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世界的に知られる超富豪者であり、政治的経験も豊富で、保守およびリベラル両党の政策を掲げ、過去に数回大統領選の立候補を考慮した事があるマイケル.ブルンバーグ73歳は最後の期限までに独立党から立候補する可能性があることを公表した。かなり出足の遅いスタートになるが、幾つかの動機に基づき、彼の立候補宣言の可能性は高いと予測されている。また、公式に宣言した場合、彼の強み及び弱点も幾つかの側面から分析可能である。両党の主な候補者はこの新たな展開に様々な反応を示している。

ブルンバーグは2002年1月から2013年12月までニューヨーク市長を約12年間務めた経験豊かな政治家である。彼は独立党(無党派)から 3月初旬の最後の期限までに立候補を公表する可能性が高い。2000年までは民主党であったが、2001年から2007年まで共和党の政治家であり、2007年以降、無党派として知られている。彼は、社会的政策でかなりのリベラル派である。中絶問題では中絶選択の自由を支持し、厳しい薬物取締を施行し、銃の密輸禁止および不法銃所持の禁止を推進する組織を創設した銃規制のリーダーである。また、気候変動に対処するため、温室効果ガスの減少に積極的に取りくんだ。移民問題では不法移民の強制送還に反対し、合法化措置を提供した。財政面では財政保守派であると主張しているが、固定資産税を上昇し、支出を増加することで60億ドルの赤字を減少し、30億ドルの黒字を生んだことで知られている。これらは民主党およびリベラル寄りの無党派に支持される可能性が高い政治的強みである。徹底した社会保守派には拒否される弱点でもある。

市長時代、NY市の治安維持に努力し、経済を活性化させた点で彼の功績は高く評価されている。一方、ブルンバーグの弱点は彼自身がウォール街の一部であり、庶民感覚とはほど遠い、世界有数の超富豪者であることだ。圧倒的にウォール街富裕層の金融関係者に支持される可能性が高い。また、犯罪を減少させる目的で導入されたストップ&フリスク慣行は憲法違反を指摘された人種差別的な措置として論争的であった。黒人およびヒスパニック系の投票をさほど期待できない最大のマイナス要素がある。更に、独立党から大統領に選出された候補者は歴史上存在しない為、その記録を破る為にはヒラリー.クリントンおよび民主的社会主義社のバーニー.サンダースの支持率に追いつく必要がある為、多大な挑戦である。

大統領選の現状に影響を受けているブルンバーグは、ほぼ候補するつもりであることを一部の関係者に語ったと言われている。これは立候補考慮の主な要素である。共和党主流派に支持されていないドナルド.トランプおよびテッド.クルーズが指名を獲得する可能性があること。クリントンはサンダースと接戦になり、サンダースが勝利する可能性もある現在のキャンペーン状況が、彼の無党派からの立候補を鼓舞している。二つ目の理由は、寄付者に依存しない資金力の強みである。トランプは選挙資金を自己負担している富豪者と言われ、個人資産は100億ドルと公表しているが、実際にはその半分であるとの説もある。一方、ブルンバーグは370億ドルの資産を持つ世界的に指折りの超金持ちである。

23日のニューヨーク.タイムスによると、資金の面でトランプより遥かに勝っている彼は自己資金10億ドルを選挙資金に投資する計画である。彼は多額の資金を利用し、徹底した広告宣伝 と集中的な政策スピーチのキャンペーンを展開することで、遅れを取り戻すことが立候補宣言後の目標である。50州の有権者が投票を可能にする最後の立候補宣言の締め切りは3月初旬であるため、ブルンバーグは十分、独立党から競争に参加する資格がある。彼は長年大統領になる野望があり、2007年6月から2015年8月の期間に数回、大統領選に立候補する可能性を模索したが、勝利する可能性はなかった為、最終的に断念することを繰り返した。しかし、今回詳細な調査を実施した彼の複数の側近は、2月に開催される指名選挙で確実に開かれたチャンスがあるかどうかを更に分析し、決定すると表明している。

ブルンバーグの立候補が現実化した場合、ブルンバーグに幾らかの票を吸い上げられる可能性がある為、クリントンおよびサンダースにダメージを与える結果になる。従って、この両候補者には歓迎されていない。政治の世界に金力が影響することに否定的なサンダースは24日ABCニュースのインタビューで、二人目の億万長者が選挙に参加することに抵抗を示し、アメリカの民主主義は選挙が「億万長者同志の競争」になる事ではないと指摘した。クリントンは24日NBCのMeet the Pressのインタビューで、彼は「良い友達」であるが自身が「指名されることにベストを尽くす」と語り、2月に開催される最初の指名選挙で指名を受けなかった場合、立候補を考慮するべきであると語り、自信を表明した。同じくMeet the Pressでのインタビューに応じたトランプは、ブルンバーグの立候補について「マイケル.ブルンバーグの立候補を歓迎します。その競争が好きです。私は非常に良く競争に対抗するでしょう」と語った。マルコ.ルビオは24日のフォックス.ニュースでのインタビューで「憲法修正第2条及び他幾つかの問題に関する彼の立場に同意しない」と述べた。

大半のアメリカ人は「社会主義」の表現に抵抗を示す傾向があると言われている。しかし、最近サンダースの勢いはクリントンを押している為、民主党の懸念が広がっている事、及び多数の共和党主要関係者は、共和党の有力候補者、特にテッド.クルーズが指名された場合、共和党にダメージを与えるとして恐れている為、共和党大統領選挙の現状は主流派の頭痛の種になっている。この状況は、長い間チャンスを待っていたブルンバーグに希望を与えている。

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