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オバマ大統領は27日、広島平和記念公園を訪問し、原爆の犠牲者を記念する碑に花輪を捧げ、核兵器廃絶を含む演説を行ない、生存者に接する機会があった。これは全て日本人、特に広島の人々が望んでいたことであった。71年後初の米国大統領の訪問は、エモーショナルな側面もあったが、主要メディアは原爆の歴史的観点から論争的な安倍首相の軍事政策を含む幾つかの点で批判的に論説した。また、オバマ氏の広島訪問に対する幾つかの反響もあったようである。

オバマ氏は安倍首相との合同スピーチの冒頭で「71年前、明るい雲のない朝、死が空から落ち世界が変わりました。閃光と火の壁は街を破壊し、人類は自身を破壊する手段を保持することを実証しました」と述べた。また「 広島と長崎で残忍な終わりに達した世界大戦は、裕福で最も強力な国家間で戦いました。それでも戦争は最も単純な部族間の対立を引き起こした支配または征服のため、同じ基盤にある本能から発生しました」と語った。更に「科学は海を越えての通信、雲の上を飛行し、病気を治癒し、宇宙を理解することを可能にしています。しかし、それらの同じ発見はこれまで以上に効率的な殺人マシンに変わります。現代の戦争はこの真理を教えています。広島はこの真理を教えています。人間の制度に同等の進展がない技術の進歩は私たちを破滅させます。原子の分裂につながった科学革命は同様に道徳的革命を必要とします」と述べた。更に、単なる言葉は、無惨な戦争で無実の人々が殺されたその苦しみに声を与えることはできないが、歴史を目視するため責任を共有する必要があり、そのような苦しみを抑制するために何をすべきかを問う必要があるとし「1945年8月6日午前中の記憶は絶対に衰えてはならない」と語った。

オバマ氏は核兵器の廃絶について、米国も核備蓄を保持しているが「 それらのない世界を追求」する必要があると述べた。また「私たちは新しい国に広がることを停止し、狂信者の手から致命的な核の材料を確保することができます」と力説し、持続的な努力は大惨事の可能性を後退させ、備蓄による核拡散の停止を可能にすると語った。オバマ氏は 、人々が広島に来る理由は子供の笑顔、台所のテーブル上から夫婦間の優しい触れ合い、親の慰めの抱擁など71年前、死亡した人々にも同じような貴重な瞬間があったことを知っているからであり、一般の人はもう戦争は望んでいないと語った。スピーチの最後に、人々は科学の進歩は生活の向上に集中し、それを排除しないことを望んでいるとし「 国民が選択した時、指導者が行なった選択がこの単純な知恵を反映する時、広島の教訓は終ります」と述べた。

27日ニューヨーク.タイムスはオバマ大統領のスピーチの幾つかを論説する衝撃的な記事で、「帝国日本によって残忍な仕打ちを受けたアジア諸国の人々は、広島での大統領の謝罪は不適切であることを警告していた。オバマ氏は、謝罪しなかっただけではなく、日本は高度な文化であるにもかかわらず、『最も単純な部族間の対立を引き起こした支配または征服のための同じ基盤にある本能から発生した』戦争に責任があったことを明らかにした」と述べた。また、米国が核材料を備蓄している一国であることを語ったことに対して、 冷戦後の他の政権より、オバマ政権は核兵器備蓄をあまり減少させていない事を新しいペンタゴンの国勢調査は示していると指摘した。しかし、この批評はその数値を比較した情報を具体的に提供していない為、インパクトが弱い。

アメリカの退役軍人グループはオバマ氏の訪問については沈黙状態であり、批判することも支持することもなかった。米国で最も古い退役軍人組織である外国戦争退役軍人の広報担当ジョー.デイビスは「紛争のない世界は我々全員が共有すべきビジョンです」と簡単な声明を公表した。また、オバマ氏の広島訪問は一部、二国間関係を向上する為の安倍氏の努力に応えるためであり、日米間の緊密な軍事関係を築くためであると説明。しかし「長い間、帝国の支配下で苦しんだ中国人、韓国人及び他の人々は、日本人が彼等自身による原爆の責任を認識していないことに悩まされている。しかも、オバマ氏のホストである安倍氏に向けられたこれらの傷ついた感情は化膿する可能性がある。安倍氏は日本の戦時中の犯罪に控えめな歴史版を促進し、彼は第二次世界大戦以来定着していた平和主義制約を脱皮することで外国の紛争で戦う為、限定した権限を軍隊に与える方向に動いている」と指摘している。オバマ氏の広島訪問に関して、中国政府は27日「中国の大地、特に南京市で日本人が犯した戦争の残虐行為は広島の原爆投下よりもっと注目に値する」と批判した。アフリカ諸国を旅行中である韓国の大統領朴前代表はオバマ氏の訪問についてコメントしていない。

オバマ氏の訪問中、抗議者の中には「謝罪しろ」とのサインを掲げて参加した人達もいた事が報告された。警察は、米国の大統領および安倍首相を保護しなくてはならない立場から、主に抗議者を取り囲んでいた場面もあったようである。大統領のスピーチは、日本が世界で唯一の被爆国であり、広島および長崎は日本の平和の原点であるべきことを強調している。日本のメディアによる世論調査はオバマ氏に「生存者への謝罪」を望んだ日本人は僅か14%であった事を伝えた。その事実から判断すると、原爆投下は日本に責任があることを多くの日本人が認識していないと述べている NYTの批評は必ずしも正しいとは言えない。

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