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ヒラリー.クリントンに対する不人気の一因は、彼女が国務長官時代、職務関係の用件を個人メールのサーバーから利用していたことである。集中的または一時的にその行動に関して法的側面からヒラリーに対する疑問が向けられている為、これはキャンペーンの主な否定的要因である。一方、ドナルド.トランプは納税申告書を公開しない為、これを強制する法案制定の動きがある。又、数百人の作家クループは米国民に向けた抗議請願に署名し、トランプの大統領選出に反対する理由を公表した為、署名は急速に拡大している。トランプは引き続き反勢力の圧力に直面している。

25日国務省の独立したウォッチドッグは83ページの報告書を提出し、職務用件に個人メールを使用することをクリントンに認可していなかった為、彼女は政府の規則を破ったと報告した。個人メールを利用する事を要請または認可のプロセスを踏まえた証拠がないと指摘し、それは「安全保障のリスク」があるため国務省は認可していなかったはずであると述べた。国務長官時代、重要なメールはプリントし保存するか、または職務関連のメールは2013年2月に国務省を辞任する直前または直後に提示するべきであった為、クリントンの行動は適切ではなかったと指摘された。クリントンはそのような記録を2014年12月まで提供しなかった。更に、クリントンの側近は2010年にEーメールでの職務通信は適切に記録を保存しないことを警告されたが、その懸念は棄却され法的検閲に通過したことを示唆した。

オバマ大統領に任命され2013年からオバマ政権下で奉仕している監察官は、弁護士が法的に検閲した証拠は示されていなかったと述べた。この報告書はビル.クリントン政権下で1997年から2001年まで米国初の女性国務長官であったマデレーン.オルブライト、ブッシュ政権下でのコーエン.パウェル及びコンドリサ.ライス、クリントンの後継者であるジョン.ケリーなど、両党歴代の国務長官5人がEメールを利用する慣行があった為、国務省の監察当局はこの5人とのインタビューを実施し「長年、記録保存はむらがある」と結論づけた。クリントンに不正行為があったかどうかについてはまだFBIの調査中であり、その期限に制限はないものの、選挙時期であるため、FBIディレクターであるジェイムス.コミは「速やかに徹底した結論」を出すことにプレッシャーがあるようである。現在のところ、クリントンに「機密規定を侮辱する悪意があった証拠」はほとんど発見されていない。

大統領選のフロント.ランナーは彼等の信憑性を公的にアピールする為、40年間納税申告書を自発的に公表している。トランプはこの点でも例外であり疑惑が広がっている為、上院議会は大統領選の主要候補者に納税申告書を提出する義務を課す法案を紹介した。25日のニューヨーク.タイムスによると、提案者はオレゴン出身の民主党上院議員および上院財務委員会のメンバーであるロン.ワイデンある。紹介された法案は大統領税の透明性法と呼ばれ、最近の3つの納税申告書を提出することを求めている。この法案は、大統領候補者が納税申告書の公開を拒否し続けた場合、連邦選挙委員会は財務省から納税書を取得し公開することが認可される。また、この法案の投票のチャンスを高めるため、恒例の軍事政策法案に対する修正案として提出されることになる。

納税申告書の提出を義務化した法律はない為、明らかにその利点は利用されやすい現状である。民主党の大統領候補者クリントンおよびバーニー.サンダースは既に提示した。ワイデンは「 ウォーターゲート事件の日以来、アメリカの人々は候補者が自由世界のリーダーになるため、彼らの財政および個人所得税申告を隠さないことを期待しています」と声明で述べている。また「納税申告書はアメリカ国民からの重要な質問に正直な答えを提供します。貴方は税金を払っていますか?貴方は慈善団体に寄付をしていますか?中産階級の家族を犠牲にし、税金の抜け穴を悪用していますか?貴方はお金を海外に保持していますか?など、人々は知る権利があります」と述べた。しかし、上院議会の多数派リーダーはトランプを支持しているミッチ.マコーネルである為、投票の確実性については現在不明である。

この圧力に加えて、トランプは新たな反トランプ.グループに直面している。スティーヴン.キングを含む450人以上の作家はトランプに反対していることを明白にする米国人に向けた公開文書に署名した。この声明書にはトランプが大統領に選出されることを強く反対する8つの理由が明記されている。それらは ⑴ 作家は言語が権力下で悪用されることを認識している、⑵ 意見の相違を歓迎し、論議を通して合意を得ることが真の民主主義である事を信じている 、⑶ 背景の異なる人々に敵対する事ではなく、共通点に立つことが米国の歴史である、⑷ 独裁の歴史には、操作、分裂、民衆扇動、嘘がある、⑸ 正義の探求は真実の尊重を前提にしている、⑹ 知識、経験、柔軟性、および歴史的認識はリーダーに不可欠であると考えている、⑺ 富があり、有名人であることが軍事をリードし、同盟を維持し、または人々を代表する米国のために話す資格があるわけではない。⑻ 支持者に攻撃性を奨励し、反対者を怒鳴り及び脅かし、女性及び少数派を中傷し、社会で最も暴力的要素を意図的にアピールする候補者の台頭がある。これらの理由に基づき「我々署名者は良心の問題として、米国大統領に立候補している ドナルド.J.トランプに反対することを明白にします」と宣言した。

トランプが米国大統領の責務にふさわしい人物ではない事をアピールしているこの署名は24日に公表されたが、署名運動は数時間以内に2倍以上に拡大していることが報告されている。これが拡大すればするほど第三党から候補者が立つ可能性があるかも知れない。しかし、この署名者が数十万の規模まで拡大したとしても、トランプ支持者の勢力は複数の反トランプ.グループより遥かに強力であるため、7月の共和党全国委員会でトランプを指名から除外するような驚異的な展開にはならないかもしれない。一方、クリントンのEーメール問題の調査は既に長く続いているにも関わらず、大統領指名が確定する重要な民主党全国大会前に彼女は国務省の規定に違反したと公表されたため、タイミングが悪い。両党のフロント.ランナーはいずれも歴史的に稀な不人気の大統領候補者であることに加えて、今年の大統領選は異常であることを示唆する現象が頻繁に起きている。

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