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オロヴィル湖  2011年(左)2014年 9月(右)

約一年前、カリフォルニア州の飲料水は一年で枯渇すると予測されていた為、貯水池の水位が気になっていた。幸い、エルニーニョの影響により、今年は頻繁に大量の降雨があるため、カリフォルニア州で2番目に大きなオロヴィル湖は大幅に水位が上昇した。当分、水が枯渇することはなさそうであるが、今年同州の冬型の天候パターンは異なっていると言われている。エルニーニョは北カリフォルニア(CA)には大雨をもたらし、南カリフォルニアは異常な高温に見舞われている。記録的な旱魃は一部の地域で大分緩和されるが、総体的には夏以降引き続き乾燥が続く可能性がある。

この冬CA州北部を横断した降雨パターンの影響で総体的にCA州の多くの貯水池は水位の上昇が見られると報告された。北CA州セントラル.バレーのビュート郡にあるオロヴィル湖の水位は、頻度の高い大雨によりわずか10日間で17フィート(518 cm)に跳ね上がった。しかし、CA州水資源局は、湖の水位が過去2週間にわたって急増しているものの、貯水池の全容量の34%に留まっているだけであると報告している。4年以上続いている旱魃により、湖の水位は1977年以来記録的に低下し、オロヴィル湖の全容量より200フィート減少した。しかし、今年のエルニーニョは同州が必要な多量の雨および山間部での降雪をもたらし、オロヴィル湖の水位は今後数週間かけてさらに上昇すると期待されている。1月25日の気象専門会社によると、気象学者デビッド. サミエルはCA州北部で2つ以上の暴風雨があり、降雨量はシエラ.ネバダ山脈に数フィート、CA州北部全体で1〜3インチ(約2.5〜7.5cm)に達すると予測した。また、エルニーニョによる嵐は1月20日の時点で、平均通常の115%を記録する積雪があると報告した。

オロヴィル湖 2016年1月20日

暖かい時期に雪が溶け始め オロヴィル湖などの貯水池に水を充填するため、シエラの積雪は雨や雪が不足する夏場に重要である。CA州北部では1月には降雨が続き、2月上旬には例年になく暖かい日が続いた。乾燥に戻った気配もあった2月17日夜半、北CAの一部の地域で豪雨が発生した。例年には見られなかった天候パターンである有益な雨は大分乾燥した地面に湿りを提供している。一年前、同州の知事ジェリー.ブラウンは山間部に雪が不足していることを悲観していたが、最も良好な変化は、今年多量の降雨に加えて、シエラ.ネバダ山脈に深く広大な積雪を見ている事である。

しかし、最近のCA州の天候パターンは、夏以降再び頑固な旱魃の影響が続く事を示唆している。3月までは降雨が予測されているため、貯水池の水位は更に上がる可能性があるが、夏には再度乾燥するという。冬のシエラ.ネバダ山脈の積雪が夏にどれほど役立つが不明であるが、スタンフォード大学の環境地球システム科学の研究者、ダニエル.スウェインは、最近の気温は記録的に高く、特に南カリフォルニアは蒸し暑い日が多い為、旱魃は執拗に続くと予測している。最近、ロスアンゼルス地域では90F度(30C )を超え、複数の機会に夏の平均気温を超える異常気象が記録されている。ベイ.エリアやセントラル.バレーでは、冬の気温で80F度(約27C)に達した日もあるという。北カリフォルニアは湿潤条件下にあり、南カリフォルニアは乾燥した天候をもたらしているため、今年早期冬型の天候は例年より異なっている。しかし、CA州の大部分または全域で3月に平均以上の降水量を提供する良いチャンスがあると予測している。一つだけ明確な事は、2016年雨季シーズンでの本格的な降雨は一時的に干ばつを緩和するが、降水パターンの変化に関係なく、同州の温暖傾向は干ばつの深刻性が今年夏中持続すると予測している。

シエラ.ネバダ2016年

昨年6月から複数の科学者は、2015年後半から2016年春までに発生するエルニーニョはCA州の旱魃を幾分緩和すると予測していた通り、過度に乾燥した土壌にかなりの水分を補填し、オロヴィル湖の水位も500cm以上上昇した。しかし、同州全ての貯水池の全容量を50%超えるまでには過剰なほどの降雨と山間部の積雪が必要であると専門家は指摘している。正常水位に戻るまでには長い時間を要する為、今年一冬で正常な状態を回復する保証はない。昨年予測された 水枯渇は今年回避する可能性が高く、エルニーニョは北CA州を一時的に救済している徴候が見られる

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