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ドナルド.トランプを支持することに関して、共和党内部からの強烈な抵抗は続いている。トランプの顕著な問題は重要な経済政策でも頻繁に立場が変わったことを示唆する表現の違いが目立つことである。特に金持ちに対する税金および最低賃金については、昨日の2つの番組および今朝のCNNでのインタビューで語っていることに一貫性がないため、非常に混沌たる状況であるが、結局本人は明確な方針がない印象を与えている。

税制度、特に富裕層に対する税金に関するトランプの発言は呆れるほど曖昧である。話している内容が数時間以内に極端又は微妙に変わるため、特にニュース報道関係者を混乱させているようである。8日トランプはABCの番組This Week のホストであるジョージ.ステファノプロスとのインタビューで金持ちの税金は「少し上昇します」と述べた。彼の選挙キャンペーンは金持ちに大きく減税し、貧困および中産階級には顕著な救済減税計画を公表している。しかし、ABCの対面インタビューで「私は税金をもっと支払うことは構いません」と述べ、「私の計画では下がりますが、交渉の時点で上がるでしょう」と語った。「最初の税制計画を発表した政策とは違っていますね」と指摘され、「変わっていますよ、ジョージ。それは交渉です。交渉時には違う計画になるでしょう」と答えた。「金持ちに対する最終的な結論はどうなりますか」と聞かれ、トランプは金持ちの税金は「 多少上がります」と述べた。

ところが、9日CNNの番組New Day のホスト、クリス.クオモとのインタビューで「記者に誤って報道されています」と語った。トランプは「全ての人、特に中産階級は減税を受けます。私は金持ちに上げなくてはならないと言いました。もし私が金持ちの税金を上げるのであれば、彼等は現在支払っている税金より少ない税金を支払うことになるでしょう。私は現時点の税金から更に上げると言っているのではありません」と語り、金持ちに「減税するでしょう」と昨日ステファノプロスに言った内容を補足的に訂正した。

最低賃金についてもトランプの表現の違いは混乱を招く要因になる。昨年8月、連邦政府の$7.25を維持することを主張していたが、昨日ABCのジョージ.ステファノプロスとのインタビューで最低賃金の「立場は変わりましたか」と聞かれ、トランプは「確かにそれは変わりました。我々が変えることは許されています。柔軟性が必要です」と答えた。しかし、同じ日のNBCの番組Meet the Pressのホスト、チャック.トッドとのインタビューで「私は幾つこの範囲で増加があることを見たいです。私は人々が$7.25の時給でどのように生活するのか分かりません」と語った。しかし、最低賃金は州が設定するべきであると述べ、「連邦政府が設定するべきか」との質問に「ノー、むしろ州がそのようにしてほしいです。州に決定させましょう」と語り、必ずしも連邦政府の引き上げを支持していることを意味しないニュアンスを表明した。

8日から9日にかけて、トランプが語った具体性に欠ける経済政策の一部は非常に混沌たるものである。これは彼自身が税金や賃金に関して、決定的政策がないことを示唆している。このような事情も含めて、トランプは米国の指揮官になる資質に欠けるため、共和党にとってトランプの指名は論争的であり、共和党内では彼と団結するべきであるかどうか意見が分裂したままである。上院ベテランの共和党議員ジョン.マケインは8日CNN の番組State of the Unionのインタビューで「我々共和党の指名者を選択する人々に耳を傾けるべきです。彼等を無視することは愚かです」と語り、トランプを支持する以外に方法はないことを示唆するコメントを提供した。5日トランプを支持する準備ができていないと公表したライアンは9日「もし、トランプが大会での議長を辞退することを要求するなら、そのようにする」とツイッターに投稿した。ライアンは7月に開催される共和党全国大会で議長を努める予定であるが、トランプが彼に辞退を要請するなら従うとして、党の為に平和的態度を表明している。また、第三党からの候補者を指名するようなことがあった場合、共和党には「壊滅的になる」と懸念しているようである。必ずしも共和党が団結する必要はないと主張しているトランプは、昨日 Meet the Pressでトッドに大会の議長辞退決定を早急にする必要はないと語った。

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