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2016年 1 月5日:一瞬エモーショナルな表情のオバマ大統領

オバマ大統領は5日東部時間午前11時45分から、ホワイトハウスの東部屋で銃乱射事件の生存者、被害者、および銃規制の活動家と共に一瞬涙ぐみながらのエモーショナルなスピーチを行い、バックグランド.チェック重要性を強調した常識的な銃規制の大統領令を公表した。その規定は ⑴ 全ての銃器売買者のバックグランド.チェックの義務化、⑵ 地域社会の向上、⑶ メンタル.ヘルス.ケアの改善、および ⑷ 銃の安全技術の4つが含まれている。オバマ氏はこれらの詳細な点について語っていないが、大統領令はアルコール、タバコ、銃器及び爆発物(ATF)、司法省(DOJ)、連邦捜査局(FBI)、保健社会福祉省(HHS)など多数の行政機関が既に検討及び調査し、現在取り組んでいるかまたは計画上の業務に基づく集大成である。現行下の連邦法及び銃器販売の現状は、幾つかの点でバックグランド.チェックの強化が著しく重要であることを示唆している。

ホワイトハウスの東部屋にはコネチカット州ニュートンで20人の幼い子供達が殺害された犠牲者の家族も参加していた。大統領は「1年生」と一言述べると言葉を失い、目を拭うため一時停止した数秒後「私はそれらの子供について考えるたびに、怒りがこみあげます」と語った。また、大統領令の銃法は猛烈な反対に直面することを予期し「銃ロビーは今頃、議会を人質に取っているかもしれないが、彼等はアメリカ人を人質にすることはできません。議会はまだ行動する必要があります。この部屋にいる家族は議会が行動するまで休みません」と述べた。しかし、それはオバマ氏の就任中に起きることがない現実を直視し、これ以上待つことは出来ない為行政行動の必要性を示唆した。今日の大統領発表に至までの一定期間に行政が検討し、決定した内容は以下の通りである。

ホワイトハウスによると、⑴ バックグランド.チェック(B.C)を通して、銃を得るべきではない人物による銃の入手を防ぐことが強調されている。そのため、① ストアー、銃器展示会、インターネットの販売場所に関係なく、全ての銃器販売業者はライセンスを取得しB.Cを実施する。② ATFは信託、法人、またはその他の法人を通して、最も危険な銃器やその他の武器を購入する人物のB.Cを規定する。③ DOJは完全な犯罪歴の記録と刑事処分、精神病者、家庭内暴力の犯罪などに関する情報入手を徹底する。④ FBIはB.Cシステムをより効果的かつ効率的にするため1日24時間、週7日地元当局の改善通知を義務化し、230以上の審査官及び他の職員を追加雇用する。

⑵ 銃の暴力から地域社会をもっと安全にする。① DOJは銃法を賢く効果的に執行するため、連邦検察官および全米の弁護士と連携を取る。② 法律を施行するため役立つ新しい200のATF局員と研究者のための資金を2017年の予算に含める。③ ATFは違法オンライン銃器密売を追跡するため、インターネット調査センターを設立し、国家統合情報ネットワークを強化するため400万ドルおよび追加の人材を献呈している。④ ATFは銃の紛失、輸送中に盗難された銃器を出荷業者が法執行機関に通知することを確実にする規定を定めている。⑤ 司法長官は、家庭内暴力の監督を強化する活動を更新するため、全ての米連邦検事局を奨励するメモを発行した。

⑶ メンタル.ヘルスの治療およびB.Cシステムへの報告を増やす。その為、① オバマ政権はメンタル.ヘルス.ケアへのアクセスを増やすため新たに5億ドルの投資を提案している。② 社会保障庁は、精神衛生上の理由から銃器所持を禁止されている受益者のB.Cシステムの情報を含むため規則制定プロセスを開始することを表示している。③ HHSは、特定の精神衛生上の理由で銃所持を禁止されている人々の関連情報を報告することを妨げられている州に不必要な法的障壁を除去するための規則を最終決定している。

⑷ 銃の安全技術の未来を形作る方針である。そのため、① 大統領は銃の安全技術の研究を後援するため防衛、司法、および国土安全保障省の部門を監督している。② 大統領は、定期的に賢い銃技術の利用可能性を検討し、より広範な銃の安全性を向上させるため、その使用と発展を促進する可能性を模索するための部門を監督している。

バックグラウンド.チェックの強化は最も重要な挑戦課題である。ワシントン.ポストによると、B.Cは2つのグループの違いを明白にしている。銃保持資格者は彼等が望む全ての銃を所持し、一方銃保持の不適格者はどのような銃も所持していない事を明確にする必要がある。カリフォルニア大学バークレー校の法学部教授フランクリン. ジィムリングはB.Cの目的はこれら二つのグループを区別することであるが、現行法はこの区別が曖昧であり、逆に業者と個人に区別が存在することが「巨大な抜け穴」を作る要因であると述べている。銃器展示会はまさにその「抜け穴の実施形態」である。未成年者及び重罪記録のある人々も簡単に銃を入手する事が可能であり、 B.Cを受けていない銃の販売者と共にB.Cを受けたくない人々による銃の入手を容易にしている抜け穴があると説明している。

全米で年間約5,000の銃器展示会が開催されていると言われている。B.Cに抜け穴がある銃器展示会での銃器販売は実際、犯罪者及び精神異常者による銃器入手を容易にしている。銃器展示会の抜け穴は米国の政治的用語であり、銃器展示会を含めて個人販売業者による銃器販売に言及する。現行の連邦法下では個人銃器の売買にB.Cを要求していない。販売に関する幾つかの連邦規則は存在するが、個人の販売記録または身分証明書を要求する必要はない。個人による銃器販売でB.Cを必要としない州は33、一方17州およびワシントンD.Cは個人売買でもB.Cを一部または全面的に義務化している。今日公表された大統領令は、個人の銃器売買にB.Cを義務化していなかった連邦法に多大な抜け穴があったことを明白にし、そのような抜け穴がある銃器展示会、インターネット販売、個人ストアーでの全ての銃器販売および購入者に全面的なB.Cを義務化している。これは B.Cを要求していない圧倒的に多数の州で犯罪者が銃を購入する事を防ぐ可能性が高くなることを意味する。

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