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米国成人の10人に8人は歯周病の影響を受けていると言われている。著名な科学誌に掲載された複数の研究は歯肉炎や歯周炎などの歯周病に罹患している可能性がある人は心臓病、アルツハイマー、脳卒中、その他の深刻な病気のリスクがあることを発見した。数年前から専門家は歯周疾患が心臓病と関連性があることを理解している。また、多くの研究は歯周炎と認知機能低下に直接的な関連性があることも示唆している。また、別の研究は唾液中の特定の細菌は脳卒中を引き起こす原因になることを発見した。専門家は、歯周疾患とこれらの深刻な他の病気との関連性は、診断と治療方法が変わる可能性を示唆し、歯周病の徴候を提起している。

フロリダ大学の研究者は、歯周病の原因と同じ細菌は心臓病も促進することを発見した。研究者は米国微生物学会の年次総会で、これらの発見は心臓病の診断と治療方法を変えることが可能になる事を示唆する研究結果を2014年5月18日アメリカ科学振興協会(AAAS)に発表した。心臓病は北米での死の主要因であり、歯周病は米国人口の46%に影響を与え、歯茎下の歯上に増殖する細菌によって引き起こされる。歯周病は長い間、心臓病の危険因子と見なされていなかっが、フロリダ大学の研究者イリーナ. ベルスコは、アテローム性動脈硬化、心臓病の危険因子を増加させた実験でネズミの血流に導入した実験結果の証拠を報告していると述べている。また「私たちの願いは米国心臓協会が、口腔疾患と心臓病増加に因果関係があることを認めることです。それは医師が心臓病患者を診断及び治療する方法を変えます」と述べた。研究者は歯周病の原因となる4タイプの特定細菌をネズミに感染させた実験で、その感染の拡大を追跡した。ネズミの歯肉、心臓、大動脈に細菌が検出された後 、研究者は心臓病に関連したコレステロールおよび炎症を含むリスク要因の増加を認めた。

口腔衛生の管理能力が低下する高齢者の歯周炎は一般的であるが、歯周炎の進行はアルツハイマー 病にも関連するリスクがある。2016年3月10日医学誌プロス.ワンに公表された最近の研究は、高度な歯肉疾患である歯周炎の問題がある場合、認知能力が急速に低下することと関連性があることを示唆している。約180日間の観察研究に 60の地域社会で軽度から中程度のアルツハイマー病を患う参加者は認知評価され、血液サンプルは全身性炎症マーカーのために採取された。歯の健康は認知結果を知らない歯科衛生士によって評価され、全ての評価は6ヶ月繰り返し行なわれた。その結果、歯周炎が増加した認知症の重症度と認知能力による急速な低下は直接関連していることを発見した。歯周炎を経験している人は、していない人に比較して認知機能低下は6倍速いことが判明。歯周病菌の抗体は密接に炎症に関連しており、これも認知症の進行を加速することに関連性があると報告された。

2016年2月5日に出版されたネイチャー誌によると、口腔感染症は疫学的に脳卒中に関連している。研究者は脳内出血を経験した人は唾液中にCNM陽性ストレプトコッカス.ミュータンスと呼ばれる特定のタイプの細菌を持っている可能性があること発見した。歯周病および虫歯のような口腔の乏しい健康を引き起こすことに加えて、この細菌は年齢によって弱くなった血管に特異的に結合することが可能であり、傷ついた血液脳関門に漏れ、出血を引き起こすことで脳卒中のリスクと関連性があると述べている。この研究は100人の急性脳卒中の被験者を対象に病院での観察によりCNM陽性ストレプトコッカス.ミュータンスの役割を調査した結果に基づいている。

歯周病はアメリカ成人の80%に影響を与え、多くの場合、未診断で症状は進行すると歯科専門家は警告している。歯周病になっている可能性が高い徴候には ⑴ 歯茎が赤く腫れている。⑵  歯を磨いている時またはフロスを使っている時、歯茎から出血する。⑶ 歯茎は歯から引っぱられているような状態である。⑷  慢性的な口臭があり、口中で不快な味がある。⑸ 歯が緩んでいるかまたはお互いに離れている。これらの症状が悪化すると、歯周骨及び歯を喪失する要因になる。メイヨー.クリニックは35歳前に歯を失った個人はアルツハイマー病のリスクがあるかもしれないと述べている。また、心臓病や脳卒中の他にも糖尿病、早産、骨粗しょう症など他多数の病気も関連していると述べている。糖尿病は、感染に対する体の抵抗力を低下させる為、歯茎を危険に晒すと述べている。歯周病は糖尿病を患っている人々にもっと頻繁で厳しい状況がある。幾つかの研究は、歯周病を経験している人達は血糖値を制御することがもっと困難である。骨が弱くて脆くなる骨粗しょう症は歯周骨及び歯の喪失にリンクしている場合があると述べている。

一般的に、様々な病気から自身の健康を守る事と充分な歯科衛生の管理には密接な関係があることを強く意識しない傾向があるが、これらの報告は口腔健康と全体的な健康との関連性に何らかのヒントを与えている。特に、アルツハイマー患者は歯科衛生と健康に注意を払わない傾向があるため、全ての人々は加齢と共に注意が必要であることを示唆している。忙しいライフスタイルの現代人にとっても興味深い研究結果である。

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