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保守およびリベラルの法律家は総体的にトランプが大統領に就任した場合、憲法の危機に直面する可能性があると懸念している。彼等は、トランプ大学の裁判に関与し裁判文書の公開を許可した連邦判事ゴンサロ.キュリァールをトランプが攻撃したことも含めて、憲法および法律に関して彼がこれまで発言した内容を分析し危機感を高めている。判事に対する攻撃をエスカレートしているトランプは彼の政敵および議会のリーダーにも批判されている。特にヒラリー.クリントンは日本に核兵器を奨励するトランプを攻撃し、他の角度からもトランプに強烈な批判を浴びせた為、その反響は多大である。

トランプは、憲法及び法律、三権分立、大統領としての権力、議会の権力をどこまで理解しているのかを疑問視させる発言を頻繁にする。法学者は、トランプはほとんどこれらの意味を理解していないと指摘している。例えば、トランプはサン.ディエゴの連邦地区裁判所の判事キュリァールを侮辱する発言をした為、トランプは法律家を軽んじている傾向があると批判されている。トランプは先日「キュリァール判事がやっていることは完全に恥です。しかし、我々は11月に戻って来ます。 もし私が大統領で、戻ってきて民事訴訟をやるとしたら粗暴ではないでしょう」と述べた。3日のニューヨーク.タイムスによると、保守寄りの法律ブログのライターで、引退した法学教授デビッド.ポストはトランプの発言は「一線を超えた」と述べ、「これは司法を尊重していない大領領で始まる権威主義です」と指摘した。また「あなたは司法制度を批判することができます。あなたは個々の判例を批判することができます。あなたは個々の判事の判断を批判することができます。しかし大統領は、法律は法律である事および法律を施行することを明確にしなければなりません。それが彼の憲法上の義務です。もし、それが彼の立場ではないことを合図している場合、非常に深刻な憲法問題です」と述べている。

また、他の法律家は三権分立および憲法の原理など広範なトランプの忠誠心に関しても懐疑的である。デビッド.ポストは3つの政府部門の中で「実用的な優位性」があるのは行政府であり「大統領は法執行に関して、全ての権力を保持している。これらの3つの部門のうち、実際にその手に銃を持っているのは行政府である」と語った。ジョージタウン大学の法学者で、オバマ大統領のアフォーダブル.ケア.アクトの批評家であるランディ.バーネットは「あなたは大統領の権限、議会の権限、連邦政府の権限、憲法上の制限に幾つかの考えがある大統領を好むと思います。私は彼(トランプ)がそのような制限の認識があるかどうか疑問です」と述べた。オバマ大統領は、特に不法移民の強制送還を停止する為、その行政の権限を駆使し、数回移民法の大統領令を行使しているが、共和党は大統領の権限を超過していると批判している。

複数の法学者は、トランプの行動はオバマ大統領より「もっと悪化するだろう」と指摘している。ニューヨーク大学及びシカゴ大学で教鞭を取っているフーバー研究所のリチャード.エプスタインは、トランプは「三権分立など気にしないと思います」と述べ、ジョージW.ブッシュは「頻繁に彼の権力を超える行動を取った」と指摘し「私は、オバマはその問題に関しては一貫して遥かに悪いと思います」と述べた。しかし「トランプは心配する問題があるかどうかを考えないと思います。 彼は、『私がしたいことは何でも行動する』と言うだけです」と語った。つまり、オバマ大統領は大統領令を駆使して、強制送還を停止する移民法に署名したように、トランプは全ての不法移民を強制送還する為、大統領令を利用する可能性があると示唆した。事実、トランプは1月NBCの Meet the Pressのインタビューで、移民法の大統領令を引用し「私はそれらを遥かに良い方法で使用するつもりです。彼(オバマ)が行っている事より遥かに優れた目的を果たすつもりです」と語った。

更に法学者は、トランプが記者に対する言論の自由を抑圧する可能性があることも指摘し、トランプは独裁者の素養があることを示唆した。2月、トランプは「彼らが意図的に恐ろしい虚偽の記事を書いた場合、私は私たちの名誉毀損の法律を開くつもりです。我々は彼らを告訴し、多額のお金を獲得することができます」と述べた。 彼は、メディアは「完全に保護されているので、我々は名誉毀損の法律を開きます。ですから、ニューヨーク.タイムスが完全に不名誉なヒット記事を書くか、またはワシントン.ポストが他の理由でヒット記事を書いた場合、 我々は彼らを告訴することが可能であり、勝利のチャンスはあり、お金を獲得することができます」と語った。しかし、トランプはこの発言に関しても、大統領の権限に関する法律を理解していないとNYTは指摘し「名誉毀損は憲法修正第一条の原則に基づき、州レベルの市民攻勢法であり、大統領の見解はその応用では把握されていません」と述べている。一方、ジョージ.メイソン大学の法学教授イリヤ.ソミンは、トランプのコメントは表現の自由を蔑視している為、厄介であると指摘し「トランプが名誉毀損を使用すべきだと考えているように、公人は無差別に名誉毀損を使用することが可能であるべきだと信じている深刻な憲法思想家は非常に少ないです。彼はマスコミや憲法修正第一条に深刻な脅威を齎します」と語り、トランプは米国の憲法を揺るがす危険性があると指摘した。

憲法および法律を軽視する傾向があるトランプに対して、保守およびリベラル両方の法学者はトランプの法的無知を指摘している。トランプはトランプ大学に対する複数の訴訟を監督するキュリァール連邦判事に対する攻撃を高めている為、ヒラリー.クリントン及び議会両院のリーダーに批判されている。上院議会リーダーのミッチ.マコーネルはトランプが1964年の公民権運動を攻撃したゴールドウォーターの近代版になると懸念した。昨日「トランプに投票します」と公表した下院議長のポール.ライアンは3日、トランプの判事批判を「完全に間違っています」と指摘した。2日サン.ディエゴでの集会でクリントンは広範な外交政策を語り、トランプに痛烈な批判を浴びせた。トランプは人格、認識、準備の無さなど全てにおいて大統領の資格はないばかりか、激怒しやすい気質の人間が「核コード」に近づくことは非常に危険であると批判した。クリントンは特に日本が北朝鮮の核の脅威に直面している事について「彼は私たちの日本への軍事支援を撤回する事を提案し、日本が核兵器を取得することを奨励し、これは日本及び北朝鮮間の戦争についてであると言っている場合、些細なことではありません」と述べた。また。トランプの言葉を「引用します」と前置きし、『もし彼等が戦争するなら戦争します。幸運だといいですが。楽しんでください、皆さん』と言ったとし、「彼は核戦争について話していることを理解しているのかしら」と批判した。クリントンのスピーチは瞬く間に多数のメディアに紹介され、賛否両論の反響があった様である。

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