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少なくとも31人の死者および 250人以上の負傷者が出たベルギーの首都ブリュッセルでの複数の爆破事件から3日目を迎えた。ヨーロッパ、特にベルギーはISISジハード主義のターゲットになっている可能性が高いが、22日のベルギーでの自爆テロは意外な事実に加えて、幾つかの真相が明白になっている。米国の幾つかの大都市は安全対策を強化した。また、共和党大統領候補者の一人は恐怖を煽り、過激な提案をした為批判されている。オバマ大統領は旅行先のアルゼンチンで、名前を避け彼の過激な提案は賢い方法ではないと指摘した。

ブリュッセルの爆発は空港の二カ所で、メトロ地下鉄駅の一カ所で発生した。少なくともこの事件には4人が関与し、ベルギー当局は3人の氏名を確認した。3人は空港の爆破に、1人は地下鉄駅の爆破に関与した。空港の監視カメラは並んでスーツケースを搭載した荷物用カートを押している3人の容疑者を映し出した。左および中央の黒い上着を纏った二人はいずれも左手に大きな黒の手袋を着用していた為、当局は爆発装置を握っていた可能性があると判断した。ISISは彼らのグループにテロ攻撃の責任があると主張した。3人中2人は犯罪歴のあるベルギー国籍のエル.バックウイ兄弟でイブラヒム(29歳)及びハリド(27歳)である。この二人は昨年11月発生したパリ攻撃の主要犯人サラー.アデセラームと関わりがあった。第三の容疑者はナジーム.ラジァアウイ、四人目は身元不明である。ハリドは地下鉄駅での自爆テロで、彼の兄イブラヒムとラジァアウイは空港での自爆テロで死亡したが、身元未確認の男性は現在逃亡中であり、ベルギー当局はこの男性が設置した最も重厚な爆弾は爆発しなかったと報告した。

兄イブラヒムのアパートを捜索した当局は、イブラヒムのコンピューターから、テロ攻撃の遂行にプレッシャーを感じている事を示唆するメモを発見した。コンピューターは他の爆発物の材料と一緒にアパートの近辺に捨てられていた。ベルギー当局は昨年11月パリで発生した爆破事件の主要犯人を18日に逮捕したばかりである。当局はブリュッセルとパリを繋ぐISISの活動組織が存在すると報告した。ISISはパリおよびブリュッセルで発生した致命的なテロ事件に関与するグループをヨーロッパに派遣する為、テロ攻撃または自爆テロの場所、日程、最大の被害になる攻撃の方法などについて指令を受けた推定400から600人のテロリスト戦士を訓練している。シリア、イラク、西洋諸国でテロ攻撃を遂行するため、訓練された戦士は散在しているイスラム国支部と呼ばれるネットワークにリンクしている。しかし、一般の国民の中に潜む多国籍テロリストの正確な数は判明していない。11月のパリでの攻撃及び22日の爆破事件はブリュッセル拠点イスラム国支部のテロリストが関与した可能性がある。

この重要な報告に加えて、今回の事件の意外な報告はベルギー当局のテロ対策が手緩いことを示唆した。場合によっては、この事件を防ぐことは可能だったかもしれないとの憶測もある。トルコ大統領タイップ.エルドアンは23日、イブラヒムを6月にガズィアンテプ(トルコ南東部の都市)で拘束し、7月に強制送還したことを2015年7月14日アンカラのベルギー大使館に報告したが、彼は後に解放されたと語り「この人は外国の戦士であるとの私たちの警告をベルギーは無視しました」と述べた。エルドアンは、トルコはオランダ当局にも通知したと語った。イブラヒムは2015年6月に逮捕され、トルコ当局は彼をオランダに追放し、テロリズムとのリンクが発見されなかったとして、その後ベルギー当局に釈放された。しかし、イブラヒムは何時ベルギー当局に引き渡されたのか明確ではない。パリ自爆テロの首謀者アデセラームも昨年初めトルコからベルギーに送還されていた事が判明した。いずれにしても、トルコ当局は、ブリュッセルでの複数の爆破事件の犯人の一人であるイブラヒムを逮捕及び追放したことを通知したにも関わらず、ベルギーの情報部および法執行当局はイスラム過激派の攻撃を防ぐことに失敗したと伝えた。

ヨーロッパでは再び容疑者の追跡およびテロリストの捜索が実施されている為、緊張が高まっている。米国国務省は米国市民に対して、ヨーロッパに旅行する人達に警告を呼びかけている。ISISテロリスト.グループは近々、ヨーロッパ諸国のスポーツ.イベント、宗教イベント、フェスティバル、多数の人々が集まる観光地、レストランを含む公共場所、及びメトロ交通システムがターゲットになる可能性があると警告した。ニューヨーク、シカゴ、ワシントンD.Cなどの大都市は安全対策を強化した。ブリュッセルで発生した過激な自爆テロの死亡者は体が満足に繋がっている状態で死亡していない為、壊滅的な戦争を思わせると言われている。しかし、ベルギーの国民は恐怖に怯むことより結束を強調している。一方、米国大統領選の候補者の一人は、国民に恐怖を煽ることで他国の事件を政治に利用していると批判された。

ブリュッセルでのテロ攻撃で30人以上が死亡した事件後、最初に反応した候補者はテッド.クルーズである。彼は、イスラム教徒社会の人々が過激化する前に法務執行当局は彼等を監督するべきであると発言した。クルーズは、長年ポリティカル.コレクトネス(人種、性別、宗教、社会的地位などに基づく差別と偏見を防ぐための表現)と恐怖がミックスし、過激派のイスラム教徒によるテロリズムは顕著であることを西洋は否定してきたが、ヨーロッパの同盟国は、テロリスト及び孤立した過激なイスラム教徒の隣人に浸透されている移住者の中に敵がいることを気付始めたが、オバマ政権はそれを認めていないと指摘した。

オバマ大統領は23日ブエノス.アイレスを訪問し、アルゼンチン大統領マウリシオ.マクリーとの会談後の記者会見で、米国は結束しているブリュッセルの側に立つと述べ、テロリストは米国を破壊できない事に加えて、米国の人々を恐怖にすることも国を分裂させることも出来ないと述べた。また、ブリュッセルでのテロ攻撃に関与したISISの調査をするため、あらゆる必要な支援を提供すると述べ「ISISを打破することは最優先課題です」と語った。更に、イラクやシリアでのカーペット爆弾を含め非人道的で逆効果になるようなアプローチは取らないと述べ、それは米国の価値観に反するだけでなく、益々自爆テロを誘発し、テロリストの募集をエスカレートさせるような戦略は「賢くない」と語った。

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