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    By Forbes 

ヒラリー.クリントンは27日に開催されたサウス.キャロライナ(SC)州の予備選で、大幅にバーニー.サンダースをリードし楽勝した。クリントンは既に最終的な対抗相手がドナルド.トランプであることを示唆するスピーチを披露した。約1ヶ月前アラスカ州の元知事はトランプ支持を公表し、更にここ数日連続的に3人が公式にトランプを後援することを発表した。大半の共和党はトランプが指名された場合、クリントンが次期大統領になると予測している為、2位および3位を争っているマルコ.ルビオ及びテッド.クルーズは、トランプ優勢の波を止めることに必死である。クルーズより幾分主流派に近いルビオにとっての重要な作戦は、自州フロリダを制覇し、特定の州で代議員数を獲得することが重要な作戦であるが、幾つかの理由によりクリントン対トランプの競争は現実的になる可能性がある。

2月10日から25日までに14回実施された11の調査機関によると、クリントンのサウス.キャロライナ(SC)での支持率は、全ての調査で最低53%から最大72%であった。一方、サンダースの支持率は最低14%から最大41%である。27日のSCでの予備選は予測通り、サンダースの26%(95,977票)を大幅にリードし、クリントンは73.5%(271,514 票)で大勝利に終った。SC 州は 2008年、バラク.オバマが同じく予備選で大勝利した州である。黒人が多い同州では民主党のフロント.ランナーが圧倒的に多数の票を獲得する記録があり、2016年もその状況に変化がないことを示唆した。昨日の予備選投票者の60%は黒人であり、クリントンは85%以上の黒人票を獲得し、サンダースは15%以下であった。また、白人の投票も50%以上を獲得しサンダースを約10%ポイントもリードした。3月1日の予備選ではアラバマ、アーカンソー、ジョージア、テネシー、バージニアなど黒人の多い 州でクリントンの大勝利が予測されている。

クリントンは勝利が確定した昨夜、SC州コロンビアで、有権者に感謝を表明し、トランプが彼女の最終的な対抗者になる事を示唆する発言をした。米国はいつも偉大であることの努力を止めることはないので「再びアメリカを偉大にする」とのスーローガンは無意味であると指摘した。我々は「壁を構築する代わりに、障壁を取り除き、アメリカ全体を偉大にする必要がある」と語った。クルーズは28日に放映されたCBSのFace the Nation でのインタビューで、ドナルド.トランプはクリントンを打破する事は不可能であると語った。SC州の民主党有権者は、トランプを打破できる民主党候補者はサンダースよりクリントンがもっと有力であると述べた。3月1日のスーパー.チューズデイでクリントン及びトランプが11州での予備選を圧倒的にリードした場合、両氏は最終的にホワイトハウスを競争するライバル同士になる可能性が高くなる。

1 月19日、アイオワでのトランプのキャンペーンでティーパーティの活動家であるサラ.ペイレンは彼を支持することを公表した。ペイレンに次ぐ支持発表はしばらくブランクがあったが、ここ数日連続的にトランプは支持表明を受けている。25日には白人至上主義グループ(KKK)の元代表者デイビッド.デューク、26 日には大統領選のキャンペーンから2月10日に辞退を表明したニュージャージー州知事のクリス.クリスティ、27日にはアリゾナ州の元知事ジャン.ブリューワーがそれぞれ支持を表明した。個人の支持表明はトランプの意志には関係ないが、同じティーパーティのメンバーとしてクルーズを支援していたペイレンがトランプに変えたことは驚きであった。トランプは彼女を副大統領として選択する意志があるかどうかを記者に聞かれ、そのような事は考えていないと述べた。しかし、彼の政権下で彼女がしたい仕事があれば奉仕可能であると答えたが、上院議会が同意する必要があることは語っていない。

また、討論会でトランプを頻繁に攻撃的に批判していたクリスティは、主流派としてマルコ.ルビオを支持することが予測されていた為、意外な発表であった。同州の住民に信頼を失ったクリスティの狙いは、最も指名を獲得する可能性が高いトランプが大統領になった場合、彼の政権下で新たな官僚職を得るための政治的動機によるものかどうか不明である。KKKに支持された事について、トランプはCNNでのインタビューでKKKの組織およびその代表者であるデイビット.デュークの事は全く知らないので何も話すことはないと語り、支持された事に対して、距離を置く必要があるとは思っていないことを示唆した。いずれにしても、多数の共和党主流派は、ほぼ全ての政策が異なる事に加えて、人種差別グループKKKの支持、及び一部の人種に嫌悪を表明するトランプは共和党のイメージを破壊すると懸念している。従って、ルビオ及びクルーズはトランプの優勢を阻止することに必死である。両氏は団結し、トランプに対する攻撃に専念すると決めたようであるが、その団結は少し遅かったと各方面から指摘された。

人口動態の変化により、米国は民主党の有権者が増えている為、共和党全国委員会は2012年ミット.ロムニーがオバマ大統領に敗北して以来、代議員制度を含め、共和党の選挙に好都合な選挙システムを設定または修正することで勝利作戦を練っている。2016年の大統領選は共和党大統領候補者にとって指名を得るため1,237人の代議員を獲得する必要がある。一部の限られた州では大統領候補者の一人が予備選で勝利した場合、その勝利者が全ての代議員を獲得するシステムもある。3月15日に予備選が開催されるフロリダ州もその一つであるが、ルビオは自州のフロリダ州で圧勝し、更に教育水準の高い人口層が多い民主党州で共和党有権者の票を集めることで、トランプの優勢トレンドを変えるチャンスはある。しかし、フロリダ州民は圧倒的に白人退職者が多く、地元政治に影響力のあるキューバー人を敬遠している傾向がある為、フロリダでもトランプが勝利する可能性がある。ルビオが3月の予備選で何らかの劇的な戦略を展開し勝利を果たさない限り、クリントン対トランプ競争は現実的になる可能性が高い。

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