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正常な骨            骨粗鬆症の骨

一般的に食事源またはサプリメントから摂取するカルシウムは骨密度を向上させる為、骨折を防ぐと言われている。しかし、ブリティシュ.メディカル.ジャーナル(BMJ)に公表された最近の科学者の研究は、骨粗鬆症に発展しやすい50歳以上の男女にカルシウム摂取と骨折の関連性は発見されなかったことを報告した。『カルシウムによる死』の著者トーマスE.リィビィ医師は、骨粗鬆症はカルシウムが欠乏すること以上に骨の酸化ストレスが要因であると説明した。また、総合的なアプローチが必要であると述べ、幾つかのアドバイスを提供している。

9月29 日 BMJに出版された研究によると、2013年7月から2014年9月の期間に50歳以上の44,505人の参加者を対象に実施された研究で、食事またはサプリメントによるカルシウムの摂取は骨折には関連性がないことが判明した。多数の実験にも関わらず、ほとんどの研究はカルシウム摂取と骨折との関連性が発見されていないとし、牛乳や乳製品の摂取量の場合もほとんどの研究で何の関連性も発見されなかったと報告した。どの部位の骨折のリスクにもカルシウムが影響を与える結果は見られず、カルシウム単独療法とビタミンDを同時に投与した場合の研究でも類似の報告があった。

50歳以上の男女を対象にしたこの研究の主な発見は、食物源およびサプリメントによるカルシウム摂取は骨密度を上昇させるとの一般的な認識に反して、その説を裏付ける証拠または関連性が発見されていない。唯一の試験で、低カルシウムおよびビタミンD濃度の食事を摂取した自宅介護の虚弱高齢女性に骨折のリスクが著しく減少した。結論として、食物源のカルシウム摂取は骨折の危険性と関連していない。また、臨床試験の結果、食物源からのカルシウム摂取量の増加が骨折を防止したことを示す証拠は発見されなかった。また、カルシウム.サプリメントが骨折を防ぐという証拠は弱く一貫性がないことである。

骨とカルシウムとの関連性による課題で既に知られている事は、(1)高齢の男女は骨折を防ぐため毎日1,000 から1,200 mgのカルシウムを摂取することが奨励されている。多数の人々はこの推薦に応じるため、カルシウム.サプリメントを摂取している。(2)最近の実験はカルシウム.サプリメントの安全性の懸念を提起している。(3)従って、専門家はサプリメントを取るより、食事からカルシウムを摂取するよう高齢者に奨励している。しかし、食事からのカルシウム増加が骨折を防ぐかどうか不明である。これら従来の認識に加えて、この研究結果は(4)食事のカルシウム増加と骨折のリスクとの関連性はなく、カルシウム増加が骨折を防ぐ証拠はまだ発見されていない。(5)カルシウム.サプリメントは骨折予防の利点にわずかな矛盾がある。(6)サプリメントまたは食事源からカルシウム摂取を増加することが骨折の予防になると奨励するべきではない。

また別の研究で、トーマス.リィビィ医師は「骨粗鬆症の骨は確かにカルシウムが非常に不足している状態であるが、カルシウムの投与が少しでもこの病気を解消または改善することはありません」と明言している。また、骨粗鬆症は骨の焦点壊血病であり、優れたビタミンCによる適切なバランスの抗酸化物質の摂取はこの病気の進行を阻止し、健康な新しい骨の成長に不可欠であり、適切なミネラル摂取も骨の酸化を防ぐ最適な機能を保持するために必要であると述べている。つまり、抗酸化物質の欠乏が骨の構造にダメージを与えるとし、「抗酸化物質がかなり不足している場合、常に酸化ストレスが増加する」と説明している。結論として「全ての疾患は、異なる程度で様々な組織における抗酸化物質を含む栄養素の欠乏から生じる」と述べている。

リィビィ医師は 『カルシウムによる死』の著作の中で、骨の酸化ストレスを最小限に抑えるためには総合的なアプローチが不可欠であるとし、少なくとも6つの要因が重要であると述べている。1. 新しい毒素の曝露(歯科源は特に重要)を最小限に抑える。2. 古い感染を撲滅する。3. 古い毒素を排除する。4. 重要なホルモンの欠乏を改善する。5. 抗酸化物質のレベルを最適化する。6. 可能なかぎり、処方薬、特にカルシウム拮抗剤薬は適切に利用する。

次に推薦可能なサプリメントを紹介している。

  1. 通常のビタミンC、リポソーム被包性、および脂溶性ビタミンC
  2. リジンとプロリン
  3. ビタミンD3
  4. ビタミンK2
  5. マグネシウム.グリシネート
  6. オメガ3脂肪酸
  7. 混合トコフェロール
  8. ベータ.カロチン
  9. B1、B2、B3、B5、B6、B12を含む総合ビタミンB

複数の専門家による研究は、特に50歳以上の男女には食物源およびサプリメントで補給するカルシウムが骨折の予防に効果があるとの説を裏付ける証拠はないと指摘した。専門家は、骨粗鬆症は単にカルシウム欠乏症以上の複雑な問題が絡んでいるため、骨の健康を維持する為には総合的なアプローチが重要であると指摘した。骨の酸化を防ぐ抗酸化食品を積極的に取り入れ、サプリメントの摂取であれば、ビタミンB、C、D、K、オメガ3脂肪酸、ベータ.カロチンなどが効果的であると述べている。

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