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オバマ大統領は6日午後8時、大統領執務室から米国民に対するスピーチを行なった。歴史的に、大統領が日曜日の視聴率が最も高い時間帯を利用して、大統領執務室からスピーチを行なう時は何らかの緊急事態であるか又は何かを懸念している時である。特に、パリでの多発テロに続き、カリフォルニア州サンバナディノでの襲撃事件後、国民の懸念は増加していると言われている。従って、オバマ氏はイスラム国(ISIS又はISIL)の脅威を必ず克服すると宣言し、テロリズムは新たな段階を迎えた事、テロリズムの脅威は事実である事を強調し、最新のテロ戦略も含め、オバマ政権が現在対処している幾つかの政策について初めて詳細に語った。

大統領は約10分のスピーチの最初に、先週起きたサンバナディノでの襲撃事件について語り、2人の容疑者が海外のテロ組織に指示された証拠はないが、米国および西洋諸国に対する戦争を求めているイスラム過激派の思想を共有していたことは明白であると述べた。また、米国は同時多発テロ攻撃でアルカイダによって約3,000人のアメリカ人が殺害された2001年9月11日以来、既に約15年間テロリズムと戦っているが、テロリズムの脅威は「新たな段階」を迎えたと語った。その後、米国は空港から金融センター及び他の重要なインフラに至まで防衛を強固にした。また、情報及び法務執行当局は国内外の無数のテロ攻撃計画を阻止し、米国民を安全にするため、24時間働いたと述べた。また、米国の軍隊およびテロ対策専門家は、執拗に海外のテロリスト.ネットワークを追求し、幾つかの国でテロの温床を破壊し、オサマビン.ラディンを殺害し、アルカイダのリーダーを打倒したと伝えた。しかし、ボストン.マラソンでの爆撃など幾つかのテロ攻撃を含め、サンバナディノでの襲撃はイラク、シリアでの戦争の混乱中、ISILのようなグループがより強く成長していることを示唆し、インターネットが国間の距離を消滅しているため、テロの性質は変わり「新たな段階」を迎えたと述べた。また、「この7年間、毎朝私の情報部員の報告でこの進化する脅威に直面してきました」と語り、就任した時からどのように危険であるかを知っているので、海外のテロリストを打破するため軍事行動を承認したと述べた。また「指揮官として、私にアメリカ人の安全以上に重大な責任はありません」と語った。

多くのアメリカ人は「即時治療法がない癌に直面しているかどうかを尋ねていることを知っています」と述べ、「テロの脅威は本物ですが、私たちはそれを克服します」と宣言した。「私たちに危害を加えようとするISIL および他の組織を破壊します」と述べ、「タフな事を語り、または我々の価値観を放棄し、または恐怖を煽ることで成功はしません」と指摘した。また、「それはISILのようなグループが望んでいることです。その代わり、我々は弾力性と執拗で強く賢くアメリカのパワー全ての側面に胸を張ることで勝ちます」と述べた。その方法について、(1)まず、米軍は必要であればどの国でもテロリスト陰謀者を追いつめる。イラクとシリアでの空爆はISIL指導者、重厚な武器、オイル.タンカー、インフラを破壊している。パリでの攻撃以来、フランス、ドイツ、及び英国など米国の親密な有志国を含む合計65カ国の同盟国は米国の軍事作戦に貢献し、ISILを破壊するための我々の努力を加速するのに役立っていると説明した。

(2 )第二に、陸地でISILと戦っているイラクとシリア軍の数万人に訓練および武器を引き続き提供することでISILの安全な温床を略奪する。この攻撃作戦を加速するため、両国に特殊作戦部隊を派遣している。パリでの攻撃以来、この努力は向上している為、引き続きその地で機能するアプローチにもっと投資するとの方針を語った。(3)次に、ISILの作戦を阻止するため、彼らの資金源を停止し、戦士の募集を防ぐ為、有志国および同盟国と協力した取り組みを実施している。パリのテロ攻撃以来、ヨーロッパの同盟国と情報を共有し、シリアの国境を閉鎖するため、トルコと協力している。更にISILがオンラインで促進している悪質なイデオロギーに対抗するため、大半のイスラム国および国内のイスラム教徒地域社会と協力していると説明。

(4)第四に、アメリカのリーダーシップと国際社会はシリアの停戦と政治的解決を追求する為のプロセスおよびタイムラインを確立し始めている。同盟国だけでなく、シリアの人々およびすべての国、更にロシアのような国は、我々の全てを脅かすISILを破壊する共通の目標に集中する必要があると述べた。これがISILを破壊する米国の戦略である。常に付加的なステップが必要とされる時を決定するための戦略を検討している。その為、国務省及び国土安全保障省にビザ免除プログラムを確認する事を命令したと語った。ハイテクや法執行機関の指導者にテロリストがハイテク技術を使用することを困難にすることを促した。また、議会は飛行禁止にリストされている人物が銃を購入できないことを確認する行動が必要である。テロ容疑者に半自動銃器の購入を許可するような結果になることに議論の余地はないと指摘し、これは「国家安全保障の問題」であると警告した。どのような安全な銃法にも拒否する人達がいることを承知しているが、サンバナディノの事件で利用された強力なアサルト銃の購入にはもっと厳しい規定が必要であると指摘した。事実は、情報及び法務執行機関が如何に効力的であっても、ISILによる動機または憎悪犯罪の全ての大量殺戮事件を確認できないことであるとし、我々ができることは、犯罪者の銃入手を困難にすることであると語った。更に、戦争国からアメリカに旅行する為のビザの検証を強化することを議会に要請し、テロリストと戦う為、軍事力行使に関する継続的認可の投票を議会に奨励した。

また、オバマ氏は米国が避けるべき幾つかの行動も明確にした。最初に米国は、イラクやシリアの地にコストのかかる米兵を派遣しない。ISIL戦士はイラクが直面している反乱軍の一部であり、彼等は戦場で我々を打破できないことを理解している。もし我々が、外国の土地を占領した場合、彼等は長年反乱を続け、我々数千の兵隊を殺害し、我々の資源を枯渇させ、彼等が新たな人員を採用する理由になる。現在維持している同盟国との空爆、特殊作戦部隊、自国を支配するため戦っている地元の兵士を含むこれらの総合的戦略はより持続可能な勝利を得ることを可能にする。新たな世代のアメリカ兵士を海外の地に送り、長い戦争で死なせる必要はないと語った。また、アメリカ人とイスラム教徒がお互いに対抗するようなことをするべきではないとし、それはISILが望んでいることであると指摘した。数百万人の愛国的なイスラム系アメリカ人を含む世界中の億人のイスラム教徒は憎悪のイデオロギーを拒否している。また、世界中のテロリズムの大半の被害者はイスラム教徒であると述べた。もし、テロリズムを打破することに成功したいのであれば、我々は懐疑心と憎悪で突き放すことより、最も強力な同盟者としてイスラム教徒社会を参加させる必要がある。しかし、幾人かのイスラム教徒の間で過激なイデオロギーが広がっている事実を否定するという意味ではない。これは「イスラム教徒が言い訳せず、直面しなければならない現実的な問題である」と述べ、過激化につながる誤った考えを根絶することが世界中のイスラム教徒の責任であり、差別を拒否することが全てのアメリカ人の責任であると語った。また、難民に対する「宗教的テスト」を拒否することが我々の責任である。アメリカのイスラム教徒に対して「違う取り扱いをするべきである」との提案を拒否することは我々の責任である。なぜなら、その経路に進むと我々は敗北する。そのような不和、そのような「価値観の裏切り」はISILのようなグループに利用されやすいと指摘した。最後に「我々は歴史の正しい側にいる為、この任務に成功すると確信しています……….自由は恐れる事より、もっと強力であることを忘れてはなりません」と述べ、スピーチを終えた。

オバマ氏は、異例のセッティングによるスピーチで、テロリズムが「新たな段階」を迎えたと述べ、国内で成長しているISILの脅威および連続的なテロ攻撃による大量殺戮事件が発生していることで、懸念が増大している国民に対して「ISILの脅威を克服する」と宣言した。国民に対する声明の一部は、イスラム教徒に対する差別的政策をアピールしている複数の共和党大統領候補者を強く意識している。また、恐れの為に米国の価値を犠牲にしてはならないと指摘し、威厳を強調した。更に、過激なイデオロギーに触発されるイスラム教徒が一部存在することは現実であるが、その為全体像を見失うことの狭小性を指摘した。更に、オバマ政権はISILに対抗するため、国内外の多様な政策に基づき、国民の安全を最優先していることを伝え、過去と同じ敗北を繰り返す結果になる短絡的で攻撃的な行動を戒めた。

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