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二日前に連邦判事が書類公開を許可したトランプ大学の判例は最新のスキャンダルであるが、ドナルド.トランプの人生はほぼ裁判で明け暮れていることを示唆する驚異的な事実が暴露されている。同大学の元職員は、大学の運営が特に被害者になりやすい人をターゲットにした詐欺であったことを証言した。トランプは過去数十年間で少なくとも数千件の裁判に対処し、昨年6月大統領選の立候補を宣言した時から今日まで多数の新たな裁判判例が追加されている。訴訟の数及びトランプの法廷のもつれの規模は推定指名大統領候補者にしては異常で前代未聞であり、トランプが自負する彼の交渉能力とは、実は裁判経験に基づいている。ミット.ロムニーを含む多数の人々はトランプが詐欺師であると警告したが、それは誇張ではなかった事を示唆している。

2日公表されたUSAToday の独占的な分析によると、共和党の大統領候補者であるトランプおよび彼の企業は過去30年間で少なくとも連邦および州裁判所による3,500の訴訟に関与している。その裁判の範囲は「カジノの常連客との小競り合いから数百万ドルの不動産訴訟、個人の名誉毀損の訴訟」に至る。ほぼ1年前彼が大統領選の立候補を公表して以来、少なくとも70の新たな訴訟が記録されている。トランプ及び彼の会社が告訴した判例および 彼等に対して訴訟が提起された判例数はそれぞれ均等である。また、7月にクリーブランドで開催される共和党全国大会で指名権を主張する時点でも、少なくとも50の民事訴訟は残ったままである。

5月31日にはトランプ大学の学生らが起訴した裁判所の文書が公開され、不正および誤解を招く慣行があったことが判明した。トランプの裁判による「法的措置は最高司令官として耐える億万長者の実業家にリーダーシップ.スタイルの手がかりを提供している」とし、トランプはキャンペーンを実施している為「多くの場合、交渉としての彼のスキルを売り込んでいる。 訴訟は彼の主な交渉手段の一つであることを示している。彼は投資を確保するため、トランプ.ブランドに依存しているプロジェクトの失敗から彼自身を遠ざけるため訴訟に発展している」と分析している。また、トランプは「彼の不動産税の請求で押し問答するため法的システムを利用している。彼の会社は100以上の税務紛争に関与し、ニューヨーク州財務省は少なくとも35回以上、トランプ不動産の未払い税金請求書の先取特権を得ている」と伝えている。

最近浮上しているトランプ大学経営の慣行に関するスキャンダルは、今後大統領選の競争が熾烈化するに従って、訴訟に関する情報がもっと拡大する可能性があることを示唆している。トランプ大学の複数の元従業員は販売テクニック、資格を備えていない講師の採用など、不正があったことを認めた。31日のニューヨーク.タイムスによると、元従業員は「嘘と策動」があったと証言した。広告で約束したような完全な不動産に関する教育はほとんど提供されておらず、トランプが設立した営利学校の元マネージャーは偽の講師を採用し、「虚偽の主張」をし、非常に「圧力的な販売戦術」に依存し、数万ドルを支払う意志のある「騙されやすい学生を搾取」する「悪徳ビジネス」であったことを描写した。トランプ大学のセールス.マネージャーのロナルド.シュナッケンバーグは彼の証言で「私は、トランプ大学は詐欺計画だったと信じている」と述べ、特に「高齢者や無学な人達からお金を奪うため彼等を餌にしていた」と記述した。

31日に裁判所の命令下で公開された文書は、トランプ大学に不満のあるカリフォルニア州多数の学生に告訴された最新の連邦訴訟を反映している。先週金曜日連邦判事は、一般の国民は知る権利がある為記録(文書)を公開すると規定した。文書公開を許可した連邦判事ゴンサロ.キュリァールは2012年10月、オバマ大統領に任命された南カリフォルニア州の地区連邦地方裁判所の米国地方裁判所判事である。インディアナ州で1953年に生まれたアメリカ人である。しかしトランプは、この裁判官は「たまたまトランプ嫌いのメキシコ人であり、邪魔者にされた」と無責任な批判を述べた。

トランプ大学に対する数千人による元学生が告訴した裁判は、集団代表訴訟(class-action suit)と呼ばれ、原告の苦情および裁判の目的と性質が同じである為、数千人を代表するそれぞれの訴訟は現在複数提起されている。ニューヨーク、カリフォルニア、フロリダに加えて、テキサス及びイリノイ州でも進行中であると言われている。31日に開封された文書の幾つかは、他の訴訟との関連性において、以前その一部は一般に公開されていたという。トランプ大学集団訴訟の裁判は11月の大統領選直後に開始されると言われているが、公開文書にはトランプ大学のプロモーションにトランプ自身が深く関与し、複数の元従業員による劇的な証言内容が含まれている為、この裁判はトランプ政界入りの運命を決定する可能性がある。これらの報告は、なぜトランプが納税申告書を提出しないのか、その理由にも関連性がありそうである。あまりにもスキャンダルの多過ぎる人物が共和党大統領候補者の推定指名獲得者である事は前代未聞である。

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