アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

昨年12月17日キューバとの外交関係を結ぶ方針を公表して以来、オバマ大統領は初めてキューバを訪問している。20日キューバに到着し、ハバナの米国大使館を見学した。21日ホセ.マルティ.メモリアルを訪れ、革命パレスで大統領ラウル.カストロと歴史的な対面をした。キューバと米国は決定的な違いがあるものの、オバマ氏はキューバが少しずつ変化していると表明。大半の米国民はキューバとの外交正常化および貿易禁輸措置の解除を支持している。オバマ氏は訪問の目的について、キューバ到着後ホワイトハウスにEメールでメッセージを送った。

家族と共にキューバに到着した20日は雨の悪天候であったが、新たに再開したハバナの米国大使館を見学し、オバマ氏は「キューバは変わってきている。ラウル.カストロはそれを理解していると思う」と語った。また、キューバはWi-Fi及びブロードバンドのアクセスが乏しいため、グーグルはキューバ当局と拡大する取引の交渉をしていたことを公表する予定であるとABCに語った。キューバは観光を促進する計画もあり、数年後に多数のホテル建設も予定されている。21日オバマ及びカストロ両大統領は二国間会談の前にハバナの革命パレスで会い、緊張感のない様子で笑顔と握手を交わした。パレスで開催された二国間会議で、カストロ大統領は外交関係が軌道に乗る前にグアンタナモ湾の海軍基地を離れ、貿易禁輸措置を終えることをオバマ氏に要請した。オバマ氏は正常化の包括的な目的は両国の利益を進めるためであり、それは「私がここにいる理由です」と述べた。

しかし、まだ共産党が国家を支配し、キューバの人々の主権を強調する風土は早急には変わらない。1959年のキューバ革命の先導者であったラウル.カストロの兄フィデル. カストロはオバマ氏に会う予定はないと伝えられている。また、ハバナで抗議者に遭遇する場面もあり、米国の貿易禁輸措置の解除を求める声もあった。キューバからの移民が多いフロリダ州のマイアミでは大統領のキューバ訪問を歓迎しないキューバ系アメリカ人による抗議活動が展開された。キューバ移民の一人は、カストロ政権に長い間苦痛の思いがあることを語った。キューバでは貿易禁輸措置を終える要求は高まっているが、それは共和党がコントロールしている議会次第である。多数の共和党はまだ貿易禁輸を終えることに反対している一方で、大半の米国民は解除を支持している為、共和党の姿勢はアメリカ国民の声を反映していない。

21日に公表されたニューヨーク.タイムス /CBSニュースの合同調査によると、62%のアメリカ人はキューバとの外交関係の回復はほとんど米国に利点があると述べた。しかし、キューバとの友好関係の再現がキューバをもっと民主主義に導くと答えた率は40%であった。しかし、60%のアメリカ人はキューバとの関係を正常化することを支持し、貿易禁輸措置を終えることを最も支持した。また、52%はキューバとの関係に対処するオバマ氏の政策を認めた。これはオバマ氏が二国間の外交関係を回復すると発表した 2014年12月当時の 44%から上昇した。キューバ革命後、キューバ人はほとんどフロリダに亡命し、彼等は長い間一定の条件下で特別な合法的移民許可を与えられているが、70%の国民は最早そのような優遇措置を提供するべきではなく、キューバ移民も米国に入国する一般の移民と同様に扱うべきであると答え、超党派的な見解を提供した。

ジョンF.ケネディの生存中、フィデル. カストロは米国との和解を求める意志があった。その機密はクリントン政権下で公表されるまで一般国民が知ることはなかった。キューバは社会主義国家になったことをカストロが宣言した1960年、米国は外交関係を遮断した。ケネディは1961年1月35 代目の大統領として就任し、1963年11月に暗殺されるまでの短い就任期間中、危機と緊張がピークに達した冷戦時代の著名な指導者であった。1961年4月、アイゼンハワー政権の外交政策であったキューバのピッグス湾侵攻をしぶしぶ支持した。準備不足の侵略に失敗したが、1962年10月にはキューバのミサイル危機を解消した。ケネディはカストロとの交渉を含め、もっと柔軟な外国関係に興味を持っていた。カストロは米国キューバ間関係の改善に関心を表明していた為、当時ABC ニュースの記者であったリサ.ハワードの仲介により、カストロからのメッセージをケネディに送り、和解の努力をした時期があった。ケネディは暗殺された為、カストロとの対面を果たすことは不可能であった。そのような歴史を振り返ると、最初の和解の努力から半世紀以上が経過した後、米国が新たな友好関係のページを開いたことは2014年12月以前には想像を絶することであった。そのような意味でオバマ氏の訪問は歴史的に意義深い。

オバマ氏はキューバに到着後、ホワイトハウスにEメールを送り「私はキューバの人々に友情の手を拡げるためハバナに来ています。私はアメリカでの冷戦の最後の痕跡を埋めるため、及びキューバ国民の日常生活の改善を援助することを理解する新時代を築くためにここにいます」とメッセージを伝えた。オバマ氏は約90年間でキューバを訪問した最初の大統領になった為、 歴史的に重要な一ページを綴ったと言える。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。