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15日5州で投票が行なわれた予備選はヒラリー.クリントンが4州でバーニー.サンダースをリードし、ミズリー州では激しい接戦であったが、16日ヒラリーは全州で勝利したことが判明した。ドナルド.トランプは3州で楽勝したが、ミズリー州でテッド.クルーズと接戦であり、ほぼ同等の投票率であった。ジョン.ケイシックは自州のオハイオで圧倒的に勝利した。一方、マルコ.ルビオは、自州のフロリダでさえ圧倒的差でトランプに破れ、4州でケイシックにリードされ、壊滅的な敗北に終ったため、昨夜フロリダでの結果が判明した直後、キャンペーンを辞退した。ルビオは複雑な人口動態的フロリダで政治的圧力に直面していた可能性がある。クリントンの圧勝、ケイシックの劇的な大勝利、及びルビオのフロリダでの大敗北の主要因は何か?

今朝判明した最終結果は下記の通りである。

フロリダ イリノイ N.C オハイオ ミズリー
クリントン 64% 51% 55% 57% 50%
サンダース 33% 49% 41% 43% 49%
トランプ 46% 39% 40% 36% 41%
クルーズ 17% 30% 37% 13% 41%
ケイシック 7% 20% 13% 47% 10%
ルビオ 27% 9% 8% 3% 6%

N.C (ノース.キャロライナ)

昨夜東部時間午後9時頃、クリントンはフロリダ、N.Cおよびオハイオの3州で予測通り圧勝した。昨夜フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチで勝利宣伝したクリントンは、近年のどの大統領候補者より投票数が記録的に多かったと述べた。フロリダでの64%は近年の予備選では両党の候補者を含め、最高の支持率である事は事実である。例えば、2012年大統領選でオバマ大統領は50%、共和党候補者のミット.ロムニーは49%であった。2008年にはバラク.オバマは50%、共和党候補者のジョン.マケインは48%であった。

フロリダは1970年初期には約70%が民主党の投票登録者であり、1990年の初期には約50%に減少し、 2013年には更に約40%まで減少した。一方、共和党登録者は1970年代の約30%から2013年には35%でさほどの変化はない。この推移はフロリダで無党派が重要な鍵であることを示唆した。かなりリベラルであるサンダースより中道的民主党であるクリントンが支持された要因である。ミズリー州はサンダースとかなり接戦になり、クリントンの票数310,602票(49.6% )に対して、サンダースの票数は309,071( 49.4%)であり大差はない為、接戦であったことを示唆した。これら5州でのクリントンの勝利は予測された通りであり、彼女の指名確率性は著しく高くなった。

トランプは予測されていた通り、フロリダでルビオに圧勝し他 2州でも勝利した。しかし、オハイオ州では11%ポイントもトランプをリードしたケイシックに惨敗した。ケイシックの勝利の一因は、ロムニーが投票前の数日間オハイオ州でのキャンペーンに参加し、援助していたことも考えられる。ロムニーはトランプの台頭を阻止する為、あらやゆる努力をすると述べていた。また、同州での知事として、財政バランスに成功したことを強調したケイシックは保守派に強い信頼を得ていた印象がある。

ミズリー州ではトランプの票数は382,093 (40.8%)でクルーズの380,367票( 40.6%)とほぼ同点の結果となった為、クルーズとの差を極端に縮めることは不可能であった。しかし、代議員数をどのように分配するのか不明であるが、これは、7月の共和党全国大会で彼の指名を幾分複雑な状況にしたことを示唆する。トランプはケイシックがオハイオで大勝利する事を予期していなかった為、昨夜の結果は彼が望んでいたクルーズと一対一の競争になる事より、むしろ3人の競争はまだ続く可能性がある。共和党全国大会で共和党はトランプの指名を阻止する可能性を完全に否定できない為、現時点で代議員数を最も多く獲得しているトランプは何らかの「暴動」が起こると警告した。

15日の予備選の劇的な結末はキャンペーンを辞退したルビオの惨敗である。それはトランプが望んでいた通りになった。フロリダは人口動態的に最も特異性のある州である。ヒスパニック系は約470万人、キューバンは約140万人、プエルトリカンは約100万人在住している。これに加えて、民主党支持傾向の高齢者ユダヤ人、共和党寄りのビジネス地域社会、保守派の退役軍人地域が存在する。キューバンおよびプエルトリカンの人種間の関係はさほど良くないことで知られている。プエルトリコは米国の領土であるため、彼らは米国に自由に移住する事が可能であり、毎月約3,000人が米国に移住している。

また、プエルトリコは破産による財政困難に直面している。議会は破産法に基づき、プエルトリコを財政的に援助する法案を提案したが、ルビオは昨年9月初旬その提案に同意していなかったことを明白にした。ジェブ.ブッシュおよびクリントンは最初から援助することに肯定的であった。従って、プエルトリカンはルビオを支持していないが、トランプおよびクルーズも好んでいない。彼等は彼等がヒスパニック系だと思っている為、民主党寄りである。これらはクリントンが同州で圧勝し、ルビオが敗北した一因である。また、早くからプエルトリカン地域社会で経済援助の政策をアピールしていたなら、ルビオはフロリダで勝利していた可能性がある。しかし、彼はキューバン子息であるため、この法案に反対するようキューバン地域社会に圧力をかけられていた可能性もある。彼の主な保守派の寄付者はこの法案に反対していた為、板挟みになっていたようである。彼はフロリダでの敗北後潔く引き下がった為、共和党主流派の望みはケイシックだけになった。

 

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