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2016年大統領選でヒラリー.クリントンが勝利するためには、オバマ大統領が2012年に勝利した時と同様の人口動態的および投票状況があるかどうかが重要な鍵である。現在共和党が座席を保持し、接戦が予測される4つの州で、民主党に有利に機能する可能性があるかどうかを予測する上で、貴重な判断材料になる調査結果が提供された。9日に公表された女性の声女性投票基金WVWVAF)が主催した調査は以下のような発見を提示した。

接戦が予測される4つの州はコロラド、フロリダ、オハイオ、ウィスコンシンである。現役の民主党知事はコロラド州だけであり、他は全て共和党知事である。オハイオ州知事は、現在共和党の大統領候補者の一人であるジョン.ケイシックであり、ウィスコンシン州の現役知事は大統領選の競争から離脱したスコット.ウォーカーである。

この調査の主な発見は(1)コロラド、フロリダ、オハイオ、ウィスコンシン州は現在共和党が座席をコントロールしているが、人口動態的および文化的に民主党を好む州になっている。その理由は歴史的に民主党寄りの未婚女性、若い世代、有色人種がほぼ多数派になっているからである。(2)しかし、民主党には2つの困難性がある。一つは未婚女性とジェネレーションY世代(1975年から1989年生まれ)の投票参加が不十分であり、特に未婚女性に2012年の大統領選で見られた支持が不十分である。二つ目は、これら4つの共和党州で、大統領選にかなり関心があると答えた未婚女性の率は2012年に比較して全4州で減少した。(下記表:対比)

未婚女性 2012年 2016年
州名 民主党 共和党 民主党 共和党
コロラド 61% 37% 60% 27%
フロリダ 63% 36% 52 35%
オハイオ 66% 33% 62% 24%
ウィスコンシン 67% 32% 63% 30%

これらの4つの州で、未婚女性が圧倒的に民主党を支持している点は民主党に有利であるが、2016年の問題は全て大統領選の関心が2016年に比較して減少していることである。特にフロリダ州で11%ポイント減少している。これは何も努力しない場合、民主党の投票参加率が減少することを意味する。

2016年の大統領選、議会選挙、州議員選挙を含む総選挙に「かなり関心を持っている」グループはこのような民主党寄りのグループより、むしろ保守派である。例えば、保守派寄りの年配者の71%、自称保守派および自称共和党の有権者はいずれも70%、共和党寄りの高卒レベル白人男性の67%は高い関心を示している。一方、民主党は65%、民主党寄りの少数派63%、未婚女性は60%、ジェネレーションY世代はわずか42%である。この対比は幾分民主党に挑戦があることを示唆している。

以下の調査は、これらの州の有権者が民主党および共和党のどちらを党派的過ぎると思っているかどうか、以下の詳細な記述に基づき、有権者の政策的な支持傾向を探ったものである。

(1)上院および下院でコントロールする共和党は富裕層への3兆ドル減税を提案し、最低賃金引き上げに反対し、女性の賃金格差は悪化している。1,200万人の不法移民の強制送還を提案し、プランズ.ペーレンフッズに融資を停止するため連邦政府を閉鎖することを望んでいる。また、共和党は教育、インフラ整備の投資を拒否し、制定5年以上が経過した現在も医療保険改正法の撤廃を試み、社会保障受益を削減することを提案している。従って、共和党は両院で支配するようになって以来、党派的過ぎる。

または、(2)この国は合理的な解決が必要であるが、オバマ大統領と民主党候補者による我々の問題に対する答えはもっと政府に依存することである。彼等は250万の雇用を犠牲にし、10億ドルの赤字を追加し、ほとんどの家族の健康保険コストを増大させるオバマケアを支持している。彼等は解放的な国境政策を支持し、世帯あたり政府給付金に平均24,000ドル以上の納税者負担がかかる不法移民への恩赦を支持している。バラク.オバマは、過去の全ての大統領よりも、更に大きな政府支出とより多くの負債を増大させている。従って、民主党は現在まで党派的過ぎる。

上記の質問記述が完全に正確であるかどうかに関係なく、(1)の記述は共和党を批判している民主党の意見を反映し、(2)の質問はその逆であることを示唆しているが、この4つの州でどちらの意見がより多く反映しているかを調査したものである。

コロラド フロリダ オハイオ ウィスコンシン
(1)に同意 46% 45% 49% 51%
(2)に同意 44% 43% 42% 39%

この結果は全4州が民主党の意見を支持していることを示唆している。

次に、ほぼ共和党がコントロールするこれら4つの州で、現在の路線が正しい方向に沿っているかどうかを評価している。

コロラド フロリダ オハイオ ウィスコンシン
正しい方向 34% 29% 27% 24%
間違った方向 59% 65% 70% 70%

この結果は、この全4州が圧倒的に現状を変えることを望んでいる事を示唆している。

また、クリントンとドナルド.トランプ両氏がそれぞれの党の最終指名者であった場合、これら4つの州では接戦が予測される。「今日投票が行なわれた場合、どちらに投票しますか」との質問の結果は下記表の通りである。

コロラド フロリダ オハイオ ウィスコンシン
クリントン 45% 46% 43% 50%
トランプ 44% 44% 45% 38%

この4つの州では、クリントン対トランプの場合、ウィスコンシン州以外にほぼ接戦になることを示唆した。

しかし、この調査結果は、ほとんど共和党がコントロールし、接戦が予測されるこの4州で、ほぼ総体的に民主党に有利な状況があることを示唆した。民主党寄りの未婚女性および若い世代が2012年に比較して2016年の総選挙に関心を失っている傾向は民主党にとってマイナスであるが、特に未婚女性と若い世代が2016年の大統領選の鍵を握っている事を示唆した。また、共和党は2014年の中間選挙で記録的な大勝利を果たし、両院で多数派になって以来、議会で共和党が党派的であると感じている国民の方が多いことを示唆している。2016年11月の総選挙までにはまだ時間があるが、WVWVAFは上記2つの側面で民主党にチャレンジが予測される為、幾つかの戦略を提供している。

例えば、(1)中産階級の財政改革および政府のメッセージや議題を明確に実行する。(2)未婚女性とジェネレーションY世代の投票参加率を増加させる。(3)益々民主党に投票することをオープンにしている未婚女性と白人労働者階級の女性の投票参加率の限界を向上させる。(4)共和党は両院で多数派になって以来、党派的過ぎることを強くアピールすることなどを戦略として提案している。つまり、WVWVAFは民主党の中産階級や労働クラス、働く女性、勤労学生、未婚の母などを保護する多数の基本的な政策(最低賃金、病欠有給休暇、教育ローンの削減)などを強固に押し進めることを奨励している。2016年の選挙も個人に直結した経済政策が重要な鍵であることを示唆した。

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