アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

G.O.Pの大統領候補者らは、討論の質問の類いや形式に問題があるとして苦情を表明した為、討論会の構造を変える論争が提起された。オバマ大統領は3日、CNBCの進行役たちにも、上手に対処できないG.O.P(共和党)を珍しく笑いながらからかった。ドナルド.トランプは選挙キャンペーンでほとんど語っていない事を公表した新書籍が3日販売された為、記者会見を行ない、11月最新の世論調査で支持率が上がり始めたマルコ.ルビオを集中的に攻撃した。トランプはこの記者会見で、大統領勝利に必要な条件は個人的エネルギーであることを強調した。新たな混沌が表面化した討論会の構造問題及び、ルビオの個人的問題に関する躊躇のない彼に対する攻撃は、トランプが大統領としての常識的資質を備えていないことを再度浮き彫りにした。

10月28日の夜、3回目のCNBC主催による討論会が完了した後、多数のG.O.P候補者は討論会の質問が厳しい、意地悪だ、悪い質問だとして、子供のように苦情を表明した為、共和党全国委員会(RNC)は討論会のルールを変えるため、多数の討論ルールに関する条件を記載した交渉的文書をNBCに送ったと言われている。現在、RNCはCNBCを運営するNBCとの関係を保留した。この文書に署名しなかった複数の候補者にはベン.カーソンやトランプが含まれているが、特にトランプは独自のルールを設定し交渉すると言っている。これはトランプが他のG.O.Pから孤立し、身勝手である事を示唆しているが、この新たな混沌は元々統一性がない状況を一層悪化させていると言われている。

討論会の形式の問題について、他の候補者と孤立し独自にテレビ局と交渉すると表明しているトランプは「私は討論会のことは気にしていない」と述べたが、討論会での意地悪な質問は望まないと語った。また基本的な事について、米国の問題についてもっと語りたいと述べ、クリントンのEメールの問題などは討論してないと指摘した。また、共和党は総体的に良好な討論を行なったとし、臆面もなく「ネットワークは私のおかげで富を作った」と述べ、討論前に1,600万から2,400万の視聴者はいなかったと述べた。更に、世論調査の数値が下がっている「ジェブ.ブッシュは復帰できない」と攻撃し、「我々は素晴らしいエネルギーが必要です。カーソンはエネルギーがありません。軍隊を強化し、ISISと戦うためには偉大な個人のエネルギーが必要です」と述べ、そのようなエネルギーがあるのは自分だけであり「何人かのG.O.P候補者はキャンペーンを退くべきだ」と指摘した。

この討論会論争を懸念する幾人かの保守派は「ヒラリー.クリントンはベンガジ委員会の聴聞会で11時間も質問を受けたことを目撃している」と述べ、彼女は大人として振る舞っている為、何一つ苦情を表明していない事実を暗示し、「1回に数分の質問にも対処できないのか」と嘆いている。オバマ大統領は2 日、ニューヨークでの民主党全国委員会の募金活動で、タフな口調で語る共和党候補者は、彼等が大統領になり「プーチンと話をすれば、プーチンは彼等の言いなりになる」と言っていることを引用し、その彼等は、実はCNBCの多数のモデレーター(司会者)にさえ対処できない事を語った。大統領は「 このような人達に対処できなければ、中国人やロシア人は貴方(G.O.P)の事を心配しすぎるとは思いません」と口元を弛めながら明らかな皮肉と思える冗談を吐露した。

大半のG.O.Pの混乱と苛立ちの原因はトランプである。討論会は党派別に異なるスケジュールで異なる主催者により実施されているにも関わらず、彼は、クリントンに対しては簡単な質問が提起されたが、彼を含むG.O.Pには厳しい質問ばかりだったとナンセンスな苦情を述べた。また、「クリントンは悪い記録があるので、私は彼女を敗北させ、ホワイトハウスに勝利する」と語った。トランプの語ることには誇張や歪曲が多く、話に内容がなく、 政策をほとんど提起しない。誇張や歪曲が目立つ候補者は彼だけではないが、 問題はライバルをあまりにも攻撃しすぎることである。3日、トランプタワーで開催された記者会見でターゲットになったライバルは28日の討論会で最も高い評価を得たマルコ.ルビオである。記者の声は消されている記者会見で、トランプは個々の質問に答えながら、ある時点でルビオの個人的問題を批判した。トランプはルビオには「クレジットカードや不動産の負債」があり、財政的に破産していることを暴露した。また「ルビオは過大評価されている。移民問題に弱い」と述べ、最近上院議会に出席していなと言われているルビオは「上院の仕事を嫌っている」と述べた。

トランプの最強の政敵はクリントンであるが、トランプは討論会で評価が高く支持率が上がり、注目されるライバルを攻撃し続いている為、ルビオは主なターゲットとして当分攻撃される可能性がある。1日に公表されたWBURの世論調査で「今誰を支持しているか」との質問にトランプと答えた率は18%、カーソン15%、ルビオは9%で3番目にジャンプした。4日に公表されたクイニピアック大学の世論調査で「今日が投票日だったら誰に投票するか」との質問にトランプ(24%)はトップの座を回復し、次にカーソン(23%)、ここでもルビオ(14 %)は3番目に躍り出た。

3日に発売されたトランプの新書、不具のアメリカには幾つかの新しい情報が記載されているという。ワシントン.ポストによると、トランプのキャンペーンでは知ることがなかった7つの新たな情報が紹介されている。その要点は(1)彼は数年前、民主党から共和党に変更した。(2)最初の2つの結婚に失敗したことで自分を責めている。(3)トランプは、地球温暖化は詐欺だと思っている。(4)教育システムを民営化するため、彼は教育省を除去することを望んでいる。(5)富豪者のトランプは社会保障の受益を望んでいない。(6)トランプは実際に利用し、利用されるメディアを嫌っていない。(7)彼は「つまらない追求スタイルの落とし穴的」な討論会の質問を嫌っている。

トランプは3日、不法移民に対抗するための巨大な壁の建設、良い関係を築いている為ヒスパニックの票を獲得できるとの自信、女性を尊敬していることなど、ほぼ全て同じことの繰り返しで、ほとんど新たな情報を提供しなかった。新書のアピールが主な目的であった記者会見で、本の販売利益を退役軍人に寄付すると公約した。様々な側面から、彼は非常に自我の強い男性であることが感じられる。NBCニュースによると、カーソンの支持者の約80%はいずれ気が変わる可能性があると告白しているが、トランプ支持者の約60%はほぼ決めていると言われている。総体的にG.O.P候補者の支持状況は予測不可能であるが、トランプはルビオに警戒し始めている。2016年大統領選のG.O.P候補者の競争は米史上、前例にないユニークな雰囲気と混乱性が共存している。それは富とエネルギーがあれば大統領になれる事をアピールしているトランプのネガティブな影響が反映していることも一因である。ルビオの個人的問題は既にメディアが報道した為、特に新たな情報ではないが、政策的批判ならともかく、本人も悩んでいる可能性がある個人の財政的な問題で攻撃する無神経さは人間としてのモラルに欠けるだけでなく、大統領としての資質にはほど遠い。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。