アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

国防総省は 29日、11月13日夜のパリでのテロ攻撃で130人が死亡した事件に直接責任のあるISISリーダーを含む主要人物10人を殺害したと報告した。28日、イラク軍はISIS(イスラム国またはISIL)に長く占領されていたイラク西部ラマディを奪回したと報告されたが、この日は同盟国との共同作戦において複数の場所で遠隔操縦を行いISIS多数の建物および兵器を破壊したことも判明。またペンタゴンの報道官は12月の空爆作戦で、10人の主要人物も空爆戦略で殺害したことを報告した。オバマ政権の「徐々に弱体化し、究極的に破壊する」ISIS戦略は功を奏でていることを示唆している。

28日のペンタゴンの報告によると、昨日イラク政府の支援を得て同盟国との共同作戦でアルバグダッドおよびラマディ近辺を含む6の場所でISILを標的にし、ロケット砲弾や戦闘機を利用した21回の遠隔操縦を行い多数のISILの建物、戦術ユニット、ステージング領域、アセンブリ領域、および多種の兵器を破壊した。特に、兵器の破壊についてはISILのブルドーザー、 戦闘機、戦車、重機関銃など大型武器の破壊数が詳細に報告されている。これに加えて、12月7日から27日までの短期間で多数の主要リーダーが死亡したことも判明。

29日のワシントン.ポストによると、国防総省は、米国主導の軍事同盟はパリ攻撃のテロリストに直接リンクし、西洋に対する攻撃を積極的に計画しているシリアの主要指導者を殺害したと発表した。同盟国連合の上層スポークスマンで陸軍大佐スティーブ.ウォーレンは記者会見で、12月24日の空爆によりシャラフ.アル.モアダンが死亡したと語った。また、12月7日以降の一連の空爆作戦で、西洋のテロ攻撃を計画した他の指導者を含むイスラム国の指導者10人を殺害したと報告した。ウォーレンは自身が報告している要点について「我々は募集計画、米国および同盟国に対する攻撃を鼓舞するため取り組んでいるISILの指導者を狩り続けます」と語った。パリ攻撃に直接関与した疑いのあるリーダーは5日後にパリ郊外のサン.ドニで警察の襲撃があった時死亡したとペンタゴンは報告。モアダンの死亡が明確になったのは、数日続いたイラク治安部隊(イラク軍)によるラマディでの戦い後、ISISに押収されたその都市を取り戻し、国旗を上げた翌日である。ラマディ一部の地域はまだイスラム国に支配されているが、ISIS戦士の大半は死亡または逃亡したと報告した。ウォーレンは今日、主に無人機を利用した空爆の標的になったイスラム国10人全員の死亡を報告した。

モアダンを除く9人のリーダーの氏名および死亡した場所と彼等の役割は以下の通り

氏名 死亡日 死亡場所 主な役割
Rawand D. Taher 12/7 ラッカ、シリア グループの管理、資金と      装備の輸送
Khalil A. al-Wais 12/7 ハァウィジァ、イラク キルクークの首長、歴史的     テロリスト
Abu Anas 12/8 キルクーク、イラク 爆発作戦の責任者
Yunish Khalash 12/9 モスル、イラク 副財務主任
Mithaq Najim 12/9 キルクーク、イラク イスラム国の副首長
Siful H. Sujan 12/10 ラッカ、シリア 兵器開発、ハッキング、抗監視
Akram M. S.Faris 12/12 タルアファル、イラク イスラム国の司令官、死刑執行
Abdel K. Hakim 12/26 モスル、イラク 欧州テロリストのネットワーク   と結合
Tashin al-Haali 12/27 モスル、イラク 外部作戦進行

ウォーレンの報告によると、上記2番目のカリィヨA. アルワイスはキルクークの首長を務め、米国に対するテロ活動の長い歴史があった。12月10日ラッカの近くで殺された6番目のスィホウH.スジャンは英国でコンピューター技術を学んだ外部作戦の計画者であった。彼はイスラム国家のハッキング活動の役割を担い、抗監視技術を駆使し、武器開発にも関与していた。12月26日、イラクのモスルで殺されたアブデルK.ハキムはイスラム国の外部作戦のリーダーであり、パリの攻撃及び全欧州のテロリスト.ネットワークにリンクしていたベテランの戦士であり、偽造の専門家である。

ISISの主要人物がイラクおよびシリアで死亡したその詳細な状況報告は、オバマ政権のISIS戦略を通して、イスラム国にはどのような人物いるのか、どれほど組織化されているのか、一般の国民には知らされていなかった情報であることを示唆した。今日の報告は、これまでISIS戦略は敗北していると評価していた一般国民の認識をある程度変えるチャンスを開いたことは明白である。更に、一部の少数派民族の虐殺、奴隷所有、性的奴隷、臓器収穫など多岐におよぶ極悪非道を重ねているイスラム国に対する米国主導の「ISIS狩り」はまだ長期的な戦いになる為、テロリズムとの戦いを優先課題として重視している2016年大統領選にも民主党が幾分有利になる可能性がある。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。