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オバマ大統領は6日東部時間正午からホワイトハウスでの記者会見でキーストーン.パイプラインの建設を拒否する短い歴史的声明を発表した。長年続いた環境保護団体の戦い及び、支持派と反対派の政治的論争は遂に終焉を迎えた。この決定に対して、最も批判しているのは幾人かのGOP(共和党)であり、トランスカナダ社は失望を表明した。数年検討していた国務省が絶妙のタイミングで建設認可を却下した理由は何か?またその結論の展望は?

キーストーン.パイプラインの建設に関する声明で、オバマ大領領は今日、 国務省が建設を認可しない決定をしたと述べた。2日、キーストーンを所有するトランスカナダ社は国務省に対して、調査を延期するよう要請していた為、絶妙のタイミングであるが、最大の要因は米国が世界で気候変動の戦いを先導し、クリーン.エネルギーの開発を促進しているからである。従って、汚染されたター.サンド.オイルのパイプライン建設を許可すること事態がそもそも矛盾している為、驚くべき結果ではない。7年間もこの建設に反対し続けた複数の環境保護グループの大勝利であると言われている。

拒否を決定した理由について、オバマ氏は(1)パイプラインは米国の「経済に意義のある長期的貢献をしない」として、総体的に米国には何も利点がないことを強調した。また、(2)米国は既に十分な石油を生産しているため、石油価格は低下しない。(3)パイプラインを通しての輸送は米国の「エネルギー安全性を向上させない」ということである。基本的には気候変動の挑戦にマイナス要素が多大であることが主な理由である。オバマ氏は「 気候変動に戦うため真剣な行動を取っているアメリカは現在グローバル.リーダーです。率直に言えば、このプロジェクトを許可することは、そのグローバル.リーダーシップを低下させることになります。また、それは、行動しない我々が直面する最大のリスクです」と述べ、まだ対処できることに取り組みながら 「一惑星を保護する」責任があると述べた。米国は世界で、最も排気ガスの排出量が多いため、どの国よりカーボンの排出削減に努力する責任があると述べ、パイプライン建設はその義務と責任に反することを明白にした。

この決定により、カナダのアルバータからテキサス州を含む湾岸地域までの約1,180マイルのパイプラインは建設されないため、日々約80万バレルのター.サンド.オイルが輸送されることはない。最早、環境保護団体が主張していたような石油漏れ、爆発事故、空気汚染の更なる増加を懸念する必要はないが、石油会社が鉄道を使ってカナダから石油を輸入している現状は引き続き変わらない。数年間続いていた建設プロジェクトに関する調査を保留するよう要請したトランスカナダ社の理由は明確ではないが、米国では長年論争的な問題であり、特に環境保護団体からの強力な反対に直面していたオバマ政権側の決定プロセスに困難性があったことも一因であると思われる。しかし、この保留要請が国務省の決定を促進したかどうかは不明である。米国にとって経済的および環境的側面の利点がないとの結論に加えて、排気ガス削減のグローバル.サミットがパリで開催される前の決定は絶好のタイミングである。また、来年大統領選が終るまで保留し、もし共和党大統領に政権交代した場合、オバマ氏の決定とは逆の事態が発生する展望から推測すると、最後の就任期間中の決定は絶妙のタイミングである。

オバマ氏の発表に対し、下院議長のポール.ライアンは大きな貿易相手国との取引および多数の雇用機会を拒否したと批判した。大統領候補者のクリス.クリステイ(ニュージャージー州知事)は、オバマは大統領としてのレガシーの事しか考えていないと批判した。パイプラインによる雇用拡大のメリットは共通したGOPの強調点であるが、一時的雇用拡大は約2,000 であり、永久的な雇用創出はわずか50前後であると言われている。今日の決定が米国の同盟国であるカナダとの外交関係にどのような影響を及ぼすか不明であるが、6日のガーディアンによると、トランスカナダの最高経営責任者は優先課題として認可を強く要望していた為、「道理よりメリットと科学が選択された」と早速失望を表明した。建設を阻止する為、長年戦った活動家らは、オバマ大統領は気候変動と環境保護の世界の歴史的なリーダーであると賞賛したと言われている。その建設拒否の歴史的声明で、大統領は複数の専門家や機関の意見を検討した国務省の結論は、米国の経済を急速に向上させることもなければ、「気候変動大惨事」の影響を著しく減速することもないと現実的な展望を語り、パイプライン建設の支持派と反対派との間で長期的に続いた政治的論争を止めるよう警告した。

 

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