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米国の2月の雇用情勢は24万以上の雇用拡大があり、失業率は8年ぶりに5%以下に低下した。米国の経済は正しい方向性を示唆したが、賃金の低迷は引き続き挑戦課題である。2016年の大統領選の共和党候補者で賃金の上昇を公約する人は誰もいないが、彼等はキャンペーンで、男女労働者および中産階級の向上をアピールしている。専門家はドナルド.トランプの支持者は長い間賃金の低迷を経験している部類に属する人達であると指摘している。また、個人の賃金状況には地理的および業界別を含む幾つかの条件によって差があると指摘した。

労働省統計局によると、2月には 242,000の雇用拡大があり、失業率は4.9%に減少した。男性成人及び女性成人の失業率はいずれも4.5%、 十代の失業率は相変わらず高く15.6%であり、前月とさほどの変化はない。人種別の失業率はアジア系が最も低く3.8%、白人4.3%、ヒスパニック系5.4%、黒人は8.8%であった。27週間以上失業している人口は前月と220万人でこれもさほどの変化はなかった。

非農業民間部門で雇用は1月の172,000から242,000に増加し、雇用拡大は主に医療関連業(38,000)、社会扶助(19,000)、小売業(55,000)、飲食サー ビス業(15,000)、民間教育サービス(28,000)で先月の20,000に比較して増加した。鉱業の雇用は1月に16,000の減少があり、2月は更に19,000減少し、衰退現象が続いている。非農業民間部門の全従業員の週平均労働時間は2月に0.2時間減少し34.4時間である。製造業の週平均労働時間は40.8時間で変化はなく、工場の残業は3ヶ月連続の3.3時間である。 非農業民間部門の生産及び非管理職の従業員の週平均労働時間は0.1時間減少し、33.7時間である。非農業民間部門の全従業員の平均時給は1月には12セント増加したが、2月には3セント減少し$25.35である。平均時給は前年比2.2%上昇したが、2月の民間部門の生産および非管理職の平均時給は$21.32で変化はない。

4日のロイターによると、失業率5%以下は8年ぶりであり、より多くの人々が労働市場に参加していることを示唆している。この報告の唯一の欠点は週平均労働時間が減少した事に加えて、平均時給3セント低下した事であるが、低賃金の小売店やレストランの雇用が増加していることを示唆している。また、雇用統計は経済が勢いを取り戻していることを示し、消費者と企業の支出などのデータに付加された。第一四半期の経済成長率は推定2.5%であるが、今日の商務省の報告によると、貿易赤字は1月に2.2%増加し、$457億に上昇した。

4日のニューヨーク.タイムスによると、ノーザン.トラストの経済学者カール.タネンバウムは「強い雇用市場は米国の景気後退に対する懸念が大幅に行き過ぎていたことを示唆している」と述べた。2月雇用統計の最も有望な兆候は、長く就労から離れていた人達が雇用市場に誘い込まれて戻ったことを示唆していることである。アメリカ人の労働力は全体の0.2%ポイント上昇し62.9%である。また、2012年大統領選のサイクル次期であった4年前は景気回復も比較的に初期の段階であり、失業率は8.3%であった事に比較すると4.9%の著しい減少はかなりの向上である。民主党大統領候補者のヒラリー.クリントンおよびバーニー.サンダースは頻繁に所得格差の改善を訴えているが、経済回復の状況は個々にバラツキがある。その一部の理由は、住んでいる場所、教育レベルおよび技術力、どのような業界で働いているかなど、様々な状況により異なるからである。実際に現場にいるタラ.シンクレアの経済学者は「産業の広範な範囲に雇用成長を見ているが、また我々は労働市場に偏向を見ています」と述べた。

アメリカ製造業同盟の社長スコット.ポールは「ミシガン州やオハイオ州などで働いている人は、お粗末な製造雇用の喪失及び増大している中国との貿易赤字を感じています。今年、民主党及び共和党両方の政治的反乱になぜ高い関心が集まっているのか疑問に思っているならこれが答えです」と語り、経済状況は地理的にも異なることを示唆した。5 日にはカンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、メイン、ネブラスカの5つの州で予備選があるが、12月のネブラスカ州の失業率は3%であり、米国でもっとも低く、ケンタッキーは5.7%、ルイジアナは5.8%でこの2州は失業率のもっとも高い州にランクされている。センター.フォー.アメリカン.プログレスの代表者は「トランプの多くの有権者を見れば、多様化している国としては、彼らが一般的に長い間経済的に勝利していない人々である」ことが分かると述べている。また、中道右派の政策研究機関の会長は、低迷気味の所得は持続的な不満の源であることに同意し「より迅速な賃金上昇の取得が重要な事である」と述べた。安定した雇用成長が続き、厳しい労働市場に応じて賃金がもっと上昇した場合、経済についての有権者の見方は変わり、11月の総選挙が近づくにつれ、政治的動態に影響を与える可能性がある。前回の幾つかの選挙では、経済の方向性と労働市場が有権者に影響を与える最も重要な要因であった。

2月の経済情勢は24万以上の雇用を拡大し、失業率4.9%まで減少した。雇用拡大は5年以上、増加傾向を示している為、経済の耐久性を示唆する。特に民間教育部門および医療産業部門は近年で最も強い増加傾向である。しかし、平均時給は3セント減少し$25.35であり、年間にわずか2.2%上昇しただけである。これは、仕事の需要が賃金支払の向上性にリンクしていないことを反映している。 2月の報告は、主にレストランおよび小売業などの低賃金の分野で雇用が増加したが、賃金低迷は長期的に続いている事を示唆した。平均的な米国労働者は経済状況に満足していないと言われているが、専門家は、安定した雇用情勢に加えて、混んできた労働市場で賃金が上昇した場合、経済に関する有権者の見解は変わると述べている。所得格差を最も懸念する有権者は、雇用が拡大し失業率が低い州の経済状況およびその州のリーダーの経済政策を研究することも、11月の総選挙で誰を議会に送り出すかを決定する上で参考になると思われる。

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