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26日開催された北東地域5州の予備選で、ヒラリー.クリントンはロード. アイランドを除く4州で大勝利し、ドナルド.トランプは全州で圧勝した。ペンシルベニアを除き、他4州はほぼ完全な民主党州である為、クリントンの勝利は予測された通りである。リベラル傾向の強い州では、共和党有権者もテッド.クルーズのような強固な保守派を支持しない傾向があるため、保守派の都市が多いペンシルベニア州を除きジョン.ケイシックは4州でクルーズをリードした。今回の予備選でもバーニー.サンダースおよびクルーズは敗北したが、両氏は最後まで辞退しない構えである。代議員獲得数に基づき、クリントンおよびトランプの指名はほぼ確実になったようである。驚く事に、トランプに大きく差をつけられたクルーズは27日、突然彼の副大統領を指名するという異例の発表を行なった。

州名 票数(約) 票率 代議員数+S.D
ペンシルベニア クリントン 910,000 56% 1,650 + 519
サンダース 713,000 44% 1,348 + 39
トランプ 880,000 57% 953
クルーズ 335,000 22% 546
ケイシック 301,000 19% 153
コネチカット クリントン 167,000 52%
サンダース 152,000 46%
トランプ 122,000 58%
ケイシック 60,500 28%
クルーズ 24,800 12%
デラウェア クリントン 56,000 60%
サンダース 36,700 39%
トランプ 42,500 61%
ケイシック 14,200 20%
クルーズ 11,100 16%
メーリランド クリントン 532,000 63%
サンダース 281,000 33%
トランプ 247,800 54%
ケイシック 100,300 23%
クルーズ 82,000 19%
ロード. アイランド サンダース 66,700 55%
クリントン 52,500 43%
トランプ 39,000 64%
ケイシック 14,900 24%
クルーズ    6,400 10%

* 代議員数+S.D(27日最新の合計獲得数、S.D=スーパー代議員数

トランプの勝利は26日東部時間午後8時半頃CNNが最初に報告した。デラウェア州は共和党の勝利者が全ての共和党の代議員数を獲得するシステムになっている為、トランプは少なくともこの1州だけで16の代議員数を追加し、メリーランド及びペンシルベニア州でも同じく勝利者がほぼ全てを獲得するシステムであった為、トランプの更新獲得数は、400以上クルーズを引き離している。しかし、クルーズは今日インディアナポリスの集会で、大統領候補者の一人であったカーリー.フィオリーナを彼の副大統領に指名した。通常、最終的に指名を受けた候補者が発表することが常識及び習慣であるため、どのような意図があるのか疑問視されている。

これまでほぼ全ての州で勝利しているトランプは7月の共和党全国大会前に必須数の1,237を蓄積する可能性が高い。クルーズとケイシックはトランプを阻止する為、同盟を結んだが手遅れであり、反トランプ派が彼の指名を阻止する動きは益々非現実的な状況である。ニューヨークのトランプ.タワーで、ニュージャージー州知事のクリス.クリスティを含む支持者および家族に囲まれて勝利宣言したトランプは自分を「推定指名者」であると述べた。また、クルーズおよびケイシックには「勝利の道はない」為、競争から辞退することを促し「我々は共和党を癒し、共に団結するべきです。私は党の統一者です」と語った。

既にサンダースを大幅にリードしているクリントンも4州を制覇し、代議員獲得(必須数:2,383)は圧倒的にサンダースを引き離している。サンダースが指名を受ける見通しは極端に減少したため、クリントンの今後の努力は独立派または無党派の有権者が11月の総選挙で、彼等の票を民主党に統一することである。ヒラリーは昨夜、フィラデルフィアでの勝利スピーチで視聴者が「民主党、独立派または思慮深い共和党であれば、彼らのアプローチは機会向上および不平等を減少させるアメリカを構築するためではないことを理解しているはずである」と述べ、独立派及び穏健派の共和党有権者を意識するスピーチを披露した。

一方、サンダースは「誰が大統領になってほしいのか、どのような民主党の議題を望んでいるのか米国民は決定する権利がある」と述べ、最後の投票が終るまでこの競争を続ける意志があることを表明した。インディアナ州ウェスト.ラファイエットでMSNBCのインタビューを受けたサンダースは「クリントンが指名を受けても彼女を批判し続けるつもりですか」と聞かれ、クリントンはイラク戦争を支持した事がある過去の記録を含め、政策の違いを強調しているが、彼女を傷つけるつもりはないと述べ、彼自身の政策はトランプの政策より彼女に近いと答えた。

今後の予備選は2つの米国領土および12州が残っているだけである。5月にはインディアナ、ネブラスカ、バージニア、ケンタッキー、オレゴン、ワシントンの6州、および 6月7日には最後の州の予備選となるカリフォルニア、モンタナ、ニュージャージー、ニューメキシコ、ノース.ダコタ、サウス.ダコタの6州で投票が行なわれる。ネブラスカおよびワシントンの2州は共和党のみ、ケンタッキー州は民主党のみである。カリフォルニアは共和党が172、民主党が546の代議員数を保持している為、最後の最も重要な予備選になる。代議員獲得の競争は終盤戦を迎えている現在、今後の予備選州が保持している合計代議員数は共和党約530、民主党は約1,100である。クリントンおよびトランプはいずれも全国大会前に充分な代議員数を獲得する可能性がある。

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