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教育、医学、テクノロジーの進歩は全ての人々に向上の機会を提供しているが、高所得層の寿命と低所得層の寿命のギャップは過去40年間で大幅に拡大している。経済格差と寿命には相関関係がある。所得格差が中産階級の生活を向上させていないことを頻繁に強調している大統領選の候補者は特に民主社会主義者のバーニー.サンダースかもしれない。この問題を修正することは全ての国民が退職後健康でゆとりのある老後を生きていくために非常に重要な課題であることに気付く。社会保障庁は、所得格差と寿命のギャップの拡大は社会保障を維持する公約が重要になることを示唆した為、今後の予備選は個人の経済向上を重視する州で候補者がアピールするべき課題である。

12日公表されたブルッキングスによると、平均寿命が50歳だった1920年及び1940年の中年層を対象にした高所得者と低所得の平均寿命は20年後にギャップが拡大した。1920年に収入トップ10%クラスの女性の平均寿命は84.1歳であったが、所得底辺10%層の女性の平均寿命は80.4歳であった。同じ年の収入トップ10%クラスの男性の平均寿命は79.3歳であったが、底辺10%の男性の平均寿命は74.3歳であった。1940年に、所得がトップ10%の女性の平均寿命は90.5歳であったが、底辺クラス10%は80.4歳であった。また、トップ10%クラスの男性の平均寿命は88歳であったが、底辺階層10%の男性の平均寿命は76歳であった。この研究は男女いずれも収入の格差と寿命には相関関係があることを示唆した。これらの期間でトップ10%及び底辺10%の女性の場合、約4年から10年、男性の場合5年から12年のギャップがある。

Americans making more money are living longer than those earning less

ブルッキングス提供 : 2016/2/12

米国労働省の経済学者ゲイリー.バートレスは様々な研究から「高収入の人達は低所得の人達より長く生きる傾向がある」と指摘した。年間収入が$10,000上昇することは、既に豊かな人の寿命より、僅かな収入で生きている人の寿命の方がもっと引き上がる結果になる。金持ちである個人から$10,000を貧しい人に転送することは、豊かな寄付者の寿命をさほど縮めることにはならないが、貧しい受贈者の寿命を引き上げる率がもっと高くなることを示唆している。従って、「より平等主義的な所得分布は平均寿命を引き上げると期待することは論理的なようである」と述べている。つまり、バートレスは所得底辺の人々とトップ10%の高所得の人々との所得格差が縮まることで、総体的に平均寿命も上がると指摘している。しかし「政治および経済成長への潜在的影響を恐れ、平等な所得分配に反対している人は、所得格差が縮まると平均寿命ももっと早く向上するとの論議には感動しないかもしれない」と述べている。

また、米国は 不平等所得格差が最も高い国であるが、平均寿命は比較的に低いことが判明している。米国は経済協力開発機構(OECD)34カ国の中で、出生時平均寿命の27番目にランクされている。比較をOECD高所得最大の 21カ国に限定した場合、アメリカの出生時平均寿命は最低ランクである。米国での平均所得はOECD諸国の平均所得よりも約40%高く、実際に医療に出費する率は 他の国よりも一人当たり約150%高いと説明し、バートレスは「この低いランクは特に驚くべきことです」と指摘した。

低所得層は健康状況にも影響を及ぼすため寿命も短くなることが、豊かな国と言われている米国の特徴である。社会保障庁の調査によると、最も豊かなアメリカ人男性60歳の寿命は、平均寿命が長い国として知られている日本、スペイン、イタリアより劣っている。1970年の初期に、収入カテゴリーの上部に属する60歳の男性の寿命はその下部に位置した同年齢の男性の寿命よりもわずか 1.2年長いだけであった。しかし、2001年には同じ世代の金持ちの男性は貧しい同じ世代の男性に比較して寿命は5.8倍伸びたと述べている。米国の所得格差と寿命のギャップに関する幾つかの研究は、米国で所得格差が拡大し始めた1970年以降から社会経済的死亡率の差が拡大していることを発見した。従って、社会保障庁は多数の研究を基に、生涯低所得の労働者は生涯高所得者より「月給を社会保障給付と交換する割合が高くなる」と説明している。つまり、高所得者ほど仕事に満足している為長く就労する傾向があるが、低所得者ほど可能な限り早く退職し、社会保障に依存する可能性が高くなることを示唆している。早期社会保障受益の適正年齢は62歳、最大延期は世代により微妙な違いがあるが67歳である。

社会保障や、所得格差は最も重要な2016年大統領選の経済的課題の一部である。所得格差を強調し、賃金上昇を含む中産階級の向上を真摯に語るサンダースは、上記のような調査結果を良く研究していている。地球上のすべての主要な先進国でアメリカは 一部の富裕層と他のアメリカ人との所得不平等が最も顕著な国あり、このギャップは1920年代から拡大していると述べている。1980年以来「中産階級と貧困層からの富はこの国で最も裕福な人々へ 巨大な富の転送があり、ロビン.フッド原理は逆転している。これは受け入れられない事である為、変える必要がある」と指摘している。

共和党候補者のトップ.ランナーであるドナルド.トランプは昨年、彼が大統領に選出された場合、メディケアと社会保障は保持すると公約した。無駄や不正を除去し、米国を豊かで強い国にすることで、社会保障税を支払っている国民からこの受益を削減する必要はないと述べた。多数の共和党は頻繁に民営化を主張しているが、トランプは社会保障やメディケアは税金を支払っているため、エンタイトルメントではないことを正しく理解している。このような提案をしているのは共和党の中で彼だけであると主張し、このシステムは変化しないと語った。一方、トランプを強敵と見ているテッド.クルーズは、サウス.キャロライナのキャンペーンで、トランプは強い保守派ではないと批判した。クルーズは社会保障受益の退職年齢を徐々に上げることや、納税者は社会保障基金の一部を個人的な口座に保持し、管理することを許可するべきだと主張しているため、段階的な民営化を推進している事を示唆している。クルーズや他の多くの共和党は、社会保障は保険プログラムであり、投資プログラムではないと解釈している傾向がある。単なる語りだけではない場合、トランプは他の共和党より正確に社会保障制度を理解している印象を受けるが、その点もトランプがトップを維持している理由かもしれない。

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