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トドナルド.トランプは共和党の原理を根本的に覆す可能性性がある危険な存在として、多くの共和党は彼に対する支持をためらっている。歴史学者はこの現状と似たような政治史があることを指摘している。1964年大統領選で、民主党の現役大統領リンドン.ジョンソンと対抗していた バリー.ゴールドウォーターはトランプとイメージが重なる幾つかの共通点がある。しかし、歴史はある側面でトランプは稀に見る型破りの共和党大統領候補者であることを示唆している。

1953年から1965年までアリゾナ州の米国上院議員を務め、1963年11月ジョンF.ケネディが暗殺された直後から次期大統領になる野望を抱いていたゴールドウォーターは1964年1月アリゾナの自宅で立候補を宣言した。ゴールドウォーターはベトナム戦争で核兵器の利用、勝利の為には手段を選ばない、戦闘好きなどのレッテルを貼られるほどの極右派として知られていた。当時、ゴールドウォーターは大統領にふさわしいかどうかを12,000人の心理学者にアンケートしたと主張する記事が1964年に出版された。彼は懐疑的な保守派の政治家であり、軍縮交渉に反対し、ソビエトとの戦争に米国を導く危険性が懸念されるほど極度の反共産主義者として世間に騒がれた人物である。

1964年の選挙で、ゴールドウォーターは予備選を通過し、ニューヨーク州知事ネルソン.ロックフェラーを含む他複数の穏健派のライバルを破り指名を獲得した。彼は全ての中道派的政策を拒否し、K.K.Kとの関連性があったため極右派と見られていた。共和党の主なリーダーはゴールドウォーターを支持することを拒否し、多数の共和党は現職のジョンソンを支持した。ジョンソンはゴールドウォーターが極右派であると攻撃し、5州を除くほぼ全ての州で敗北したゴールドウォーターに対して圧倒的な勝利を果たした。

プリンストン大学の歴史&広報学者であるジュリアン.ゼリザー教授は3月5日MSNBCニュースでのインタビューで、トランプのスタイルやアプローチはゴールドウォーターに似ており、極端な政策を提案し、間違った候補者が指名された事で共和党が苦しんでいる点などは共通していると語った。また、トランプは共和党が望まない政策を掲げているため、彼が共和党大統領として勝利した場合、厳しい結果に直面することを恐れている。ゴールドウォーターはこの点も非常に類似した前例であると指摘した。更に、一般の米国民は距離を置く白人至上主義グループのK.K.Kに支持を受けたゴールドウォーターについて、リチャード.ニクソンは彼が米国初の白人党のリーダーになる危険性があることを警告した。現在2つのK.K.Kグループに支持されているトランプの支持者はニヒリズム(虚無主義)傾向があると言われている。トランプは高度に発達した通信手段を利用し、政敵を攻撃するメッセージを送っているが、ゴールドウォーターも極端な表現で政敵を攻撃した点で類似している。

1964年には公民権運動に反し、強い保守派運動も台頭したため、共和党はもっと右側寄りであった。公民権運動に強く反対していたゴールドウォーターの台頭は象徴的な存在だったかもしれない。現在の共和党も1964年と同様、更なる右寄りになっているが、党内は極分化しているため、特に大多数の共和党はトランプに対処することが困難になっている。しかし、多大な相違は、ゴールドウォーターが極右的イデオロギーの純粋主義者であった事に対して、トランプは強力な共和党の原理とイデオロギーを保持していないことである。歴史はある一面でトランプが記録的な型破りの共和党大統領候補者であることを示唆しているなら、それは多数の側面で彼は左翼的な政策をアピールしている共和党の推定的指名獲得者である事である。現在、大半の保守派とは異なり、富裕層に極端な減税をしない、ユニバーサル.ヘルスケアを支持する、アウトソーシングを阻止するなど多数のリベラル政策をアピールすることで、自身の党を遠ざけているトランプは驚異的な異例のタイプの候補者である。大統領選挙で重要な鍵を握る独立派の有権者はヒラリー.クリントンとトランプとの間で二分する可能性もある為、大統領選はどちらが勝利するか予測が困難になる可能性もある。

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