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2月に幾つかの州で開催される大統領指名選挙後、最終的な指名候補者が決定される前に共和党でその指名を争う候補者を幾人かに絞ることが可能な状況になっている。民主党候補者ではヒラリー.クリントンとバーニー.サンダースが接戦になる可能性がある。今年から、討論会での評価が幾分向上したドナルド.トランプは最初の指名選挙州で共和党大統領候補の指名を獲得する可能性が最も高い。最初の指名選挙前の最後の民主党討論会となった17日の夜、クリントンとサンダースは、お互いに白熱する競争を続けることを印象づけた。

共和党候補者の場合、ドナルド.トランプ、テッド.クルーズ、マルコ.ルビオ、ジェブ.ブッシュ以外の多数の候補者は今年上半期前後に辞退を表明する可能性がある。しかし、支持率5%以下で指名の可能性がない多数の候補者が現在も辞退していない理由は、候補者としてキャンペーンを続ける限り寄付金を得ることが可能であるからである。また、キャンペーンは書籍の販売、知名度拡大の機会を促進するため、大統領候補者である事そのものが自己プロモーションの絶好のチャンスである。トランプの立候補の動機はそのような事であり、政治ゲームに飽きたら彼は辞退すると見られていたが、どうやらその判断は甘かったようである。現在、彼は本気である印象がもっと鮮明になった。

14日サウス.キャロライナ(S.C)州で開催されたフォックス.ビジネス.ニュース主催による共和党の討論会で彼は初めて、パフォーマンスが目立って向上し、準備していたと評価された。この日はテッド.クルーズとの口論が目立ち、単に批判するだけであった過去の討論会と比較し、メッセージを伝える方法を模索するようになり、態度やマナーが向上したと評価する声もあった。トランプとクルーズは「ニューヨークの価値観」について口論し、クルーズはトランプが過去に幾つかの分野でリベラルな見解を持っていたと批判した。その後、アメリカの市民権についても論議し、カナダで生まれたクルーズが大統領として奉仕可能であるかどうか、それが憲法の要求に適合しているかどうかの論争を展開した。この時、二人は非常に今後の大統領選の中心になる可能性が高いことを印象づけたと言われた。また、トランプはクルーズが2012年上院議員の選挙キャンペーンで適切にローンの公開をしなかったと指摘した。

ルビオはこの日頻繁にニュージャージー州知事であるクリス.クリスティを攻撃し、誰が本当の保守派であるかとの論争を交換した。ルビオはクリスティが実はもっとリベラルな立場であると批判した。ルビオは、オバマ大統領が指名した最高裁判事ソニア.ソトマイヨァを支持した為、真の保守派ではないと主張した。ブッシュはこの夜、舞台のライバルを攻撃する事よりオバマ政権を批判した。特に、大統領が1月5日に公表したバックグラウンド.チェックを強調した銃規制の大統領令を批判し、昨年発生したチャールストンでの銃乱射事件は現在B.Cシステムがあるにも関わらず犯人は銃を入手したと指摘した。しかし、B.Cの抜け穴を防ぐ大統領令がどれほどチャールストンのような同類のケースを減少させる可能性があるのかどうかについては語っていない。最近大統領選の競争から辞退したS.C州の米国上院議員リンジィ.グレイアムはブッシュを後援すると公表した。今後まだ多くの主流派に後押しされる可能性があるブッシュは現在4番目に可能性が高い。

一方、民主党候補者の場合、ニューハンプシャーの支持率はサンダースがリードしている為、クリントンとサンダースは3月以降に開催される幾つかの指名選挙州で接戦になる可能性がある。17日NBCニュースの主催で東部時間9時からS.C州チャールストンで開催された民主党候補者の討論会で、両氏は銃規制、医療保険システム、ウォール.ストリートからの寄付金受理に関して激しい論争を展開した。クリントンはサンダースが全米ライフル協会側に立っていた事、および彼の医療保険計画を批判し、サンダースはクリントンが講演を通して、ゴールドマン.サックスのような大きな銀行から寄付金を受けていることを指摘し「私はウォール.ストリートから人々が寄付金を受ける時、大きな疑問を感じます」と述べた。クリントンはサンダースが金融市場の規制緩和をする法案に投票した事があり、連邦政府の監督を緩めたことがあると対抗した。また、サンダースの政府運用の医療保険プログラムは中産階級に対する課税が重くなると批判し「私なら彼等の所得を上げ、税金を上げることはしない」と批判した。昨夜の民主党討論会はアイオワでスタートを切る指名選挙前の最後のチャンスであった為、クリントンとサンダースの論争はお互いの立場を批判する口論が目立ち、二人の激対戦は今後も続くと予測されている。

2月には1日にアイオワ、2月9日はニューハンプシャー(N.H)、2月20日はネバダで民主党、S.Cで共和党、2月23日ネバダで共和党、27日にS.Cで民主党の指名選挙がそれぞれ行なわれる。これらは最初の指名選挙州であるが、共和党有権者が誰を指名するかは、その州によって異なる傾向があるため、複数の候補者が指名を獲得し、選挙が近づくにつれて最終的な指名者がほぼ決定する。多数の世論調査機関の統計を公表しているリアル.クリア.ポリティックス(R.C.P )によると、全国の世論調査では4つの機関で平均15%トランプが他の共和党候補者をリードし、クリントンは平均約13%他の民主党候補者をリードしている。これらの4つの州ではほぼ全面的にトランプがリードしているが、アイオワでは6つの調査機関中2つはクルーズの支持率が幾分トランプをリードしている。

一方、民主党の場合、候補者はわずか3人であり、マーティン.オマリーにはほとんど可能性がない為、現在クリントンとサンダースだけが注目されている。アイオワ、S.C、ネバダ州でクリントンが平均的にサンダースをリードしている。しかし、N.H州では4つの調査機関中3の機関でサンダースが圧倒的にリードしている。14日の共和党討論会後、党内の議員、ワシントンの政治関係者、寄付者、一部の金融関係者はトランプとクルーズが党の指名を得る可能性が高いと予測し始めたと言われている。従って、トランプの辞退を願っていた共和党主流派は、現時点でトランプが2月の最初の指名選挙で指名される可能性が最も高いことを認めなくてはならない現実に直面している。 2月はこれら最初の州の指名選挙の動向に注目する時である。

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