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今年は全米の各地でヒスパニック系合法移民の市民権および投票登録申請が急増している。これはドナルド.トランプ台頭の反動である。不法移民に対する強制送還および国境での巨大な壁建設をアピールしているトランプの政策は、ヒスパニック系地域社会の人々の心に著しい影響を与えていることを示唆する報告がある。11月の総選挙は米国政治史上、記録的に高い少数派の投票参加が予期されている。 ヒスパニックの市民権及び投票登録申請の急増は何を意味している?

合法的に長く滞在し、過去に市民権を申請したことのない人々が市民権および投票登録を申請し始める率は今年急増している。11日のワシントン.ポスト によると、特にヒスパニックの間で、不法移民の強制送還をアピールしているトランプの大統領選出を防ぐ為、前例にない驚異的な努力は全米の各地で深く進行中である。カリフォルニア州では過去三ヶ月でヒスパニック系の投票登録は2012年の同じ時期に比較して今年最初の3ヶ月で2倍増加した。テキサス州ヒューストンでは帰化申請は毎月2,200件で、以前の1,200に比較して約2倍増加した。帰化した人々の80%以上は投票登録を申請し、以前の記録60%から増加した。2016年最初の三ヶ月間の連邦データーはまだ公表されていないが、最新の統計によると、2015年の最後の三ヶ月間で市民権の申請は185,000に達し、前年から14% 、2012年の同時期に比較し8%上昇した。

このような展開について人々は「私はドナルド.トランプに反対する為、または我々の地域社会の攻撃に対して投票をする為、米国市民になります」と述べているという。シカゴ地区では今年春500以上の市民権の申請があったと報告されている。6州でヒスパニックの投票登録を援助しているグループは、幾つかの州で3月及び4月に12,781人の市民権の申請を援助したと報告した。民主党及びヒスパニック系の連帯グループは、今年数百万の人々の市民権および投票登録申請を援助している。それらのグループは3月と4月にこの運動を促進するため300以上のイベントを開催した。ネバダ州ラスベガスでは先月500人以上が市民権申請活動に参加した。アイオワ州では今年のコーカス投票で2008年よりヒスパニック系が5倍増加した。ジョージア及びノース.キャロライナ州ではヒスパニックの投票登録は白人および黒人より超過した。

テキサス州サンアントニオ地区を代表する民主党の米国下院議員ワキン.カストロは、合法的住民はトランプが不法移民を強制送還すると公表した事を懸念しているため、それがこの運動の動機になっていると語った。今年は「米国史上最も人種的および民族的に多様性のある選挙」の投票参加が期待されている。ヒスパニック系の人口が増加している為、ほぼ1/3の合法的有権者は人種的に少数派である。また、3月9日に公表されたピュー.リサーチ.センターによるとフロリダは接戦になる州の一つであるが、同州ではヒスパニック系の投票登録が過去のどの年より急増しているため、ヒスパニックの有権者は2016年大統領選で重要な役割を果たすことが期待されている。2004年にはフロリダのヒスパニック系有権者は共和党として登録する率が高かったため、ジョージW.ブッシュは2004年の同州予備選で勝利したが、2008年には共和党より民主党の登録が増加し、2008年及び2012年にはバラク.オバマがヒスパニックの投票を獲得した。

2014年にフロリダに在住していたヒスパニックの人口は480万人である。今日フロリダの24%の住民はヒスパニックであり、2000年の17%から増加した。2016年にはヒスパニックの投票登録は共和党を超過し、2006年および2016年の期間に民主党として投票登録するヒスパニックは88%増加した。しかし、キューバからの移民は共和党に投票する傾向がある。特に、米国46%のキューバ系アメリカ人はマイアミに在住している。 2016年に共和党として260,000人が投票登録し、民主党として登録しているキューバ系アメリカ人は213,000人である。キューバ移民の多いマイアミは例外であるが、総体的に共和党の有権者には増減はないが、フロリダ州のヒスパニック系民主党の登録有権者の数は増加傾向であり、2006年及び2016年の間に民主党の登録有権者は62%増加した。米国で生まれたキューバ系アメリカ人の政治思想は変わり、益々民主党寄りになっているようである。

2016年の大統領選は民主党よりむしろ共和党が多数のチャレンジに直面する可能性がある。ほぼ指名が確定した型破りのトランプとの統合で揺れる党内の問題、議会両院は多数派を獲得しながら、公約を果たさなかった共和党に失望した有権者の地元議員に対する評価、人口動態的変化に伴いリベラル傾向の人口層が増え、米国社会は変化し時代は変わりつつあるにも関わらず、極右的保守政策を維持することを夢見ている幻想家達の挑戦、強制送還及びイスラム教徒の米国旅行禁止など危険な政策を掲げるトランプに対抗するため、市民権及び投票権の獲得に情熱を燃やしているヒスパニック合法在住者の挑戦など、これらは11月の総選挙結果に明白に顕れると予測する。トランプは既にイスラム教徒の米国旅行禁止を検討する委員会設置を提案している。今日、ポール.ライアンとトランプは双方が団結できるかを知るため、ドアの裏側で密かな面談を行った。またトランプは上院議員の代表者及びワシントンD.Cの法律関係者とも会うなど、既に指名された共和党大統領候補者のような動きを見せている。

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