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冬休みの休暇は家族と一緒にテレビを視る機会が増える時期である。テレビの他にビデオ映画、ゲーム、携帯電話、インターネットなど日常的に通信及び視聴機器のスクリーンを視る機会は増えている。研究者は、座りがちなライフスタイルに加えて、運動不足は世界的な増加傾向であるが、これは健康上の有害な危険因子であると指摘している。 25年間の追跡調査により、テレビを長時間視る人はそうでない人に比較して、様々な知力測定テストに関する認知能力が貧しいことを指摘し、長時間のテレビ視聴と身体活動の低下は脳に良くない影響を与えることを示唆する研究を公表した。

この研究の目的は、テレビ視聴、身体活動、認知に関する25年間のパターンとその関連性を調査することである。12月2日精神医学の米国医師会誌JAMAに公表された研究によると、8人の研究チームは25年間の追跡調査を実施した。18歳から30歳までの黒人および白人で 1985年3月25日から2011年8月31日まで若年成人の冠動脈リスク開発研究に参加した合計3,247人を対象にしたデーターの分析は2014年6月から2015年4月までの期間に実施された。平均年齢は約25歳、女性1,836 の56.5%及び男性1,771人の 54.5%は白人であり、3,015人の 92.9%は少なくとも高校を卒業していた。

これらの参加者を対象にしたDSST(米国標準テスト.プログラム)、ストループ.テスト(文字色と文字意味の識別反応)、聴覚言語学習テストの3つのテストにおいて、25年間にテレビ視聴時間が少ない参加者と多い人を比較した結果、3,247人中、日々3時間以上のテレビ視聴時間が長かった10.9%の353人は、テレビ視聴時間が短い人に比較して、貧しい認知能力を持っている可能性が高いことが判明した。 また、25年の期間に身体活動が少なかった528人または16.3%の参加者は著しくDSSTに乏しい成績を示した。しかし調査結果は、聴覚言語学習テストを除き、年齢、人種、性別、教育レベル、喫煙、アルコール使用、ボディマス指数、および高血圧が調整された。テレビ視聴時間が短く身体活動の高い人を、テレビ視聴時間が長く身体活動が短い3,247人中107人(3.3%) に比較すると、後者はDSST及びストループ.テストの 結果が2倍劣っていたことが判明した。この研究の学者は、成人早期において長時間のテレビ視聴と運動不足は実行機能および処理速度が低下することに関連していると指摘した。これらのリスク行動は、中年前の認知老化防止に重要な指標になることを実証するための最初の研究の一つであると述べている。

99%の国民は少なくとも家庭に1台のテレビを設置しているため、テレビ視聴は未だに家族の最大の娯楽であると言われている。米国人は平均的に何時間テレビを視ているのだろうか? 2014年3月のニューヨーク.ディリー.ニュースによると、テレビを視る年齢別による週平均時間は2〜11歳が24時間16分、12〜17歳が20時間41分である。18〜24歳は22時間27分、25〜34歳は27時間36分である。35〜49歳は33時間40分、50〜64歳は43時間56分、65歳以上は50時間34分である。12歳から17歳までの人口層は最も少ないが、年齢が高くなるほどテレビ視聴の時間も高くなり、ほとんどの成人は平均3時間又はそれ以上テレビを視ているようである。人種別には、黒人は月平均218時間、白人は155.3時間、ヒスパニック系は123.2時間、アジア系アメリカ人は92.3時間テレビを観ている。

別の調査は、テレビを視る時間が減少している一方で、ゲームや高速インターネットで過ごす時間が増えていることを示唆した。12月3日のタイム誌によると、ブロードバンドと呼ばれている高速インターネット利用者は米国全所帯の2.8%で、昨年1.1%から2倍以上に増加した。同時に、伝統的なテレビの全体的視聴傾向は緩やかな減少を続けている。テレビ視聴時間は2013年の第3四半期に、月平均147時間であったが、2014年の第3四半期には141時間に減少した。昨年より日常的にテレビを観る時間は12分間減少した。総体的に2014年は以前のどの年より、テレビ視聴時間が減少した。また、ネットフリックスまたはアマゾンのインスタント.ビデオなどの購入は2013年に世帯の35%から、現在40%に増加した。コンピュータでのオンライン.ビデオの視聴時間は毎月4時間、前年同期比で10時間42分増加した。

テレビそのものの視聴は減少している傾向があるが、ビデオ視聴、インターネットのアクセス、電子メールなどの利用で過ごす時間が増加している。従って、視聴機器のスクリーンを観ながら運動している人を除き、現代人は引き続き座りがちなライフ.スタイルになっていることを示唆している。様々な通信機器の利用を含め、最近の若い世代はTV画面を利用したゲームなどで時間を過ごす場合もある。この研究は単にテレビ視聴について評価している為、更に総合的な分析が必要であるが、テレビ番組や映画を毎日3時間以上視聴し、殆ど運動をしない人は、老年期前の中年期に脳が衰える可能性があることを示唆している。いずれにしても、この研究は現代人にセデンテァリィ(Sedentary)と表現される座ったライフスタイルが増えている事と無関係ではない。

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