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先週ニューヨークでの予備選後、大統領選のキャンペーン状況の雰囲気が変わってきた。反トランプ戦略を考慮していた共和党全国委員会の委員長は数日前、最終的指名獲得者が誰であっても支持するよう共和党に促した。5州で開催される26日の予備選でもっとも重要なペンシルベニア州では、再度ドナルド.トランプ及びヒラリー.クリントンの勝利が予測されている。クリントンは指名の確実性を予期し、副大統領の選定を考慮し始めた。驚く事に、今日コーク兄弟の一人チャールスは共和党指名のプロセスには関与しないことを明白にし、トランプおよびテッド.クルーズより、クリントンの方がもっと良い選択肢であると述べ、クリントンを支持する可能性があることを示唆した。

共和党全国委員会(RNC)内側の共和党は、これまで 7月に開催される全国大会でトランプを指名しない作戦を模索していた。一方「好戦的億万長者」と呼ばれているトランプは、代議員数の少ない別の候補者を指名することで彼を落とす手段を取る可能性があるRNCの指名プロセスを 「不正手段」であると頻繁に批判していた。 しかし、トランプがそのターゲットになる可能性は極端に減少した。RNCの委員長ラインス.プリーバスは22日、最終的に指名を受けた候補者と団結することを促した。つまり、トランプの指名が予測されている現状である為、反トランプ運動を停止し、大会前に彼が最も多く代議員数を獲得した場合、大会でもトランプを指名する可能性があることを示唆した。トランプが大会前に1,237又はそれに近い代議員数を獲得した場合、彼はコンテスト大会でも勝利する可能性が高くなることを意味する。

トランプに対する共和党有権者は完全な支持者、妥協的支持者、絶対的反対派の3つに分類されているが、トランプは常に彼の大勢の支持者(完全な支持者)が暴動を起こすと警告していたことに加えて、頻繁に「不正手段」と呼んでいたことに効力があったことを示唆した。NBCニュースの世論調査によると、62%の回答者は投票数が最も多かった候補者が指名されるべきであると答え、大会の代議員が適切だと考える候補者が指名されるべきだと答えた率の33%を遥かに超過した。また、選挙分析者ネイト.シルバーのファイブ.サーティ.エイトは26日に開催されるペンシルベニア州の予備選に関する世論調査に予測を加えた分析で、トランプの勝利は98%であると述べている。また、クリントンも同じく98%である。同じく24日に公表されたNBCニュースおよびWSJの合同世論調査によると、トランプは45%、クルーズは27%、ジョン.ケイシックは24%である。一方クリントンは55%、バーニー.サンダースは40%である。これまでの予備選の結果は事前の予測がほぼ正確であることを証明している為、クリントンおよびトランプの大勝利の可能性はかなり高い。

今後多数の人達がクリントンの支持を表明する機会が多くなるが、意外な事にコーク兄弟として有名なチャールスは、24日ABCニュースの独占インタビューで、クリントンの方がトランプやクルーズより次期大統領としては良好であると語った。今年はトランプを含む共和党には「びた一文」も寄付していないと述べ、トランプの「他人に対する個人攻撃」は国に送っているメッセージであり、手本になるべき候補者が「酷い手本になっている……彼等を支持できるか分かりません」と語った。また、コーク兄弟は共和党指名のプロセスには関与しないことを明白にし、トランプやクルーズが彼らのキャンペーンの街頭演説で語った論争的な政策を放棄しない限り支持はしない意志を表明した。クルーズの中東のISIS戦略である「カーペット爆弾」はその一例であると指摘し「それは誇張であるべき」であり、候補者がそれを信じようと信じまいと、アメリカの人々へのアピールだと思うと述べ、「これは恐ろしいです」と語った。また、イスラム教徒に対する一時的な入国禁止を提案したトランプの表現も「対極的」であると述べた。インタビューの最後で、コークは「別のクリントン大統領」が選出される可能性があることが「GOPの悪夢」であったとしても、この時点でクリントンの方が「残りの共和党候補者よりもっと良い代替であるかもしれない」と伝え、トランプやクルーズを支持する意志はないが、クリントンを支持する可能性があることを示唆した。

主流派の共和党を支持することで知られているコーク兄弟がクリントンを支持する可能性を示唆したことは驚きの展開である。しかし、クリントンは大企業にも支持されるほど中道的であるため、コークが極端な政策をアピールするトランプおよびクルーズを支持しないことを明白にしても不思議ではない。しかし、汚染の代表者として長年レッテルを貼られているコークに支持された場合、クリントンのイメージにマイナス要素を加える可能性もある。ワシントン.ポスト、ニューヨーク.タイムス、その他多数の主要メディアはチャールスがクリントンを支持する可能性があると述べたと報告している為、クリントンは気候変動など重要な問題を否定するコーク兄弟に支持されることには「興味がない」として拒否するメッセージをツイートした。このような点がクリントンの強さであるが、指名を確信している彼女は副大統領の選択を考慮し始めたようである。クリントンのアドバイザーやキャンペーンは彼等のリストに約20人の潜在的適任者を選択していると言われている。その中には、非常にインテリで知られるマサチューセッツ州の米国上院議員エリザベス.ウォーレンなど女性が含まれている可能がある。

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