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最近多数のメディアのインタビューを通して、ベン.カーソンは少年時代、暴力的性格であった事、および有名な米国軍人アカデミーのウェスト.ポイントから奨学金の申し出を受けたことを口頭および文書で頻繁に伝えている。6日、フロリダのプラム.ビーチの書店で新書の販売促進と記者会見によるキャンペーンを実施した。 少年時代のエピソードに関する彼の発言及び、劇的な生い立ちが描写されている1990年代出版のGifted Handsの幾つかの記録について疑問を提起している多数のメディアは、その信憑性を探り始めた。この日、疑惑を投げかけた記者団から様々な質問を受けたカーソンは、メディアは彼に対して「魔女狩りをしている」と苦情を表明した。なぜ、カーソンに対して疑惑が持たれているのか?

カーソンの初版であるGifted-Hands:The Ben Carson Storyは1996年11月26日に発売された本である。カーソンは少年時代、デトロイト貧困街の貧困家庭で片親に育てられ、1987年に結合体双生児の頭部分離に成功した最初の外科医として、国際的に有名な小児神経外科医となった。彼は「世紀の最も偉大な生命介護者の一人」として評価され、2009年にはテレビ.ドラマで放映された。現在、大統領選の共和党候補者のトップ.ランナーとして多大な注目を集め、福音派の有権者に支持され、落ち着いた雰囲気のソフト口調で語り、共和党大統領選のフロント.ランナーになったため、彼の人生の変貌に関心が持たれている。特にCNNは、カーソンの子供時代の暴力について 60年前の彼を知っている人達からの聞き込み調査を実施したが、彼が複数の暴力的行為に関与した証拠を探すことは出来なかった。また、10月9日にCBSのキャスターであるチャーリー.ローズとのインタビューで、ウェスト.ポイント( 米国陸軍士官学校)から奨学金の申し出を受けたと語った時から、メディアの強い関心を引き始めた。彼は、ある時には医者になる意志があったため、申し出に歓喜しながらも意欲をそそることはなかったと語り、ある時は「作り話」だと告白したことが伝えられている。

カーソンは少年時代ナイフで人を刺したことがあったと告白している。10月25 日のCBSニュース によると、10代の頃「揮発性」の性格で「岩、レンガ、野球バット、ハンマー」で人々を攻撃した。また、14歳の時「人を刺そうとした」と語った。友人と好みのラジオ局に関して言い争っている時、友人の腹部を刺したが、ナイフは友人のベルト.バックルを突いた為、そのベルトは壊れた。カーソンは「幸い、承知の通り私の人生は変わりました。また、私は現在とても違う人間です」と述べた。しかし、カーソンの話は一貫性がないため、メディアを混乱させ、その混乱を更に深めている結果になっている。7日のロイターによると、彼が刺した相手は友人およびクラスメートであるとその本には記載されている。しかし、フォックス.ニュースおよびCNNのインタビューでは、その少年は「親戚である」と語った。7日のCNNによると、9人のカーソンの友人、クラスメート、及び古くからの隣人にインタビューしたが、誰一人彼の怒った様子又は暴力の記憶がある人は存在しなかったという。彼の子供時代の友人達は、彼が本で描写している事、インタビューで語っている彼の暴力的側面を認識していないので驚いていたと報告した。

また、奨学金の提供の件に関して、カーソンが言い続けている事にかなりの疑問が提起されている。カーソンは、1960年代後半に高校陸軍(ROTC)の士官候補生だった時、ウェスト.ポイントから「完全な奨学金」を提供されたと述べている。CNNによると、当時ウィリアム.ウェストモーランド将軍を紹介され、議会メダル受賞者と共に夕食会に参加した。その後、奨学金を提供されたが率直に拒否せず、将来軍事のキャリアは望んでいないと伝えたと本に書いている。しかし、ワシントン.ポストによると、米国陸軍士官学校には「奨学金制度は存在しない」為、正式な奨学金の提供を受けるはずはなく、入学が受理された「全士官候補生は無料参加」している。ウェスト.ポイントに申請する為には優等生であることに加えて、少なくとも彼等を代表する1名の米国議員、彼等の2名の上院議員、米国の副大統領の指名を必要とする厳しい入学条件をクリアしなくてはならない。

ロイターはEメールでウェスト.ポイントと連絡を取り、入学申請を完了したカーソンの記録はないことを伝えた。当局は、誰かが彼を指名した可能性があったとしても、それは入学プロセスの初期段階のことであると伝えた。入学申請をしていない指名候補者のファイルは3年間保存しているだけであり、申請されていない人物が実際指名を受けていたかどうかを確認することは不可能である事を明白にした。また、カーソンの奨学金の話は「作り話である」として最初に報道したメディアはポリティコである。当サイトは6日に更新し、「最初の話やヘッドライン(大見出し)はカーソンのキャンペーンが ウェスト.ポイントからの『完全な奨学金』について作り話だと認めたが、今カーソンはそのような入学に関するキャンペーンの声明を否定しているので、それを反映するため、話とヘッドラインは変わった」と弁護した。過去数十年間、一般および文書記載による多数の声明が公開されたにも関わらず、6日、カーソンはウェスト.ポイントに申請したことも無ければ、入学を許可された事も無く、陸軍士官学校から「完全な奨学金の申し出」を受けたとの主張を鋳造したことを認めたという。

また、6日のニューヨーク.タイムスによると、多数の声明および彼の複数の本にも公開されているにも関わらず、カーソンは6日の記者会見で、名声の高い米国陸軍士官学校であるウェスト.ポイントに受け入れられた事はないことを認めた。しかし、オバマ大統領は2008年の大統領候補者であった時、ここまで執拗に調査されることはなかったと述べ、有権者は「これは魔女狩りだと理解している。私の予測は、貴方達全員が飛びついていることが実際には私を援助することになる」と語った。その数時間後、保守系のウォール.ストリート.ジャーナル(WSJ)は「カーソンが詳述しているイベントに挑戦」した。そのうちの一つは、イエール大学の「認識301」と呼ぶ心理学のクラスで、教授が生徒の正直性実験を行った時、このテストに合格したのは彼だけであり、イエール.デイリー.ニュースは彼の写真撮影を促進したと書いたことである。WSJはイエール大学を調査し、カーソンが同大学に在籍期間中、そのような写真もクラス名およびクラス番号も存在していないと報告した。

大統領になる可能性のある人物は、あらゆる角度から様々な個人及びニュース機関にチェックされる運命にあるため、カーソンもその例外ではない。初の黒人大統領が誕生した時、ティーパーティおよびドナルド.トランプを含む他複数の個人は、オバマ大統領は米国で生まれていないとして、誕生証明書を提示するよう執拗に要求した。大統領に対する前代未聞の追求は極右派の政治活動団体および彼を嫌悪する個人であったことに比較し、カーソンに対する追求は多数のメディアである。カーソンの話には誇張または一連の嘘があるとの疑惑を抱いている。8日CBS のFace the Nation でテレビ.インタビューを受けたカーソンは「最近の世論調査でヒラリーに対して、私は接戦でうまくやっているので彼らは心配しています。それについて疑問はありません」と述べ、一連のメディアの介入は「全てが妨害である」と批判した。また、奨学金に関しては「提供されたとは言ったが、受理したとは言っていない」と述べ、イエール大学心理学のクラスに関する「WSJの記者のリサーチをすることを私に許可して下さい」と挑戦の意志を吐露した。

いずれにしても、リベラル、保守、中道に関係なく、あまりにも多数のメディアがカーソンに対する疑惑を表明しているため、一連の彼の主張と調査との不一致について「彼の全人生の物語が、これらの小さな不正確性で損なわれている場合、マイナスの影響を与える可能性があります」とロイターはコメントしている。NYTは、「彼の反対者は 『飾られていない真実の意味を伝える』口論を越えた枕元で会話するスタイルの彼のアピールを認識し、彼を攻撃することを躊躇している。しかし、彼の人生の物語への挑戦はそのイメージを揺るがせ、『彼は彼の伝記を誇張している』との増大している見解にカーソン氏が反論する事を促した」と述べている。

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