器売買の抜け穴を塞ぐことやインターネット販売を含むバックグランド.チェックを拡大することである。また、3日以内にバックグランド.チェックが完了しない場合、銃の販売が進行する状況も変えることが考慮されている。つまり、銃規制を提案する多数の民主党は、連邦政府が連邦下で監督している銃販売業者に対して、72時間以内に禁止すべき購入者の情報を提供できない場合、自動的に銃が販売される現行法は抜け穴であると指摘している為、危険性が伴うシステムの改善が提案されている。しかし、2013年以来の新たな挑戦が成功するかどうか不明である。

8日下院議会では、ベイナーの後継者として最も有力であったカリフォルニア出身のマッカーシーが突然、議長選挙の辞退を表明したため、パニック状態に陥る瞬間があった。彼は「私には議長は適さない」とし、もっと党内を団結できる人物が議長になるべきであり、もっと「新鮮な顔」が必要であると語った。彼は多数派リーダーとして、現在の位置に留まる意志を表明した。この決定は9月 29日のニュース番組でのインタビューで、ベンガジ問題に関しヒラリー.クリントンを擁護しているようなニュアンスがあった為である。彼は「ベンガジの選定委員会の使命は真実を知ることだけです。それだけです。この委員会での調査はクリントンの支持率を下げています」と指摘した。民主党は、共和党がベンガジ聴聞会を頻繁に行なう特別委員会の目的は、民主党大統領の最有力候補者であるクリントンを攻撃する為であると批判していた。マッカーシーは「委員会の目的は真実を知るためだけである」と述べたことで委員会を批判し、クリントンの勝利を支持するような印象を与えた。

複数のメディアはマッカーシーのベンガジ発言はヒラリーを活気づけると指摘した為、一部の共和党にとって、マッカーシーの議長としての資格を疑わせる要因があった事も辞退の別の理由である。次期下院議長が決定するまで、議長としての役目を続けると語ったベイナーは、今日ポール.ライアンに2回電話し、党内をまとめることが出来る人物はライアンだけであると説得したと伝えられた。議長職には興味がないと言われているライアンは、ベイナーの説得に対して「未決定ですが、話は聞きます」と返事している。ライアンは予算に関して、反オバマ経済政策を維持し、予算案を書く仕事で共和党の信頼を築いてきた為、予算委員長としての仕事を続けることを希望しているようである。

現在、下院議会は後継者として大多数の同僚に支持されていたマッカーシーの突然の辞退に混乱している。派閥のある不安定な党内の議長としての任務は非常に困難である為、多大な挑戦であり、極度なプレッシャーがあることを示唆している。議長の椅子を競うため、マッカーシーに挑戦している共和党は他に2名存在する。 一人は現在、PPに対する聴聞会でPPの代表者を攻撃している下院監視委員会の委員長(ユタ州出身)のジェイソン.シャフェツ である。彼は数日前、下院議長への立候補を表明したばかりである。もう一人はフロリダ出身の下院議員ダニエル.ウェブスターである。ベイナーはこの二人のいずれも後援していないため、今後まだオプションは拡大する可能性がある。下院議長職は、大統領および副大統領の次に顕著な要職であるため、下院議長になる人物は慎重に選定されるべきである。

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