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3日、比較的保守派のインディアナ州で予備選が行なわれた。ドナルド.トランプはこの州でも彼が大勝利し、テッド .クルーズが競争から辞退することを期待している。幾つかの要因に基づき、この州での予備選は非常に重要であるため、熾烈な勢いで指名獲得を争っているトランプおよびクルーズ両氏は、双方の攻撃がエスカレートしている。トランプはクルーズの父がジョンF.ケネディ(J.F.K)を暗殺したオズワルドが射殺される直前まで彼と一緒にいたと昨日語った。この発言は双方の口論の要因になっているが、50年前のJ.F.K暗殺のミステリーな一部が再度提起された結果になった。

同州は保守派の有権者が多く、予備選の競争は共和党の場合、勝利者がほとんどの代議員数を獲得するシステムになっているため、トランプとクルーズの対抗は醜い状況であった。同州の共和党知事ボビィ.ジンダルはクルーズを支持しているため、クルーズには緊張感があった。クルーズがこの州でも敗北した場合、最後の最も重要なリベラル州であるカリフォルニアでは勝利する見込みはほとんど無いと言われていた。更に、インディアナ州の有権者は今年の大統領選にも熱意を示している為、記録破りの高い投票参加が予測されていた。バラク.オバマとヒラリー.クリントンが対戦した2008年に比較して投票参加率は約2倍増加し400万人以上の有権者が投票すると予測されていた。2012年の総選挙では全国投票率58%に比較し、この州は72%であった。今年は手書きの投票からオンラインでの電子投票も採用されている為、投票場に足を運ぶ人達の流れは低下する可能性があった。しかし、同州では多数の投票場所を閉鎖し投票場が減少した為、地域によって有権者は長い列での待ち時間も増加すると予測されていた。

そのような重要な保守派州でクルーズが勝利した場合、トランプの勢いを止める最後のチャンスであるとの見解も提起されていた。クルーズの敗北を強く希望しているトランプは「もし、私がインディアナで勝利すればもう終わりです」と宣言し、クルーズには指名のチャンスはないと暗示する決定的なコメントを表明した。長い予備選の戦いに飽き飽きし、クリントンと一対一の対決となる総選挙スタイルの競争に入ることに焦っている様子である。ライバルを攻撃することで弱体化する手段を利用することはほぼ全ての候補者に共通しているが、トランプは昨日同州カーメルにあるパフォーミング.アート.センターでのキャンペーンで、クルーズの父はJ.F.Kを暗殺したオズワルドと何らかの関わりがあったと報告されているが、誰もその事を語らないと述べ、彼はオズワルドが死亡する寸前まで一緒にいたが「何をしていたのか」と集会の参加者の前で意味のない発言をした。

3日の投票日は両氏の間でトランプの「クルーズの父」発言を巡る双方の個人攻撃が展開され、クルーズは緊迫した表情でトランプに悩まされていることを表明した。サンダースの表現を引用し「病的嘘つき」であると攻撃し「トランプは真実を語ることが出来ない一連の遊び人であり、全く邪悪である」と批判した。クルーズは「トランプは有権者に全ての政策で嘘を公約しているため、支持者は裏切られる結果になる」と語った。CNNのホストであるジェイク.タッパーは今日「奇妙」な話を繰り返し述べているトランプを批判し、「完全に確証されていません」と述べた。また、 メディアが語っていない理由は事実であるという証拠がないからであると説明した。「テッド.クルーズの父ラファエルがリー.ハーヴェイ.オズワルドに会ったことがあるか又はケネディ暗殺に何らかの役割を果たした事を意味する提案は率直に言ってとんでもない話であり、恥ずかしい事です。我々メディアは証拠がないことについて語りません」とトランプに対抗した。

50年以上ミステリーになっている史実は、写真で確認されたオズワルドの右隣に立っている男性が誰であるか判明していないことである。トランプの発言は、その未解決の部分を再度明るみに引き出す結果になっている。クルーズの父ラファエルはキュバーからカナダに移民した男性である。オズワルドの妻はソ連生まれの女性であり、オズワルドはキュバーおよびソ連の両国を訪問したことがある。上記写真は1963年8月、共産党組織が発行したカストロ支持プロパガンダのパンフレットを配布しているオズワルドを描写している。トランプは、オズワルドの右側に立っている人物がクルーズの父であると主張しているようであるが、タッパーが指摘した通り、この人物が誰であるのか50年以上が経過した今日も判明していない。従って、トランプの発言は無責任な側面もあるが、何故彼がこの人物をクルーズの父であると思ったのか、現時点では不明である。

いずれにしても同州の有権者は、大統領選に執念を燃やすクルーズの運命の鍵を握っているが、Real Clear Politicsによると、4 月 26 日から 28日までNBC/WSJ/Marist の3機関が実施した合同世論調査は、同州での支持率はトランプ49%、クルーズは34%、ケイシックは13%であった。インディアナ州の予備選の投票場は東部時間7時に閉鎖され、ヒラリー.クリントンおよびバーニー.サンダースは約1%の開票報告があった最初から接戦であった事を示唆した。しかし、西部時間午後10時に98%報告された時点でサンダースが勝利し、トランプは予測どおり大勝利した。以下はその 結果である。

  投票数(約) 投票率
クリントン 302,700 47.5%
サンダース 334,300 52.5%
トランプ 589,400 53.3%
クルーズ 405,500 36.6%
ケイシック 83,800 7.6%
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