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米国の大統領に誰が選出されるかは米国民だけでなく、歴史的に長い同盟国である日本を含む世界のリーダーにも影響を与えることは一般的な認識であるが、一定の大統領候補者を阻止する運動は前代未聞の規模に拡大した。ドナルド.トランプ拒否表明はエスカレートし、先週110人以上の国家安全保障の共和党専門家はトランプのナンセンスを明白に表明し、彼に反対する公式署名文書を発行していた事が判明した。更に、数日前から同盟国及び世界の外交政策のリーダーはトランプが大統領に選出されることに懸念を表明し始めた。これらは全て、トランプが大統領に選出される事のグルーバル的意味を示唆している。

米国の内外からトランプを阻止する動きは激化している。ミット.ロムニーがトランプを攻撃するスピーチを披露した前夜の2日、共和党の国家安全保障地域社会のメンバー117人は、トランプが大統領に選出されることに反対する公式文書に署名し、外交政策サイトに発表した。そのメンバーの中には、ジョージW.ブッシュ政権下で国土安全保障省の元長官、国務省の元副長官、国土安全保障省の元顧問、及び国防総省の元次官を務めた顕著な外交政策の専門家などが含まれている。公式書簡の声明は、トランプの様々な提案が一線を超えていると指摘し「イラク戦争やシリアの介入など、多くの問題でメンバー同士の意見はお互いに異なるが、ドナルド.トランプの大統領選出に反対することに関しては団結している」と記述され、トランプ発言または彼の政策提案のナンセンスを明白にしている。例えば、⑴ 世界におけるアメリカの影響力とパワーに関する彼のビジョンは大幅に矛盾し、原則的に乱暴である。彼は空間内の一つの文で「孤立主義から軍事的冒険主義に変動」する。⑵ 攻撃的に展開している彼の「貿易戦争」の擁護はグローバルに接続された壊滅的な経済政策のための「調理法」である。⑶ 彼の広大な拷問使用の意図は許容できない。⑷ 彼の憎しみに満ちた反イスラム教徒の表現は、イスラム急進との戦に著しく真面目に貢献しているイスラム世界のパートナーを疎外し、その努力を弱体化する。アメリカのイスラム教徒の安全性及び自由を保証する憲法を危険に晒す。

⑸ 境界線を制御し不法移民を防止することは深刻な問題であるが、メキシコは南部国境に壁を建設する資金を提供するとの主張は無益な情熱を煽り、誤解を招き、南の隣人を侮辱している。⑹ 第二次世界大戦以来、とても良く私たちに務めてきた日本のような近い同盟国に保護のための巨額を支払うことを強制する彼の主張は暴力団員の感情であり、同盟国のリーダーが言うべきことではない。⑺ プーチンのような外国人独裁者への彼の賞賛は、世界で最も偉大な民主主義の指導者には受け入れらない。最後に「彼は基本的に不誠実」であり「外交政策の経験と商才を均等化することは虚偽」であり、彼が大統領としての権威を用いることは「アメリカの安全性および米国の市民的自由に明確な脅威を齎す」ことになる。従って、「忠実な共和党員としてトランプ氏を支持することは出来ない」為、大統領として不適格な彼の選挙を防止する事に精力的に取り組むことを誓うと明記されている。

昨年6月大統領選の立候補を公表した時、トランプは「メキシコ政府はベストな人々を送っていません。彼等は麻薬を持参しています。彼等は犯罪を持参しています。彼等は強姦犯です。幾人かは良い人達であると思います」と述べた。その後、国境に大きな壁を建設し、その費用はメキシコに支払わせると主張し始めたが、8月13日メキシコ政府の報道官エドゥアルド.サンチェスはブルンバーグとの電話インタビューでトランプが言った事に対して「もちろん、それは偽です。何のためにメキシコが存在しているのか甚だしい無知を反映しています。また、それを言っている候補者は無責任です」と指摘し、メキシコと米国との外交関係を全く知らない発言であると批判した。トランプは引き続きキャンペーンで、その壁の費用をメキシコに支払わせると繰り返し主張している為、最近メキシコ大統領はそのような資金は提供しないと宣言したと言われている。

また、海外の外交関係者はトランプについての懸念を表明し始めた。7日のロイターによると、複数の米国当局者は煽動的で侮辱的な公式声明をする大統領選の共和党フロント.ランナーであるトランプについて、米政府関係者に警報を発したことを明らかにした。3人の当局者は、ヨーロッパ、中東、ラテン.アメリカ及びアジアのリーダーは最近の個人的会話で主にトランプ発言の外国人嫌いの性質について苦情を訴えていることを明白にした。3人は彼等の氏名公表を拒否したが、トランプの否定的な発言は続いているため、少なくともインド、韓国、日本、メキシコなど、世界の特定のリーダーは懸念を表明していると述べている。たとえ個人的な会話であったとしても、外国の外交官が大統領候補者の発言に懸念を表明することは非常に稀な事である。特に米国の同盟国は大統領に選出された人物と協力する必要がある事を留意し、国内政治に干渉されることを望んでいないという。

イギリス、メキシコ、フランス、カナダを含む複数国のリーダーは既にトランプの立場に対する批判のコメントを公表した。ドイツの経済大臣ジグマール.ガブリエルは6日のインタビューでトランプが平和と繁栄への脅威になると公式に語った。日本、インド、韓国の大使館にコメントを求めたが回答は得られなかったという。メキシコ政府の報道官は、個人的苦情は確認しないが、トップ外交官のクラウディア.ルイス.マスューは先週、トランプの方針とコメントは「無知と人種差別主義」であり、不法移民を停止するため国境に壁を構築する彼の計画は「道理に反している」と言ったと伝えた。外国の外交関係者は特に、トランプの反移民および反イスラム教徒発言に悩まされていることを米国当局者は表明した。ヨーロッパおよび中東政府の代表者は、反イスラム感情を示唆したトランプの提案はISISおよびジハード.テロリストが兵士採用に利用していることに狼狽を表明している。ロイターは、12月7日トランプの キャンペーンは「 何が起っているかを国の代表者が分かるまでイスラム教徒が米国に入国することを完全に停止することを要求する」声明を公式文書で発行したと述べた。

また、海外のリーダーはトランプが大統領になった場合、米国がもっと孤立することを懸念している。なぜなら、トランプは「国際貿易協定を引き裂き、同盟国に中東の紛争でより大きな役割を果たすことを推し進める」と公約したからである。また、NATOの関係者は匿名を条件に、欧州の外交官は信じられない様子でトランプの支持率の上昇を常に聞き、今パニックになっていると語った。EUは実存的危機に直面し、ヨーロッパが米国の支援をこれまで以上に必要とする時、米国はそっぽを向くのでなないかと「単なる不安を超えた懸念」を表明している。ヨーロッパの米国のトップ軍司令官フィリップ.ブリードラブはアメリカの同盟国間で米国の選挙の懸念が広がっていると述べた。トランプの名前を言及しなかったブリードラブは「一般的に今回、私たちのヨーロッパの関係者から私たちの選挙プロセスに関する質問を受けています。彼らは過去より非常に異なる公的議論があることを見ていると思います」と述べ、今年の選挙の議論が例年より異なり、複数の欧州政府はトランプを懸念していることを指摘した。中国の外務省広報担当者は、中国製品に高関税をかけるとするトランプの提案に関して、コメントはしていないが、華春瑩は中国と米国は国際政治と経済の安定を維持する上で「主要な責任」があることを「私は強調したい」と述べた。

これらの報告は全てトランプが大統領になった場合、米国の一般的な共和党にとって及び世界のリーダーにとってどのような意味を持つかを示唆している。もし、トランプが今後も予備選でリードし続けた場合、米国共和党外交政策グループのトランプに対する前代未聞の選挙阻止を含め、グローバル的な反トランプ運動は様々な形で今後も更に激しくなる可能性がある。

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