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New York Daily News

ドナルド.トランプは7日、イスラム教徒の入国禁止を提案した為、主要メディアは彼が大統領候補を放棄する時が来たと宣言した。多数のイギリス国民はトランプのイギリス入国を禁止する請願書に署名した。トランプは他の共和党を極右派の方向に引きずっていると言われているが、複数の主流メディアはドナルド.トランプをヒトラーと比較するか又は現代版ファシストであると表現している。差別的、偏見的、および暴力的イメージのアピールが目立つため、非常にトランプが危険な人物であると非難している。ファシズムの特徴は何か、どのような点でトランプはファシストの特性があるのか?

12月3日ニューヨーク.タイムスは、イタリアの学者ウンベルト.エーコが識別したファシズムの特徴について紹介したスレートの著者ジャメロ.ブゥーイの記事を引用し、トランプの言動がファシストの特徴に近いと説明した。その特徴は、(1)カルト活動、(2)積極的な男らしさ 、(3)批判の不寛容、(4)異国人と部外者に対する恐怖、(5)中産階級底辺の人々のフラストレーショーンに関する売り文句、(6)強烈なナショナリズムと国家的屈辱での恨み、(7)世界で最高の人々であるとの全ての市民に約束する大衆エリート主義などが挙げられる。イデオロギー的には未熟である「再びアメリカを偉大な国にする」とのスローガンを掲げているトランプは、① 男らしさを強調し、強い男性的な印象を与えない政敵を弱い、魅力がないとからかい、② ブルーカラーの経済不安を驚くほど巧みに搾取し、③ メキシコ人を強姦者と批判し、イスラム教徒や他の移民の恐怖を煽り、④ 外国人または移民の脅威をアピールし、⑤ 爆撃に加えて、外国の敵を拷問するだけでなく、彼らの家族も包囲すると約束するなど、エーコが識別したファシズムのリストにトランプを「一致させることは難しいことではない」と述べている。トランプが完全なファシストではなかったとしても、平均的な保守派のアメリカ人または右翼大衆主義の近年の前任者に比較し、少なくとも政治的には「プロト.ファシスト.ゾーンに近いと言える」と述べている。

9 日CNNの国家安全保障のアナリストおよびアリゾナ州立大学の副社長および教授であり、ジハードの米国:アメリカ国内で成長するテロリストの調査の著者であるピーター.ベルゲンも同じく、トランプがファシストであるかどうかの疑問を提起した。4 つのファシズムの特徴はトランプの特性に似ていると指摘した。⑴ 従来の解決の範囲を超えた圧倒的な危機感:これは、伝統的な共和党の構造及び世界でアメリカの役割が激減していることを強調することで、トランプの優勢性をアピールする。⑵ 抽象的で普遍的な理由を超えるリーダーの本能の優位性:例えば、トランプは2001年9月11日に同時多発テロが発生した時、ニュージャージー州で数千人のイスラム教徒はその事件を祝ったと述べた。又、メキシコ移民は強姦や殺人者であると虚偽の話をすることで、不注意に真実を歪曲した。⑶ 行動を正当化する為、被害者であるとの信念を植え付ける: トランプの支持者の多くは白人、労働者階級の有権者が移民に脅威を感じているため、これに対するトランプの解決法はメキシコ国境に壁を構築し、イスラム世界を遮断することである。⑷グループの運命を変えることが可能な指導者の権威の必要性を主張:これは、トランプがアピールするかなり良い説明のように思えると述べ、トランプはプロト.ファシストであると述べた。

8 日ニューヨーク.ディリー.ニュースは、トランプの偏見が目に余る現在、フィラデルフィアのディリー.ニュースが公然とトランプとヒトラーを比較したと報じた。「我々のほとんどは、ヒトラーの時代に生きていなかったので、ビジネスマン(トランプ)から目撃しているその恐怖が本物であることを飲み込む事は困難である」と述べた。また、イスラム教徒の入国を禁止すると述べたトランプは、我々に対して本格的にナチスの行動を取っていると指摘し、彼は既に、全米のイスラム寺院は閉鎖されるべきであると主張し、 イスラム教徒のアメリカ在住を禁止するとの彼の新たな政策は「病的で危険である」と批判。そのような計画が実際機能するかどうか、施行された場合にどうなるかを考えれば、それがどれほど恐ろしいことであるかがわかると述べ、もはやトランプに対して笑えない状況になったと指摘した。

同日、ワシントン.ポストのベテラン.ジャーナリストであるダナ.ミルバンクは、1940年の大統領選でフランクリン.ルーズベルトに勝利できなかったが、ビジネスマンで共和党の指名を獲得したウェンデル.ウィルキーと、指名の可能性があるトランプを共和党が比較していると指摘した。共和党上院委員会のディレクターであるウォード.ベイカーはウィルキーとトランプは多数の共通点がある為、共和党候補者はトランプの一部性格の特徴を受け入れ、トランプに対する批判を制限するべきだと提案した。しかし、ミルバンクはウィルキーとトランプに類似性があることを想像するのは難しいと述べ、ウィルキーは公民権の率直な支持者であり、NAACPの特別顧問であったと述べた。また、外国人、人種、及び宗教的少数派に対する恐怖を煽る役割を果たしているトランプは全く逆であるとして、多大な違いがあることを指摘した。トランプはウィルキーの伝統より、ベニート.ムッソリーニの伝統に近いと述べた。顎を突き出して強さを強調し、右手を挙げる(ヒトラーの)ジェスチャー、莫大な成功の話、イタリア独裁者のスタイルを呼び起こす表面的な事ではなく、イスラム教徒の入国をブロックするとの「息をのむような発表」は明らかにファシストの響きがあると指摘した。メキシコ移民の閉鎖に始まって、このようなファシズムの思想を築いているトランプは、 ファシストの道具を多数使用している。例えば、事実を侮り、恐怖と圧倒的な危機感を広め、彼の支持者は被害者であると怒りを煽り、外国人を非難し、唯一彼の強力な個性が危機を乗り越えることを可能にすると描写してきた。また歴史家は、トランプのスピーチは過去世紀の幾つかの煽動政治家の分裂的な表現、厳しい言葉、暴力的なイメージを連想させると分析していると伝えている。要するに、ミルバンクは、トランプが「人種差別者であり、偏見者であり、扇動政治家」であり、「現代のムッソリーニである」と鋭く批判している。

何よりも幸いであったことは、大統領候補者を含む他の共和党議員は誰一人、トランプのイスラム教徒閉め出し政策を支持しなかった事である。しかし、メキシコ人およびイスラム教徒に対するトランプの弾圧的な発言の因果は厳然と顕われている。9日、ニューヨーク.タイムスを含む複数のメディアによると、多数のイギリス国民はトランプが英国に旅行することを禁止する請願書に署名した。今年7月、アイオワ州で最も影響力のある新聞社デモイン.レジスターは、トランプの声明は常に「怒りを誘発」し、通常大統領候補は公共サービスを行うが、そうではない個人的な推進ばかりに焦点を当てていることを理由にトランプが大統領立候補を放棄することを求める社説を掲載した。 ホワイトハウスはトランプに大統領としての資格がないことを宣言したが、8日ワシントンポストは、共和党にとって「トランプの立候補を放棄する時が来た」と主張した。

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