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幾つかの明白な理由に基づき、民主党討論会の数日前からヒラリーの頭上に青空が覗き始めた。下院議長の選挙から辞退したケビン.マッカーシーが指摘した通り、ベンガジ選定委員会設立の主旨は党利戦略に基づき、クリントン個人を攻撃することが目的であったことを元軍人及び委員会のメンバーを含む複数の共和党が証言した。これさえ驚きの展開であるが、クリントンのEメール.スキャンダルも彼女の足を引っ張っていた。しかし、オバマ大統領はヒラリーが国務長官時代に個人メール.サーバーを利用していた事は国家安全保障に影響はないと証言した。また、13日の民主党討論会で、2016年大統領選のライバルである民主的社会主義者のバーニー.サンダースはEメールの件でヒラリーを擁護したことで討論会の視聴者に多大な影響を与えた。民主党討論会は圧倒的にヒラリーの強さとサンダースの誠実さをアピールし、高い評価を得ることに成功した。ヒラリーにも幸運が向いてきたようだ。

11日、CNNのジェイク.タッパーとのインタビューで、元委員会のメンバーで空軍の情報部員であった共和党のブラッドリー.ポドリスカは、ベンガジ委員会の設立は独占的にクリントンを攻撃する為であると語った。彼はこの共和党多数派の調査員の一人であったが、約10ヶ月後に解雇された。その理由はベンガジでのテロ攻撃に関して、元国務長官クリントンのみに集中した調査を拒否した為、仕事を失ったと主張し、現在訴訟の準備をしている。ポドリスカは、ベンガジ選定委員会の議長トレイ.ゴウディがほぼ全面的にクリントンおよび国務省をターゲットにするため460万ドルを使ったと語った。ゴウディはこれを否定したが、ニューヨーク州の米国下院共和党議員リチャード.ハンナは、委員会は一部クリントンを責めるため設立されたことを認めた。

このような動きに加えて、11 日東部時間午後 8時過ぎ、オバマ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、彼女が国務長官として任務していた時、政府業務に個人メール.サーバーを利用したことは「間違いであったが、国土安全保障にダメージは与えませんでした」と証言した。また、公職人は個人データーおよび情報の取り扱いにもっと繊細でなくてはならないが、「大統領選の指名に民主党の最有力者であるクリントンに対する批判は政治的なものです」と語った。

ベンガジおよびクリントンのEメール問題では、彼女に運が向いてきたようだ。13日の民主党討論会で、クリントンは更にその幸運を掴んだ。 その強力な要因は討論会で大成功し、一度失いつつあった評価を取り戻しつつある。討論会は「退屈」などころか、視聴者を引きつける場面が多々あり、有権者の反応は想像以上に良好であった。討論会から2日後の今日もまだ反響が続いている。多数の共通した討論会の反応は「民主党は団結している」ことであり、批判、個人攻撃、女性や個人を侮辱するような事は一切なく、貧困者、少数派民族、中産階級の経済的葛藤について真剣に論議し、民主党の経済論争は正しい方向に沿った展開であった。総体的にヒラリーは、パーフォーマンスが良かった、反応が早く鋭く良く準備されていた、攻勢的であったと評価された。

ベンガジや電子メールの論議は討論開始後1時間以内に始まり、クリントンはベンガジ委員会で全ての質問に答え、委員会は450万ドルも税金を使っていることを指摘した。また、今夜はEメールについては話したくないが、アメリカの人々が米国の次期大統領に望んでいることについて話したいと述べた。サンダースは即時に反応し、「あまり偉大な政治ではないかもしれないことを言わせて下さい。しかし、私は国務長官は正しいと思います。アメリカ人は貴方のバカなEメールのことを聞くのは飽き飽きしています」と述べた。ヒラリーは笑顔で「ありがとう、私もそうです。ありがとう」と応じると、サンダースは「私は米国の各地を周り、非常に沢山の人々と話をします。この国の中産階級は崩壊しています。 2,700万人が貧困で暮らしています。私達には巨大な所得の不平等があります。私たちの貿易政策は数百万のまともな仕事を犠牲にします。アメリカの人々は、我々には民主主義があるのか、それとも市民連合の結果として寡頭政治なのかどうかを知りたいのです。電子メールのことはもう十分です。アメリカが直面している現実の問題について話をしましょう」と述べた。

サンダースの人間性に感謝した人物はクリントンだけではない。アイオワ州では2月に実施される早期指名投票の第一候補者に誰を選ぶか迷っていた人達が2時間のテレビ討論会を観察し、ヒントを得たようである。14日のニューヨーク.タイムスによると、アイオワ州には公的場所に集合して討論を観察するディベート.ウォッチャーが存在する。メンバーはメディアのインタビューで評価し、それぞれ討論会の印象を語った。同州ではクリントン、サンダース、マーティン.オマリー3人の評価が上がったと報告されている。クリントンは「進歩的であるが、物事をやり遂げることが好き」な態度に「新たな尊敬と支持」を得えた。また、架け橋の役目をする政治的スキルを備え「リーダーシップを発揮」し、サンダースは議会の共和党と仕事をする能力があると評価した人もいる。オマリーには良い印象を持ち、グループの一人は「オマリーの支持率は上がる」と予測し、「 彼を見たアメリカ国民は、彼がどんな質のタイプであるかを見ています。彼は私たちの次期大統領として非常に良く任務するでしょう」と語った。

また、クリントンのEメールに関するサンダースのコメントはかなりの影響があった。ほとんどのディベート.ウォッチャーは討論会の「夜のハイライトはサンダース氏のミセス.クリントンの『バカなEメール』の問題に『アメリカの人々は飽き飽きしている』と言っていたことである」と評価した。ウォッチャーの複数は、クリントンの信頼性に疑問があったことを表明し、討論会後クリントンに対しての疑問が消え、彼女を支持する自分の立場は強化されたと語った人もいる。別の女性は、ヒラリーは「非常に強い議論を行なっていると思った」と語った。更に、ヒラリーは「他の候補者が話している時、彼等の話を聞いている」姿が印象的だったと伝えた人もいる。

民主党の討論会は、既に2回実施された共和党の討論会とはあまりにも対照的であった為、特に新鮮な印象を与えたことは確実である。予測以上の1,530万の米国人が討論会を見たと報告された。最も軍杯が上がったのは、ヒラリーを擁護したサンダースかも知れない。14日の複数の情報筋によると、討論会後の数時間以内に正直で誠実な印象を与えた「サンダースに130万ドルの寄付があった」と伝えられた。総体的に成功した印象的な民主党討論会を含めて、幾つかの最近の動きはヒラリーを再度活気づける要因になっている。今後、彼女はベンガジおよびEメール攻撃を受けることはほとんどなくなるか、かなり減少すると思われる。

 

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