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カリフォルニア州は最近急速な勢いで次々に様々な革新的または論争的な法案を制定している。 今月、同州の知事ジェリー.ブラウンは多数の法案に署名した。医者が援助する支援死、画期的な気候変動に関する法案、医学用マリファナの包括的な基準、家畜に使用する厳しい抗生物質の規定、自動的な投票登録法などが相次いで制定された。現在、同州は服役中の重罪犯罪者に山火事の消火活動をさせることを考慮している。

29歳の女性ブリタニー.メイナードは手術不能な脳腫瘍であると診断された。彼女は精神的に有能で末期疾患成人の医療援助による自殺を可能にする支援死を提唱していた。彼女はオレゴンからカリフォルニアに移転した後、昨年11月1日に死亡した。今年早期から、ワシントンD.Cおよびメリーランド州は支援死に関する法律の制定を考慮するようになった。カリフォルニア州のブラウン知事は10月5日、医師援助死法案に署名した。この法案は支援死を希望する患者に医者が致命的薬品を処方することを認可する法律である。米国では支援死の提唱を見直されている一方で、「カトリック教会はこの法案を拒否する」動きがある。支援死はまだ論争的で挑戦的な課題であるため、同じような法律を制定している州は限られている。ブラウン知事は自身の立場からの発想で「最後に自分が死に直面したとき何をしたいと思うか、そのことを反映させました。もし私が長期的で耐え難いほどの痛みで死んでいく状態だったら、どうしたらいいのか分かりません。しかし、私はこの法案で提供されるオプションを検討できるなら、もっと気楽になることだけは確実です。私はその権利を他の人に否定しません」と署名メッセージに明記した。

同州の知事ジェリー.ブラウンは10月7日、画期的な気候変動法案に署名した。知事は就任演説で、今後15年以内に最大50%の自動車の石油使用を削減することを公約した。また今年初期、知事は「北米で最も野心的な目標」であるカリフォルニアの温室効果ガス排出量を2030年まで1990年レベル以下の40%を削減する行政命令を発動した。これは、2050年までに排出量を 1990年レベル以下の80%まで削減する目標と一貫性がある。この目標に従って、メタン、カーボンなどの強力な汚染物質の放出を減少させ、クリーンな暖房燃料を生成し、農場、放牧地、森林、湿地を管理することを計画している。ブラウン知事は「カリフォルニア州は、私たちの車輛、建物、機器の効率を高めるため、もっと再生可能エネルギーを提供するため画期的なステップを踏まえています」と語った。

また、カリフォルニア州は包括的医療マリファナ規定についても制定し、ブラウン知事は9日に署名した。同州で最初にマリファナの合法化と麻薬の入手に関する懸念が論議され始めてから20年後の制定である。この法案は、最も人口の多い同州で(1)マリファナの娯楽使用を最終的に合法化し、(2)医療大麻規制局を設立し、(3)マリファナの栽培および調剤許可の活動を監督する3つの法律で構成されている。2018年に有効化するこの法案は、医療用マリファナの生産、輸送、および販売に関する「包括的な規制の枠組み」を確立することになる。この法律は、頻繁に森林から水の汲み出しを行なっている農場の暗市によるマリファナの栽培を規制し、連邦法下で違法であるマリファナ製品の販売と開発を追跡する方法を創造するため州税や農業担当者を要求することなどが含まれている。

更に、10日ブラウン知事は家畜に使用する抗生物質の最も厳しい政府基準を設定する法案に署名した。公衆衛生や環境問題を重視する同州は、このような危険な薬物の乱用がスーパーバグとして知られている抗生物質耐性菌からヒトに感染することで生命を脅かすケースが増えていることに懸念が拡大している。2013 年の米国疾病対策予防センターCDCによると、米国では毎年、抗生物質に耐性がある細菌に200万人が感染し、少なくとも直接この感染に影響を受けた23,000人が死亡している。多数の人々は抗生物質耐性の感染で合併症による他の疾患で死亡している。抗生物質耐性感染はどこにでも発生する可能性があり、データはほとんど一般社会で起こることを示している。しかし、抗生物質耐性に関連する死亡はほとんど病院や老人ホームなどの医療現場で発生している。

10日、知事は同州の自動投票登録法にも署名した。これは投票資格のある有権者が運転免許を取得または更新する際、自動的に投票登録されるシステムである。選挙の度に州政府の自動車免許係で登録する手間を省くことが可能になり、数百万の有権者の投票権を拡大することになる。この法を来年1月に施行するカリフォルニアは、今年初期に制定されたオレゴン州に続いて全米で二番目の州になる。自動登録法は投票資格があるものの、まだ投票登録していない660万人に有効であるため、投票権を著しく拡大することになる。従って、この法案の提唱者は「市民は言論の自由や適正な法律手続きなどの基本的権利を除外される必要はない」と述べている。

12日、同州の政府当局は受刑囚の消火活動を拡大することを考慮していることも公表した。既に同州では長年、暴力的な重罪に関与していない多数の受刑者がプロの消防士の消火活動を援助している。しかし、そのような部隊のメンバーは前年の4,400人から3,800人に減少した。同州当局は従来の適用範囲を拡大し、数年間受刑の態度や行動が良く、安全性の観点から危険分類レベルが減少した暴行および強盗などの暴力犯罪で有罪判決を受けた受刑者を追加することを提案している。関係者は大幅に受刑者の消火活動プログラムを支持しているが、どのような変化や問題があるか予測できない為、懸念もある点で幾分論争的である。

カリフォルニアは、 斬新な発想で先駆を切る州でもあるが、旱魃の影響で空気が乾燥し山火事が頻繁に発生している為、消防士の需要が高くなっている。プロの消防士は、個人的な生命保険の加入が制限または拒否される場合もある職業的なマイナス要素があるため、採用が困難になっている側面があるかもしれない。いずれにしても、関係当局は重罪の犯罪歴受刑者も消防活動に使用する合理性を模索している。受刑者は監視付きで、高速道路の掃除や道路工事など様々な方面で貢献しているが、同州は特に山火事の消火活動に多数の人員が急務になっていることは確実である。また、医師が援助する自殺を合法化している州は少なく、オレゴン、バーモント、ワシントンに次いでカリフォルニアは米国で4番目の州になった。現在幾つかの州が同様の法案を検討している。更に、気候変動に対処する州は極端に少ないが、コネチカットは1990年代に多数の法案を通過した最初の州である。また、アリゾナは炭素排出量を制限するため2006年に行政命令を発動した。

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