アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

2015年の国際旅行は増加することが予測されている。テロリズム及び自然災害はツーリズムに長期的影響を与えない。 感染病が流行した国及びテロ攻撃が発生しやすい国も含めて、グローバル旅行は最も雇用と経済を促進する部門の一つである。観光客に人気のあるフランス、日本、米国は歴史的に悲惨な事件発生後一時的にツーリズムが衰えたが、必ず回復しているとことを示唆するデーターがある。

ワールド.トラベル&ツーリズム協議会WTTCによると、国際旅行は2015年に 3.5%上昇することが予測されている。これは今年1月に予測された数値より低いが、強い経済を示唆しているという。しかも、中東呼吸器症候群(MERS)が流行した韓国、エボラが蔓延した西アフリカ、地震などの自然災が発生したネパール、台風の被害があったフィリピン、テロ攻撃のあったチュニジア、エジプト、レバノン、フランス、マリ、および政治的混乱と継続的に不安定な国であるウクライナとシリアなども含まれている。年間を通して、地域でひどい事件が発生しても国際旅行は「途方もなく弾力性のある部門」であり、この部門は2015年の世界GDPより1%速く成長するとWTTCのCEOは述べている。

加えてWTTCは、国際旅行部門の世界経済貢献は米国ドルで$7.8兆になり、グローバル雇用は2.84億を追加することを予測している。海外旅行の継続的な成長に合わせて、外国人旅行者による輸出は2015年に2.9%成長すると予測している。インドの成長によって景気が刺激されている南アジアは最も成長が早く、推定7.7%の成長率がある。一方、中南米はトラベル&ツーリズムの成長が最も遅い地域であり、推定1.7%の低レベルを示している。これは主に、今年2.1%減少すると推定されているブラジル経済の減速に起因している。次の10年間で、トラベル&ツーリズムは、国内総生産の$11.3兆を世界経済に貢献することが期待され、地球上で10%の雇用に相当する3.55億の世界雇用を追加する。

2015年には連続的なテロが発生したフランスは1980年代から世界で最も観光客が多い最大のトラベル&ツーリズム都市である。テレグラフによると2014年には8,400万人の観光客が訪れた。フランスはユーロの観光投資ファンドを起動するため2020年までに観光客数1億の達成を目指している。フランスでのツーリズムは200万の雇用拡大に貢献している。11月13日にパリで多発テロ攻撃があった直後、アジアからの観光客によるキャンセルを含めて、一時的な低迷があったが、約二週間後にはフランスのツーリズムは回復した。11月25日のロイターによると、フランスの経済当局は観光客が戻ってきたと報告した。パリの毎日のホテル占有率は攻撃後の週に平均24%ポイント下落したが、11月22日と23日に16%ポイントまで回復した。その時点では、客を失っているホテルも多数あり、交通も低迷したことが報告されているが、事件後3週間以内に通常に戻ることが予測された。

アジア諸国の中で近年、地震、津波、放射線漏れによる壊滅的な被害を受けた日本はその後2年くらい観光客が減少したと言われているが、2013年から順調な回復を示している。日本観光市場のデーターによると、2010年の観光客は8,611,175人であったが、東日本大震災があった年の2011年には 6,218.752 人に低下し 約28%減少した。しかし、 2012 年には8,358, 105人に回復し、2013年には10,363,904人に増加した。

2001年に前代未聞の同時多発テロを経験した米国のツーリズムの回復には約3年かかったが、国際貿易管理局のデーターによると、 2001年にツーリズムが減少し、2003年までほとんど変化はなかったが、2004年から回復し始め、その後毎年上昇している。歳入の増加に並行して観光客数も順調に伸びているため、同時多発テロの影響は経時的に回復している。つまり、2004年から米国での観光客は増大傾向であり、米国の前代未聞のテロリズムの打撃は、僅か数年間の一時的な徴候であったことを示唆している。

2000年 2001年 2004年 2008年 2014年
歳入 $125億 $100億 $120億 $170億 $220億
観光客数 5,300万人 4,200万人 4,500万人 5,800万人 7,500万人

米国、フランス、日本はいずれも顕著なテロ攻撃または壊滅的な災害に直面したが、一時的な経済的ショックを経験した後、旅行者に人気のあるこれらの国はツーリズムが長期的に低迷することはなかった。圧倒的に多数の有名な観光地がある米国の国民は一般的に旅行が好きであることに加えて、テロ攻撃に臆病になり、空の旅を諦めることは卑怯で残酷なテロリストに臆することになるため、逃げることは間違いであると考える国民が多いと言われている。フランスの多発テロ攻撃 3週間後には、観光が回復し始めた事実も世界の人々はテロリズムに対して同じ考えであることを示唆している。日本は、安全な国としてベスト10に入る場合もあることなどから、日本への旅行に興味を示す米国人も多い。いずれにしても、2015年の国際的ツーリズムが3.5%上昇すると予測しているWTTCの調査結果はまだ公表されていないが、その推測には信憑性があると思われる。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。