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今日公表された民主党討論会後の新たな世論調査結果は興味深い。まだ立候補するかどうかを決定していない副大統領ジョー.バイデンは最も好感度が高く、全ての政策でヒラリー.クリントンに対する評価が最も高いことを明白にした。仮に両党の大統領指名者が確定した幾つかの想定で、どちらに投票するかという質問では、クリントンおよびバーニー.サンダースはドナルド.トランプより有力であり、バイデンはトランプとベン.カーソンより遥かに有利であることを示唆した。しかし、立候補決定の期限は一刻一刻と近づいている現状で、バイデンの立候補を奨励する国民は2ヶ月で6%ポイント減少した。

14日から17日に実施し、19日に公表されたCNN –ORCの世論調査は主に民主党に焦点をあてている。誰を支持しているかに関係なく、討論会で最も優れた候補者は誰だと思ったかとの質問にクリントンと答えた率は62%、サンダースは35%、オマリーはわずか1%であった。また、全てのアメリカ人を対象にした民主党候補者の好感度調査では、バイデンを好ましいと答えた率は51%で好ましくない(37%)をかなり超過した。一方、クリントンを好ましいと答えた率は46%で、好ましくない(50%)と答えた率を下回った。サンダースを好ましいと答えた率41%は好ましくない(29%)を超過した。驚くことに最も好ましい印象を持たれているのはバイデンである。

しかし、多数のメディアが予測した通り、13日民主党討論会の多数の課題に対する政策面で最も高い評価を得た候補者はクリントンである。それぞれの政策課題において「誰に投票するかに関係なく、民主党最上位3人の候補者の中で誰が最も良好に対処すると思いますか」との質問に対する評価は下記の通りである。下記表は8月13日から16日に実施された調査と比較しているが、NA表示は情報がないことを意味する。

政策課題 候補者名 10/14-17 8/13-16
経済 クリントン 48 % 46 %
サンダース 29 % 24 %
バイデン 13 % 21 %
ヘルスケア クリントン 52 % NA
サンダース 26 %
バイデン 12 %
人種問題 クリントン 49 % 49 %
サンダース 26 % 25 %
バイデン 11 % 13 %
気候変動 クリントン 43 % NA
サンダース 29 %
バイデン 11 %
外交政策 クリントン 62 % 61 %
サンダース 9   % 10 %
バイデン 20 % 20 %
銃規制 クリントン 44 % NA
サンダース 20 %
バイデン 21 %
所得格差 クリントン 43 % NA
サンダース 38 %
バイデン 11 %

次に両党指名者の対抗に関する質問で、「民主党ではクリントン、共和党ではトランプが指名された場合、どちらに投票しますか」との質問に50%がクリントン、45%はトランプを選んだ。次にヒラリー対カーソンの場合、クリントンと答えた率は47%、カーソンは48%であった。サンダースとトランプの場合、53%はサンダースを選び、トランプを投票すると答えた44%を遥かに超過した。しかし、サンダースとカーソンが対抗した場合、前者は46%、後者は48%で、さほど差はなかった。更に、バイデン対トランプの場合、バイデンは53%を獲得し、トランプの43%を10%ポイント超過した。バイデン対ベンカーソンの場合も前者は52%、後者は44%であった。

バイデンは48時間以内に公式に立候補するかどうかを決定しなくてはならないが、過去にも期限ぎりぎりまで待ち、結局立候補しなかった前例があるため、今回も同じパターンを繰り返すのではないかと予測されている。この調査で「バイデンは立候補すべきか」との質問に対して、立候補すべきだと答えた率は47%で、49%の回答者は「すべきではない」と答えた。これは53%がすべきだと答え、すべきではない(45%)と答えた8月の調査時の状況が逆転した。

この世論調査結果は(1)バイデンは立候補を宣言していないものの民主党候補者の中で最も好感度が高く、クリントンは政策課題で最も評価が高い。(2)クリントン対カーソンの場合、かなりの接戦になることを示唆した。また、サンダースとカーソンが対抗した場合、いずれも外交政策に弱い両氏は接戦になる可能性がある。従って、(3)カーソンは、トランプより有力になる可能性がある。(4)バイデンが立候補した場合、バイデンはトランプとカーソンの両氏に勝利する可能性があることを示唆した。(5)バイデンの好感度はヒラリーより高いものの、13日の討論会には参加していない為、世論調査の参加者はバイデンの政策を評価できなかった。(6)バイデンの立候補を奨励する傾向は減少しているが、バイデンが立候補した場合、クリントンを苦戦に追いやることを予測させるこの調査結果は、彼の決定の手がかりになる可能性があることを伝えている。

 

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